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曽野綾子 不眠症のとき

今でも

私の不眠症時代のことを思い出すと、

不眠症となるのは

寝る時にも

戦闘態勢になっていて


心身が

緊張して

眠ることにはならないからだ。


心も体も

緩ませないと

眠ることが

難しくなってしまう。


逆に考えて

眠ってはいけないと

言い聞かせる。


けれど

私の頭は

常に

同時進行で

様々なことを

考え始めてしまうのだ。

私は

何と

下手な生き方をしていたのだろう

と思う。

生きるということは

多くのことを

見たり、聞いたり、読んだり、感じたり、思ったり、やってみたりすること。

それをしなくては

なんだか

ほんとうに

もったいない。

私は

たくさん書くために、
書くこと以外のことは

ほとんど
しなくなっていた。

日常生活を楽しんで生きることは

ほんとうに

幸せなこと。


そこに

いつも楽しみを

見つけることができる

自分でありたい。


『悲しくて明るい場所』









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