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2023年のライオンズを振り返る【投手編】

ヘッダー画像は埼玉西武ライオンズ公式サイトよりお借りしました



前回は【野手編】を書きましたので、今回は投手編となります

では早速、私なりに感じた全投手の寸評を


#12 渡邉勇太朗

ここ2年は二軍での登板が続いており、停滞気味だが奪三振率は上がってきている【14.2%→19.5%】。父のように慕ってきた内海投手コーチが退団となり、いよいよ独り立ちの時。その為にももう少し球速を上げたいし、良い意味で我を出して欲しい。良い子では勝てない世界なので

#13 髙橋光成

4年連続でチーム最多イニングを投げ、昨年は4完投2完封と相変わらずのタフネスぶり。ファンも光成本人の希望は理解している。その為にもチームを優勝させて、POでメジャー移籍し、多額の譲渡金でチームに還元する。理想のストーリーを何とか完結させたい

#14 増田達至

開幕一軍入りするも開幕戦は出番なし。その後、打たれながらもセーブは記録していたが、8月に2度のサヨナラ負けを含む、3度の失敗があり登録抹消。そのままシーズン終了となった。2021年以降、奪三振率が20%を割り込むようになり、クローザー復帰か中継ぎ転向か、岐路に立つ

#15 宮川哲

潜在能力の開花と頭数の増やすため、先発転向となったが、球速が3~4キロ落ちることもあり、ほぼ二軍でシーズンを全う。2023年12月21日、元山飛優とのトレードでスワローズへ移籍となる。相手に請われるということは必要とされている証拠。花の東京で一旗揚げて欲しい

#16 隅田知一郎

内容は悪くないのに勝てないと言われた1年目から、奪三振率【20.4%→23.1%】、与四球率【8.4%→7.4%】、ゴロ打球率【44.3%→52.4%】など更に内容をアップし、9勝を記録。侍JAPANでも好投し知名度も上げた。次の目標は一年間ローテを守り、規定投球回数のクリアすること

#17 松本航

「毎年、20試合&120in前後投げる安定感」と「5.1inで100球を超え、途中降板する不安定感」が同居するもどかしい投手。年々ローテの番手が落ちてきており、事実上5番手でのスタートとなる。いまの位置を死守できるか、更に落ちるか、微妙な立場となってきている

#19 佐藤隼輔

中継ぎ転向となった2年目、5月終了までに9ホールドを記録したが、疲れが出てきた6月以降は精彩を欠き、7月に登録抹消。2週間ほどで復帰したが、今思えばもっと時間を掛けるべきだった。新たにパームボールを取得中。使えるようになれば投球の幅が広がる

#20 浜屋将太

ここ3年、二軍の先発要員として投げ続けているが、腕を下げたものの、左打者との相性が良くなく、売りが無いのは厳しい。背番号も40番に"降格"となり、瀬戸際に立たされる。シュート系のボールを覚え、左キラーへの転身を図るなど、相手打者から嫌がられる投手を目指してほしい

#23 公文克彦

コンディションさえ整えば十分に抑える力を有しているが、コンディションが整わず、ずっと苦労していた印象。9月12日の登板では3四球を与え降板。肉体面、精神面ともに限界だったのか、これが最後の登板となった。引退後はタイガースのBPになる模様。お疲れさまでした

#25 平井克典

昨年は中継ぎ一本となり、28ホールド。区切りの100ホールドを達成する。ストレートの平均球速がキャリアハイ(144.9キロ)となり、スライダーより増やした印象だったが、最終的には「スライダー>ストレート」に。FA宣言をするも球団側の渋い評価に撃沈。低い評価を覆せるか

#26 佐々木健

開幕一軍は逃したものの、5月に一軍登録。2シームを左打者の内角へ臆せず投げ込む度胸のある投球が売りで、ゴロ打球【70.2%】は昨年、20in以上投げた221人中、1位。ただ左ひじが悲鳴を上げ、8月25日にトミー・ジョン手術。今年は育成枠での契約となり、リハビリ漬けの一年を過ごす

#28 森脇亮介

ピンチの場面でも三振を奪いにいける度胸と技術があることから、首脳陣の信頼も厚く、順調にシーズンを過ごしていたが7月14日、突然登録抹消に。右鎖骨下動脈に血栓が出来たため「右上腕動脈閉塞症」の手術を受ける。TJ手術と違い、復帰時期が読めない難しさもあるが、今季中に復帰を目指す

