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工藤 弥生
2017年2月7日 22:08
クラムボンの正体も知らないまま大人になって、今更どこに行こうとしているのか。曖昧な笑みを僅かに貼り付けて、世界全てを胡麻化そうとしているのか。向こうへ行こう。誰も知らない土地へ歩こう。どこに行ったところでどうしようもない。だからといって死ぬのはまだ遠慮蒙りたい。息が聞こえる。空を泳ぐ古代魚はいつの日も寡黙だ。誰もいない海に石を投げ続けても、何も帰ってこないのは分かっていて。約