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曽野綾子 運命

その人が

幸運を掴んだからといって、

必ずしも

その人が

善人だとか、

正しい人だとか

いうことはない。

正しいことをすること

善であることで

幸運となるということではない。


むしろ

正しさゆえに

いい人ゆえに

困難となる結果になったとも言える。

因果関係は

少しは

あるかもしれないが、

完全には

作動してはいない。
反対に

その人が

悪運に

見舞われたからといっても、

その人が

罰を受けているわけではないのだ。

反対から見ても

悪運となった人が

その行為に対する

罰を受けているというわけでもない。

勝負に勝っても負けても、

それは

その人の生き方の

正しさや不正の結果ではない。

物事の結果には

複雑な要因が関係しているため

その人の生き方に対する

因果関係があるわけではないという。

関係は

皆無ではないかもしれないが、

運命は

それよりもずっと深く

見えざる手で導かれている。

運命はそれよりもずっと深く

私たちには見えない手によって

導かれているという。


すると

何を考えて

どのようなことをしたのか

という行為が重要であり


その結果にはとらわれない

という考え方がある。


そうなると

目標は

結果ではなく


ますます

どう考えてどうするのかという

生き方の過程の方が

重要となってくる。

『自分の顔、相手の顔』

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