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曽野綾子・曖昧

人間は皆、中途半端なのである。
その曖昧さに、
私たちは耐えなければならない。

『悲しくて明るい場所』

人間は完全ではない。
すべてが不完全であり
中途半端。
すべてが過程であり
その完成は
永遠に見ることはできない。

完成だと
見えるものや思えるものには
嘘が隠されている。

その曖昧さに
私たちは
耐えなければならないのか。

いや
その曖昧さこそが
私を救うものだと思う。

曖昧さを自覚することで
そこに生まれてくる
柔らかな
優しさや
ふくよかさ
それらに
どれだけ助けられているのか。

すべてを包み込む
優しさであふれたなら
どんな問題でも
解決していくことができるだろう。

曖昧さこそ
知恵の集結。
最終段階。
最高の次元。

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