見出し画像

クドカンドラマ『不適切にもほどがある!』が不適切ワードのオンパレードなのに、嫌な気分にならなかったのは

主演・阿部サダヲ × 脚本・宮藤官九郎(そして筆頭演出に金子文紀)によるタイムスリップTBSドラマ『不適切にもほどがある』をようやく見た。

めっちゃ期待しまくっていたので、不安もあったのだけれど、笑った笑った、サイコーだった。さすがのクドカン節と阿部サダヲとの相性、もろもろの演出で触れたいことは山ほどあるけれど、とりあえず1点だけ。

これだけコンプラぶち壊しで不適切ワード&描写のオンパレードなのに、素直に笑って見られたのは、ミュージカルという“手”を使っていることに加えて、「ブス!」「クソじじい!」と言葉こそキツそうなものを投げているものの、市郎(阿部サダヲ)と純子(河合優実)の関係性が温かく感じられたから。

つっぱっているように見えて、食事の際にはテーブルについて「いただきます」と言ってから食べる純子。それを確認する市郎。始まってほどなく、軸になっている父と娘、ふたりで生きてきた親子のベースが、優しいものだと伝わってきた。その後も市郎は、「ブス」「ブス」言っているわりに、はっきりと娘への愛が漏れている。だから、どんなに表面的に、いまNGとされる言葉が飛び出そうとも、個人的には嫌な気がしなかったのだと思う。その軸は、時代が変わっても関係ないから。

根っこを好きになれる主人公かどうかは、重要だ。


それにしても

「気持ち悪りい!なんだよ寄り添うって、ムツゴロウかよ!」
とか
「多様な価値観が認められる社会。だったら幸せだって叫ぶ俺の価値観も認めてくれよ!」
とか
「地上波でおっぱいが見たいんだ」w
とかとか、名言だらけでしたな。

あ~、『トゥナイト』大好きだったな~。


次回もミュージカルが楽しめるようで、柿澤勇人さん、楽しみ♪

秋津くん(磯村勇斗)はムッチ先輩の息子なんかねぇ?

最後まで読んでいただき、ありがとうございます! またよろしくお願いします♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?