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2023年最強韓国ドラマは「ムービング」だ!

感想

最高でした。

脳汁出まくりの全20話、毎話終わるたびに「おもろ…」と呟きながら一気見しました。

高校生同士の、ちょっとファンタジーが混ざるラブロマンスかと思いきや、ゴリゴリの殴り合いから容赦のないグロや胸糞まで、めちゃくちゃダークなほうの韓国ドラマでした。

ドラマの世界観をよく表してるポスターがこちら↓です。

疾走感と青春と暴力が混ざり合ってます。血も汗も銃弾も人間も飛び交います。ライトとダークが半々の色合いも上手いです。明るすぎず暗すぎずのバランスがちょうど良く、万人が見れるようなドラマになっております。

世界観はミッションインポッシブルとザ・ボーイズ中間くらいで、そこに北朝鮮との確執が絡みます。意外とストレートに北朝鮮を描いているのでビックリでした。他の話も含めてすごくパワフルな内容で、見応えがあり圧倒されました。

ラブストーリー

この長編ドラマの中で、恋愛が描かれていることも非常に大切な要素でした。
ボンソクとヒスという高校生2人の初々しいロマンスが可愛くてとてもよかったですし、物語を華やかに、健やかにしてくれていました。血で血を洗う戦いが多い中で、本来の世界観を保ってくれていたと思います。

ただ、それ以上にボンソクの両親の若い頃の恋愛が、ムービングの物語への吸引力になっていました。彼らがとる行動の動機となりますから、恋愛は物語性においても、共感性においても重要でした。

特にお母さん役のハンヒョジュさん、綺麗すぎます。調べたらビューティーインサイドの人でした。気づきませんでした。

ハン・ヒョジュ
        この人↑

メガネをかけた姿が、清廉さと色っぽさの矛盾を兼ね備えています。素敵です。

能力がバレる瞬間が気持ちいいい

ヒーロー映画にありがちな、好きな人に超能力がバレる瞬間や、打ち明ける瞬間というのがこのドラマにも複数回あり、それがいい方向に向かったときの安堵と嬉しさは、もはやエクスタシーだったと言えます。
また、超能力を隠す子どもたちと、過去を隠す大人たちが、現代で交わる展開がすごく良かったです。序盤の話は子どもたちが中心です。大人は訳ありな言動や表情、雰囲気を出すだけで、これといって言及はされないので、何があったんだ、本当はどう思ってるんだとムズムズしていました。そんな折、ある程度区切りがついたところで、ストーリーは親たちが若かった時代が舞台になります。そこから何話かかけて大人編が続き、波乱で危険な人生を彼らは生きていたことを知ります。
みんな自分の家族が大好きで大切にしていますが、命を張って戦ってることを知り、さらに尊敬と愛が強くなっていきます。すごくエモーショナルに家族愛が描かれており、とても感動的でした。

規模のデカさ

ストーリーもさることながら、映像にこだわったアクションシーンも多く、視覚的にも非常に楽しめました。CGは完璧だったとは言えませんが、不満を感じるようなCGではありませんし、視覚効果を使うシーンは視聴者が待ち望んでいたシーンなので、些細な違和感にすぎません。ワールドカップの決勝のこんなにも予算をかけた大作ドラマを制作できることに羨ましさを感じます。

韓国ドラマは「愛の不時着」以外見たことありませんでしたが、ムービングの壮大さと純粋な面白さに驚愕しました。映画のクオリティを20話続けており、最近は日本でもガンニバルやNetflix系で増えてきておりますが、やはり韓国には遅れをとっているのでしょうか。

終わりに

ムービングには、最近の海外ドラマにはない中毒性がありました。「続きが気になって寝れない」状態はやはり最高の体験だと思います。
私は社会人ですが、寝る間を惜しんでドラマを見るという背徳感がとえも気持ちよかったです。
20話あるにも関わらず、疾走感と熱量が逓減することもなく、今後制作されるであろうシーズン2に向かって、今もなお赤く走り続けています。
2023年の豊作ドラマの中でも、一際輝いていると思います。
最高の20時間でした。シーズン2が放送される前におそらくまた見ると思うので、そのときが今から楽しみです。

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