#29 青山美夏人

開幕戦、1点リードの9回に登板するが同点本塁打を喫する苦いデビュー。しかし一年間、一軍で完走したのは立派。9月以降はスピードへのこだわりを捨て、力まずゾーンに投げることを意識した結果、7試合(9.2in)を12奪三振、無四球に抑える。2年目のシーズンは先発に転向予定

#36 山田陽翔

入団1年目のシーズンは身体づくりと三軍メインで実践経験を積む毎日。
三軍では【11試合,44.2in,48奪三振,16与四球,14失点(K% 25.3/BB% 8.4)】。
FLでは【3試合,18in,16奪三振,8与四球,3失点(K% 24.2/BB% 12.1)】。2年目は怪我無く一年間、完走したいところ

#40 田村伊知郎

二軍では無双状態にもかかわらず一軍に呼ばれない、呼ばれても中々使われないことから、戦力として見ていないのか?とも思ったが、9月以降は2勝1セーブ5ホールドと序列も上がり、オフには背番号20に昇格。中継ぎ陣再編において重要な役目を任される可能性も大きい

#41 井上広輝

入団以来怪我続きでシーズンを通して投げられない中、昨年も二軍で24試合に登板するも、三振【12.8%】を上回る四球【15.4%】を出し、平均球速も145キロほどで頭打ちと伸び悩んでいる。8月5日の三軍戦を最後に投げておらず、身体を万全な状態して支配下登録に戻りたい

#42 ボー・タカハシ

防御率は悪くないものの、奪三振率【17.9%】、与四球率【12.6%】、ゴロアウト率【36.5%】はイマイチで、DER【.804】は昨年、30in以上投げた179人中、1位と運に恵まれた感がある。育成枠ではないが育成をメインとした扱いで今年は先発に挑戦。これで潜在能力を引き出せたら

#43 羽田慎之介

トッププロスペクトとして取り上げられることも多く、150キロを超えるストレートは魅力的。昨年は開幕から間隔を空けながら二軍で好投し、一軍昇格も検討されたが、5月25日の試合を最後に怪我で離脱。復帰まで4か月かかるなど、改めて一年間投げられる身体づくりが求められる

#44 與座海人

’22には10勝したが、翌’23年は2勝どまり。奪三振率【13.2%→11.5%】が減り、与四球率【3.5%→6.2%】が増えたが、ストレートの球速が落ちた【130.5(51.3%)→127.7(36.6%)】ことで勝負できなくなったのが原因ではないか。オフには髙橋光成に自主トレ参加を志願。再び球速アップを目指す

#45 本田圭佑

シーズン途中、先発として2試合に登板するなど便利屋的ポジションで奮闘。20ホールド→2ホールドと大きく減り、序列が下がった感もあるが、DER【.752→.667】が極端に落ちており、運に恵まれなかったのが感がある。ただ中継ぎとして確たるポジションを死守したい

#47 張奕

森友哉のFA移籍に伴い、人的補償で獲得するも、春季キャンプ中に右肩を痛め離脱。二軍で3試合無安打無失点に抑え、一軍へ昇格するも、5試合投げただけで登録抹消。再び右肩を痛めたようで、5月17日の二軍戦で登板が最後になった。台湾に戻るとの事でもう少し活躍する姿を見たかった

#48 今井達也

武隈祥太が付けていた背番号48に替えて臨んだシーズン。開幕から好調をキープするもマリーンズ戦で続けて大量失点、投球フォームの見直しをして一軍復帰すると、それからの12試合全てQSをクリア。11試合でHQSと荒々しくも力づくで抑えていくスタイルで初の二けた勝利を飾る

#54 ヘスス・ティノコ

セットアッパーとして期待され入団したが、ゴロ打球が多いタイプなのにDERが低く、与四球の多さも相まって、WHIPは1.51。とにかく走者を貯めての投球が多く、その不安定感から8回を任せることを避けられるようになり、徐々に信頼を失っていった

#57 黒田将矢

開幕から一か月に3試合のペースで投げ、経験を積んでいたが、7月中旬に右足の肉離れで戦線離脱したのが惜しまれる。しかし復帰戦となった8月20日の三軍戦では最速157キロを出すなど順調に成長している。あと良い投球が二度続かないので、継続できるようになれば

#59 大曲錬

ボールゾーンスイング率の低さなど、入団から3年経ったが多くの課題が残る。FLの前あたりから投球フォームの見直しを行っており、【5試合,14in,9安,18奪三振,3与四球,1失点】と好結果。公式動画を見た限り、右腕を身体の後ろに入り過ぎないようコンパクトにしている感がある

