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アイドル

 わたしはアイドルが好きだった。
キラキラと輝いていてかっこよくて、笑顔が素敵でかわいい。そんな姿に魅了された。
アイドルは自分には無いものをもっている、特別な存在に感じて憧れを抱いていたのだ。 

 でも、いつしかアイドルに魅力を感じなくなっていた。原因はいくつかある。わたしが変わってしまったからなのか、彼女たちが変わったからなのか、世の中が変わったからなのか、、、
とにかく私はアイドル界隈から離れたのだ。

 アイドルが好きだった頃、周りにアイドルが好きな友達もいなく、当時は1人でイベントに行くのが怖かったのと、受験等もあったためイベントにはいかなかった。受験が終わったら行ってみようと思っていた。しかし、受験が終わる頃には彼女たちは改名し、変わってしまった。わたしが好きなアイドルは存在するのだが存在しないそんな感じになってしまったのだ。大好きだった彼女たちはもういない。憧れは憧れのまま去っていった。もうあの頃は帰ってこないのだ。推しは推したいと思ったときに推すべきだなと思った。

 少し飛躍するが、推しは推したいと思ったときに推した方がいいというのは、やりたいことは思った時期にやった方がいいということにも通ずると思う。今、この瞬間は二度と現れることはないのだ。どんなに後悔しようが戻ってこない。だから、未来のため、過去のために、今をおろそかにするのではなく、今に焦点をあてて”今”を生きることを考えることも重要なのだと思う。

 テレビなどで不意に彼女たちの音楽を耳にすると、今でも当時の彼女たちの輝いている姿が浮かんできて、もうあの頃は戻ってこないんだなと思い、少しだけ寂しくなるのだ。わたしの中でアイドルとはけやき坂46であり、それを超えるアイドルにはきっと出会わないだろう。

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