㊗The Kinks結成60周年!~ The Kinks入門~

   The Kinks。
 バンドは1996年に解散していますが、BlurやOasisもThe Kinksから影響を受けたとされている、英国4大バンドのひとつです。
 私もつい最近までこのバンドを一切知りませんでしたが、聴いてみるとキャッチーだし、何よりメロディーがかつての歌謡曲やフォークのような美しさを持っている。こういう曲は日本人好みだと思うのですが、あまり日本ではThe BeatlesやThe Rolling Stonesと比べると知名度が劣っているのがとても残念です。
   今年めでたく結成60週年という事で公式SNSも盛り上がっているので、この機会に取り上げます。

    祝!結成60周年!!

 まずは30年にも及ぶ活動の仲でバンドメンバーが結構変わっているのですが、初期のメンバーを私の分かる範囲で紹介。

   Ray Davies (1944.06.21~)→写真右上・ギター・ボーカル・作詞作曲担当。バンドの頭脳。詩人。
   Dave  Davies (1947.02.03~)→写真左下・ギター・コーラス担当。時折作詞作曲やリードボーカルを担当。
 Pete Quaife (1943.12.31~2010.06.23)→写真右下・ベース・コーラス担当。1969年まで在籍。
 Mick Avory (1944.02.15~)→写真左上・ドラム担当。20年近く在籍。

 名前でピンときた方もいらっしゃるかも知れませんが、RayとDaveは兄弟です。ただし仲は昔は良好とは言えなかったようです。現在は修復したようですが・・・。

 いつまでも仲良く長生きしてね。

 ということで、早速ですがまだThe Kinks未体験という方への私的おすすめ曲やアルバムを選んでみました。

 〈おすすめの曲〉
 ①You Really Got Me

 The Kinksの代表曲のひとつです。サビの「リリガミ~」も含めて全体的にキャッチーで、ギターリフが印象的な曲。多分出だしは聴いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
 この曲は色んなアーティストにカバーされているようなので、もしかしたら、Van Halenの曲として聴いたことがある人もいるかも知れないですね。
 一応Van HalenのMV貼っておきます。

 ↓The Kinksのライブバージョン。Daveが本当に楽しそうにギターを弾いていて、こちらも笑顔になりそう。


 ②Sunny Afternoon

 全体的に気怠い雰囲気をまとったこの曲。なんか聴いたことがあるような・・・と感じたそこのあなた、鋭い。
 この曲、あの「およげ!たいやきくん」の元ネタなのではないかと言われている曲なのです(あくまで一説です)。
 ↓是非「およげ!たいやきくん」と是非聴き比べてみて下さい。似ているか似ていないかはあなた次第。

 
 ③Father Christmas

  クリスマスソング。
 なんですが。
 曲調はめっちゃパンキッシュなロックな上、歌詞はサンタクロースの格好をしたサラリーマンに「金をくれ!」と言う不良を描きながら、お金持ちと貧乏人との格差を感じさせる所が深い。ひねくれながらも優しさを忘れない視点がRay Daviesならでは。

 ④Village Green

   この曲は『The Village Green Presavation Society』というアルバムのラストを飾る曲。どこかほのぼのとしつつ寂しげなこの曲、何となく70年代の日本のフォークソングにありそうな曲調です。
 実はこの曲も邦楽ロックに似ていると言われている曲があります。
 ↓それが甲斐バンドの「裏切りの街角」。こちらも似ているか似ていないかは、是非ご自分の耳で判断してみて下さい。

 「およげ!たいやきくん」も「裏切りの街角」もThe Kinksの楽曲を意識しているかどうかは定かではありません。あくまで一説ですが、もし意識的にThe Kinksに似せて作っていたとしても、リスペクトを込めてのオマージュだと思いたいです。

 ⑤Strangers

  5番目にお勧めするのはバンドのブレイン・Ray Daviesではなく、彼の弟であるDave Daviesが作詞作曲してリードボーカルを取っている曲。
 歌詞の内容がわからなくても、とにかく聴いただけでキュ~っとなる。ただ単に個人的に大好きな曲なので並べました。

 <おすすめの曲・番外編>
 Hatred

   兄弟の不仲というか愛憎をそのまま曲にしたデイヴィス兄弟のデュエット曲。このライブバージョンも弟をおちょくるような兄と、それにイライラしていそうな弟がなんともまあ面白い。
 ここまでネタにせんでもと思うけれど・・・これを作ったとき、お互いにどんな心境だったんでしょうね?

 <おすすめのアルバム>
 ①Sleepwalker

  1977年にリリースされたアルバム。私がTwitterで相互フォローしている方がこのアルバムを勧めているのがきっかけで、The Kinksを聴き始めた1枚。バンドについて何の知識がなくてもさらっと聴けると思います。

 ②The Ultimate Collection

 The Kinksはキャリアが長いのでアルバムも沢山出しており、名盤も沢山あります。どれから聴くかとなると迷うので・・・まずベストアルバムで代表曲を一通り聴いてからそれぞれのアルバムを聴くのも良し!

 いかがだったでしょうか。
 おすすめ曲も本当に個人的な趣味で選びましたが、冒頭で述べたようにThe Kinksの楽曲はメロディーが美しく、哀愁が漂い、どこか懐かしいものが多い。一聴すると歌謡曲かな?と思うほどなので、普段は洋楽なんてあまり聴かないという方でもThe Kinksはとっつきやすいと思います。
 
 ここまで長々とThe Kinksについて語ってきましたが、The Kinksに興味を持って頂けたら嬉しいです。
 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
 

 望月 香夜
 
  



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