#61 平良海馬

先発転向1年目となったが、初めは回復度合いが読めない事もあり、登板を少し飛ばしたものの、以降は7回を110球前後でまとめる投球を続け、いきなりの規定投球回数をクリア。唯一の心配は年間900球前後だった投球数が2450球ほどに増えていること。疲労が抜けていれば期待大

#67 赤上優人

”22年の12月に右肘関節鏡視下遊離体切除の手術を受け、実践復帰は4月4日の三軍戦。以後6月中旬までは順調に投げていたが、二軍では9月29日の1試合のみで再び育成枠に。支配下を挟んだものの、実質育成4年目。年齢的にもタイムリミットが近づいており、目に見える結果を残したい

#69 水上由伸

前年の疲れが抜けなかったのか、オープン戦のころから球速も上がらず、開幕から2試合無失点には抑えたものの登録抹消。二軍、三軍で調整後、一軍復帰したが、大事な場面で使われることはなく、消化不良な一年を過ごした。今年は捲土重来を期す

#70 豆田泰志

バイメカ部門からアドバイスされたすり足での投球フォームに変更したところ、投球内容が大きく改善。7月21日に支配下登録され、一軍で16試合15.1inを1失点に抑える。DERが.810もあり、二軍と比べ奪三振率【31.4%→19.4%】が落ちるなど、結果オーライ感もあるが果たして

#75 ディートリック・エンス

ストレートとチェンジアップが全くと言っていいほど通用しなくなった結果、奪三振率【18.2%→12.7%】が大きく低下し、10勝から1勝に激減。チームは中継ぎとして?オファーしたようだが、韓国へ移籍となった。正直なところ、これで良かったのではというのが本音

#99 ブルックス・クリスキー

数字の上では3位の可能性があることから、7月27日に入団。二軍で調整した後、8月23日に一軍昇格。7セーブ2ホールドを記録したが、契約延長のオファーはせず退団となった。豆田を上回る【.848】ものDER、ベイスターズ時代を下回る奪三振率【29.2%→23.2%】などを考慮しての判断か

#111 斎藤大将

トミー・ジョン手術から2年が経過したが、ストレートの平均球速はキャリアハイの141.1キロに。奪三振率【9.1%→22.7%】、与四球率【17.0%→7.6%】など大幅に良くなったが支配下登録とはならなかった。今年がラストチャンス、シーズン中の支配下登録を目指す

#112 粟津凱士

斎藤同様、トミー・ジョン手術から2年が経過したが、ストレートの平均球速は144.5キロと前年より約3キロ速くなるなど、キャリアハイの内容。8月以降は先発するなど便利屋的起用にも応えた。支配下登録に向け、春季キャンプからアピールしていきたい

#113 伊藤翔

トミー・ジョン手術からの実践復帰となったが、奪三振率【31.6%→13.5%】や与四球率【7.9%→15.8%】を見ても、三軍では圧倒するも二軍相手には苦しい内容。ただFLでは【6試合,7in,4奪三振,無四球,無失点(K% 18.2/BB% 0.0)】といい兆しも。今年は勝負の一年に

#114 上間永遠

伊藤同様、トミー・ジョン手術からの実践復帰となったが、三軍ではチーム最多の15試合に先発【17試合,99.1in,103被安打,84奪三振,24与四球,47失点(K% 20.2/BB% 5.8)】。ただ二軍では苦しい投球で、まずはストレートの平均球速を戻したい【2020年(144.0キロ)→2023年(142.8キロ)】

#116 ジャシエル・ヘレラ

昨年はWBCコロンビア代表に選ばれるなど飛躍の一年となるはずが、開幕から投げるたびに打たれ絶不調。5月からは三軍に降格されるもそこでも結果を残せず。しかし8月以降は何かきっかけを掴んだのか急上昇。ただ球速が出ないなど特別感が無いと判断されたのか退団となった

#120 出井敏博

不退転の覚悟で臨んだ育成4年目のシーズン、ストレートの平均球速は143.1キロまで上がったが、突き抜けた成績を残すことはできず、シーズン中の支配下登録は無し。閉幕2試合前の9月30日の試合に先発し、現役最後の登板を果たす。無念だとは思うがお疲れさまでした

