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大嫌いだった大人に、明日なります。

1. 大人はつまらなそう

「嫌やけど生きるために必要なこと」

”働く”ことをそのように認識していた。働くことはつまらない。と言うより「大人はつまらない」と。

酒に酔い、会社の愚痴ばかり言い、毎日苦しいことばかり。飯を食うために仕方なく仕事をしている。夢をもて!と言うくせに、一度も自分の夢を語ったことはないじゃないか。

自分の親もそうだったかもしれない。帰省すると父と祖父が会社の愚痴で盛り上がり、母は酒で顔を赤くしていた。だらしないと思っていた。

テレビをつけては、不景気だと嘆き誰かのせいにするサラリーマンのインタビュー。政治家の批判ばかりするニュース。怒号が飛び交う国会。全員が同じ意見をただ言っているだけのワイドショー。謝罪ばかりする芸能人。

そんな大人にみんなはなりたいと思っているのか?そんな社会に本当に出ていきたいのか?

小学生の時はとにかく、大人が嫌いで、社会人になりたくなくて、社会に不信しかなかった。

「周りと同じことをやっていてはつまらない大人になるだけだ」

そんな思いが今の自分の原点だったのかもしれない。

2. 決められた定規を押し付けてくる大人

「お前はここの高校受からないから他を考えなさい」
「東京でインターンすることの意味がわからない」

これまで、多くの意思決定をしてきた。その時々の自分の感情を第一にして進んできたつもりだ。

ただ、そんな自分の感情とは裏腹に、固定化された定規に当てはめようとする大人もいた。自分に不都合だったり、自分の考えとは違う子供をいわば排除しようとするあの大人が。

社会には、こうなるべきというなんとなくの理想像がある。普通はこうだよ、と言う人がたくさんいる。あの人みたいになりなさいという人もいる。

そんな社会に、大人に違和感を持ち続けていた。全員が同じ人になりたいと思っているわけではないし、なれるわけがない。

だから、自分自身が正しいと思う選択、望んでいる感情のままに進んできた。

3. 世の中にはキラキラした人もたくさんいる

その強い気持ちのおかげで(?)、想像もし得なかった経験をたくさんすることができた。その選択が正しかったと言うより、正解にしようと行動選択したからだとは思うが。

特に、長期インターンは本当に衝撃だった。

「こんな楽しそうに仕事してる人がおるんや」
「働くってサッカーと同じくらい楽しいやん」

今までで一番働くことが身近に感じ、初めて働くことにポジティブな印象を持ち、初めて社会人になりたいと思った。

世の中には2種類の社会人しかいない。

「楽しく働いている社会人と、そうでない社会人」

自分はどっちになりたいか、と言うよりなるか、を考えた時答えは明白だった。

自分があれだけ毛嫌いしていた大人に、社会に、自分から前向きに飛び込もうとしている自分が不思議で仕方がない。明日から社会人になると言うのに、楽しみで仕方がない。

ただ、これで良かったと思っている。

あの頃見ていた、愚痴ばかりこぼす大人に、自分の先入観でしか物事を見ない大人に僕はならない。

いつか、「こんな大人になりたい」と思ってもらえるような素敵な大人になりたい。自分の子供が自慢したくなるような親に。毎日が楽しい日々を過ごす大人に。

これから始まる社会人人生、頑張ります。少しでも人生を、社会を、周りの人々を彩れるように。

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