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オーストラリア発のスターラッパー、マスクド・ウルフのヒットシングル「Astronaut In The Ocean」は意外と心の闇を歌った歌だった。

こんにちは!
皆さんが洋楽をより身近に、豊かに聴いてもらえる情報を発信してゆきます、モッくんです。

今回はオーストラリアから舞い降りたラッパー、マスクド・ウルフと彼のヒット曲「アストロノーツ・イン・ジ・オーシャン / Astronaut In The Ocean」について書いてみます。

この曲はShazamグローバルチャートで1位、6カ国のチャートで1位を記録、全米チャートも7位まで上昇。

総ストリーミング再生が5億回を超えるヒットシングルとなっており、6カ国のチャートで1位、全米シングルチャート7位を記録し、ミュージックビデオはYouTubeだけで1億回再生を突破しているそうです。

音楽をやっているとき以外は全く普通の人間と感じるが、スタジオに入るやオオカミに取りつかれたかのようにストイックになることから、マスクド・ウルフと名乗るようになったそうで、彼のファンはウルフパック(オオカミの群れ)と呼ばれるとのこと。

13才のときに当時流行っていたエミネムや50セントを聴き、リリックを書きはじめたということもあり、その歯切れよく聴きやすいラップと、重厚で攻撃的なトラックにその影が見える気がしますね。

しかし案外「アストロノーツ・イン・ジ・オーシャン」は鬱について、不安を感じ元気がない状態に陥っていたときのことを歌っていました。

歌詞を見てみると

What you know about rollin’ down in the deep?
When your brain goes numb, you can call that mental freeze
When these people talk too much, put that shit in slow motion, yeah
I feel like an astronaut in the ocean, ayy
What you know about rollin’ down in the deep?
When your brain goes numb, you can call that mental freeze
When these people talk too much, put that shit in slow motion, yeah
I feel like an astronaut in the ocean
深いところで転がることについてお前は何を知っている?
脳が麻痺した状態をメンタルフリーズと呼ぶことができる
おしゃべりな人たちをスローモーションにしてみよう
海の中の宇宙飛行士になった気分だよ
深いところで転がることについてお前は何を知っている?
脳が麻痺した状態をメンタルフリーズと呼ぶことができる
おしゃべりな人たちをスローモーションにしてみよう
海の中の宇宙飛行士になった気分だよ

力強くも、万人受けを狙っていない生の叫びでもあったんですね。

他にも

Y’all don’t really know my mental
Let me give you the picture like stencil
Fallin’ out in a drought
No flow, rain wasn’t pourin’ down (Pourin’ down)
See, that pain was all around

俺は面白おかしく演じる
みんな俺の本当のメンタルを知らない
お前にステンシルのような絵をあげよう
干ばつで落ち込む
流れない 雨が降らない
見てくれ その痛みは至る所にあった

といった強さだけでないところも歌いつつも

My rhyme’s inclined to break your spine (Spine)
They say that I’m so fine (Fine)
You could never match my grind (True)
Please do not, not waste my time (Wolf)
俺のライムはお前の背骨を折るように傾いていて
俺はとても素晴らしいと言われてる
俺のグラインドには勝てないだろう
俺の時間を無駄にしないでくれ

と力強くポジティブなリリックを発しています。

ちなみに、You could never match my grind のgrindというのは「やり切る、努力」ということで、自分の暗い気持ちを見据えながらもハードワーク仕切る自負が見られ、カッコイイですね!

努力の力でオーストラリアから世界を呑み始めているマスクド・ウルフに今後とも注目です:)

ありがとうございました!

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