#121 三浦大輝

1年目のシーズンは主に三軍で投げ、試合間隔が開いているとはいえ、全44試合のうち、ダントツの30試合に登板【42in,34奪三振,21与四球,22失点(K% 17.8/BB% 11.0)】とまずますの投球を見せる。二軍ではまだまだだが、FLも合わせると50試合に登板した経験を2年目に生かしたい

#128 菅井信也

昨年は二軍だけで15試合(66.1in)と大きな怪我もなく、一年間投げ続けたことが最大の収穫。球団は羽田、黒田と共に同期トリオとして期待しているが、菅井本人は「自分はまだ育成枠だ」との思いがあるはず。身体を大きくするなど、全てにレベルアップできれば支配下の道も違づいてくるはず



チーム総括【投手編】


ライオンズの投手陣と言えば、三振を多く奪えず、四球は多く与えるのが長年の課題で「奪三振%-与四球%」の数は2018年から、11位→12位→12位→12位→11位→11位と最下位かブービーが定位置となってきた

2018年:17.4%(10位)-9.2%(8位)=8.2%(11位)
2019年:15.6%(12位)-9.1%(9位)=6.5%(12位)
2020年:16.7%(12位)-10.4%(12位)=6.3%(12位)
2021年:17.4%(12位)-11.0%(12位)=6.4%(12位)
2022年:18.7%(10位)-8.3%(11位)=10.4%(11位)
2023年:19.0%(8位)-9.6%(12位)=9.4%(11位)

しかし、わずかではあるが奪三振率が改善されており、12位→10位→8位と少しずつだが上昇傾向にある。先発に限定すると、2018年から10位→12位→12位→12位→12位と推移してきたが、2023年はなんと6位。与四球率は最下位だが、奪三振率が4位に上がったことが大きい

2018年:16.7%(10位)-8.6%(7位)=8.1%(10位)
2019年:14.3%(12位)-8.6%(10位)=5.7%(12位)
2020年:14.9%(12位)-9.9%(12位)=5.1%(12位)
2021年:16.6%(12位)-10.5%(12位)=6.1%(12位)
2022年:17.6%(10位)-8.1%(11位)=9.5%(12位)
2023年:20.0%(4位)-9.0%(12位)=11.0%(6位)

この要因としては、平良海馬、今井達也、隅田知一郎と三振を奪える投手が多くのイニングを投げたことが大きく、平良の先発転向に際しては賛否両論あったが、仮に143試合×9in=1287inとして、総イニング数を能力の高い投手で占めた方がより抑えられるという、セイバー的な考え方からすれば先発転向は正しかったと言える(※たぶん、これで合っているはず)

ただイニングにおける重要度、つまり1回と9回は重要度において同じなのか?という疑問もあり、セイバー的にはそれも考慮されているのかもしれないが、勝っている展開にもかかわらず、7回以降に逆転されたらショックが大きいのも事実。行く行くはクローザーになって欲しかったであろう平良が先発転向を希望したこと、増田達至が年齢的に下り坂に入っており、その加速度が増してきていること、新人王を獲得しセットアッパーとして期待していた水上由伸が疲れから精彩を欠いたこと、森脇亮介と佐々木健がともに怪我で長期の離脱を余儀なくされたことなど、同時多発的に起きたため、不安定なブルペン陣となってしまった

フロントとしても平良が先発転向を直訴したのが契約更改の場であったため、選手の補強が間に合わず、パッチワーク的起用でやりくりしたのが実情。その点、一年間の猶予がある今年はバタバタ感は無くなるだろうし、そうしてもらわないと困る

一方の先発陣は髙橋光成が今年のオフにもメジャー移籍を希望しており、平良も近い将来にも移籍を希望。そうなると今井も感化される可能性も高くなるだろう。その為にも次世代の先発ローテーションとして、隅田、佐藤隼輔、青山美夏人にルーキーの武内夏暉や上田大河。ここに高卒3年目を迎える羽田慎之介、黒田将矢、菅井信也の同期トリオや山田陽翔などがどこまで食い込めるか?

