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No Time to Die

ビリー・アイリッシュの音楽を、テレビのライブ中継で聴いた。

その時には「bad guy」を聴いたのだが、かなりの衝撃を受けた。

ビリー・アイリッシュはソファに座り、彼女の兄がギターで演奏し、その横でささやくように歌っていた。

どんなに演奏技術があろうとも、どれほど歌が上手いと言えども

他の人には敵わない

何かを

感じた。


何かとは

言葉では表現することができない魅力というもの。

人間的な魅力もあるし

音楽そのものを愛しんでいることが分かるというものなのか。


演奏技術をひけらかすものでもなく

禅のように

無駄なものを無くしているような感じがする。


多くのアーティストから受ける音楽が

有名になる手段とするもの

ではないというもの。


それから

ビリー・アイリッシュを聴いて暮らしている。


「No Time to Die」は、映画「007」の音楽では最年少での起用だったという。


グラミー賞の多くの部門で受賞している。

2年連続でもグラミー賞を受賞している。

実力があり、その評価も高いということだ。


この曲の「死ぬ時間はない」という意味にも強く惹かれた。

ほとんどの曲は、ささやくような声で語るように歌っているけれども

この曲は、オーケストラの伴奏もあり、曲の終盤では豊かな声量で歌っている。


曲と呼応して

わたし自身の気持ちも、まだ「死ぬ時間ではない」のだ。

たとえ、信じていた人から裏切られたとしても

味方だと思っていた人から裏切られたとしても


絶望を味わったとしても

誰も信じられなくなったとしても


そのために、死ぬようなことはしない。

死ぬ時でない。

死ぬようなことではない。

死ぬことはしない。

死なない。

生きる。

生きてゆく。


思い残すことなく

もう涙を見せることなく

過去を振り切り

これからも自分を生きてゆく


前向きな力強さを感じる。

勇気を与えてくれるもの。


ビリー・アイリッシュの生き方が見えてくる素敵な歌。

ビリー・アイリッシュのことが好きなのだ。

ビリー・アイリッシュの生き方が好き。


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