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曽野綾子 矛盾

人間は矛盾だらけである。

人間は矛盾の中を生きている。

その時の選択を

無意識と意識の中

意識の中でも

相反する感情の中で

折り合うことで

決定している。


そのような複雑な感情の処理を

すべて正確にしていると

心が

脳が

壊れてしまうので

その処理が合理的にできるように

なっている。


だから

その時の気持ちと

その後の気持ちに

一貫性がないとしても

それが自然なことなのだろう。


その感情をすべて素直に出すことは

自他ともに

壊れることになるので

どうにか

言葉や態度にできるように

また

お互いの関係性が上手くいくように考えて

処理しているにすぎないのだ。


それ程までに

人間というものは

複雑であり

矛盾している存在。


だからこそ

お互いに

気遣い合うことや

赦し合うことが

必要となってくる。


赦し赦されることで

生きることができる。

『人びとの中の私』

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