育成下手とも揶揄されるライオンズがドラフト中位から下位、育成枠の投手を育て上げることが出来れば、チームとしても良い循環となるので期待をして見守っていきたい


最後に余談を


2023年のライオンズはチーム内外において話題に事欠かなかった一年であったが、それはバンキシャの世界でもそうであった

担当早々、逆の意味で話題に、そしてライオンズファンの逆鱗に触れてしまったのがスポーツニッポンの福井亮太記者。それまで担当していたホークスファンへ餞別のメッセージを送りたかったのかもしれないが、Twitter(現X)に投稿した文面を読む限り、ライオンズの事をないがしろにするかのようにも読め、集中砲火を浴びてしまった



このアカウントは翌日、2023年1月1日にあけおめコメントをツイートしたのを最後に投稿されておらず、もちろんホークスの情報も書いていない

スポーツニッポンとライオンズは昔から強いつながりがあり、ライオンズ公式サイトの写真はスポーツニッポンのものを使用されている。そういった関係があるからか、新外国人選手の情報などの特ダネには強い。それだけにあまりにも大きい失策だったし、これを取り返すのはかなり大変そうである


そして個人的に意外だったのが時事通信の岩尾哲大記者。時事通信と言えば、良くも悪くも過不足の無い短評的な記事が多く、今まで敢えて読みにいくことは無かったが、引用リツイートによる追加情報、月一ペースでの特集記事は非常に内容が濃く、正に嬉しい誤算だった
※会員限定記事となっていますが、無料会員で読めますので、まだ未読の方は是非登録を




そしてライオンズファンの心をガッツリ掴んだのが、日刊スポーツの金子真仁記者。マリーンズのバンキシャ時代から独自性溢れる記事を書いているのはなんとなく知っていたが、いざ始まってみるとその圧倒的な記事の量、そして質。読むのが楽しみで仕方なかった

それは、これが面白い!などとピックアップするのが難しいぐらいに

映画やドラマなど記者を取り上げた話の中で「良い記事を書くには自分の足で稼ぐことだ」というセリフを聞いたことが一度はあるかと思いますが、とにかくよく動く人だというのが、私の印象です

試合が始まれば、記者席でずっと見ているものだと思っていましたが、記事やTwitterを見ると、試合中にもかかわらず外野スタンドに行ったり、二軍でも珍しいのに、三軍で奮闘する選手を取材するなどその動きはまさに神出鬼没

挙句、オフには西武新宿本店からベルーナドームまで約32キロの道のりを歩いて、ライオンズファンの思いを取材するトンデモ企画まで敢行するなど、とにかく動き続けていたのが印象的でした


そして私にとっても貴重な体験をさせていただいたのが、記事の中のデータをご提供できたことでした

事の始まりは8月31日、中村剛也が13号本塁打を放った時から始まります



私は中村剛也が本塁打を放つと、毎回「中村剛也本塁打ツイート」をするのを日課としております




中村剛也本塁打データ


自宅のパソコンに残しているデータをそのたびに更新しているわけですが、試合後、年度別に打った本数を見てみると、20代に打った本数(234本)に30代以降に打った本数(233本)があと一本で並ぶことに気付きます



そして9月6日、4回表に14号本塁打を放つ



この時は仕事が終わり、帰りの電車に乗っていて、一球速報アプリで知った私はスマホでこのファイルを更新しながら、ツイートの内容を考える



そしてこのツイートをしている最中、見慣れぬ方から通知が来ていたが、先にツイートを完了すべく、後回しにさせていただいた

そしてツイートも終わり、改めて通知内容を確認すると、なんと金子記者からのDM

20代と30代以降の本塁打数の件。今日の試合に勝って、日刊スポーツ内で確認の上、正しければ記事にしても良いですか?

というもので、私からすれば「喜んで!!!」以外の何物でもない。なのでこの日の試合は途中から「お願いだから勝ってくれ!」とこれほどまで神様にお願いをした試合は無かった。その後、8回表に中村剛也がこの日、2本目の本塁打【通称:おかわり弾】を放ち、4点差




これで大丈夫と思いきや、8回裏に今井が押し出しの四球を与え、佐藤龍世のエラーで1点差にまで詰められた時、私はもう死にそうでした(笑)

何とか救援陣が1点差を保ったまま、ライオンズの勝利



そして翌朝、記事を読むと本当に本数の件が記事になっていました



それ以上に感動したのが、お昼に「フォロワーの投稿によって気付きました」とわざわざツイートされたことでした




この様な経験をするのは最初で最後だろうし、貴重な経験をさせていただきました

ライオンズファンの方はご存じの通り、金子記者は2023年シーズンをもって担当が替わり、新たにアマチュア野球の担当になられるとの事

とにかく一年間、硬軟取り混ぜた記事を提供していただき、本当にありがとうございました

これで終わりではありません。今後は全国津々浦々のアマチュア野球を取材をされ、その記事を読むのを楽しみにしています

では👋👋


参考資料








ライオンズを中心にあれこれ思った事を書いてます。