悩んでいないふりは最悪の結果を呼ぶ

2019年3月8日、今日は待ちに待った内示の日だった。
セクハラについて、係長や課長に何度か相談した結果、何かしら動いているだろうと思っていた。私としては相手が動くのが理想だった。

蓋を開けると、私も相手も何も動かないという最悪の結果であった。
係長も課長も無力だったんだなぁ。
と思い、1秒後には
何より私が無力なんだなぁ。
と悲しくなった。

相手の行為がセクハラだと気付いたのは一昨年(2017年)の夏頃で、それまではよくしてくれる先輩だなという感じだった。

二人でいると頭を撫でられたり、腕を触られたりしていたが、先輩は50代だから、まぁ親みたいな気持ちでやってんだろうなぁぐらいに思っていた。
私も、相手がかなり親身になって仕事を教えてくれるので、今考えると懐きすぎなぐらい懐いていたと思う。

ところがある日、後輩から「〇〇さん(相手)について、変だなと思うことはありませんか?」
と言われ、思い返してみると変だな、と気付いたのである。

⬆後輩に気付かされるとは私も情けない先輩だな。。。

あれはセクハラなのだと気付いてからは、なんだか相手のことが気持ち悪くなり、頑張って気にしてない風にしようとしても、目がうまく合わせられなかったり、話していてもうまく笑えなかったり、うまく反応できなかったりして、相手とは自然に距離をとっていった。

対して職場の他の男性職員とは普段どおりに話すことができ、たまに彼らと食事に行ったり、雑談をしたりすることもあった。

相手はそれが気に食わなかったらしく、私が他の男性職員と話したり食事に行ったりすると、癇癪を起こして嫌がらせをしてくるようになった。

そして少し時間が経つとあの時はごめん、と謝ってきて、涙目でこちらを見たり、机の一番下の引き出しに入れているお菓子をガサゴソとあさってお詫びの品として私に手渡したりしてきた。

そうして仲直りをしたつもりになって、LINEでポエムを送ってきたり、ふとした時に「そういうところが好き」と言ってきたりとなんだか胸をざわつかせる言動を繰り返していた。

⬆めっちゃキモくて蕁麻疹出た。それからは胃腸炎にもなったし、理由は分からないけれど外食とか電車とかがかなり辛くなった。

そんな日々が延々と続き、あぁもう辛いなとなった私は、昨年度末に係長に相談をした。
係長は、次の年度(今年度)に私と相手の席が遠くなるように席替えをしたり、当番で私と相手が組まないようにしてくれたりと、かなり配慮をしてくださったのだと思う。

⬆係長にはめっちゃ感謝した。

だが、今年度になってもなかなか相手の言動は直らず、係長に改めて今までの記録を持っていき相談した結果、係長は課長に話を上げてくださった。

この時、係長も課長も、記録を見てはくださらなかった。係長によると課長は、文書で注意喚起をして、それでも相手が直らなければ記録を見せて欲しいと言っていたとのことであった。

⬆ここは今考えてもおかしいと思っている。なんで、目の前に記録があるのに、見ないのか。これが常識なんか?非常識なわいには、全然分からんかったけど。

結果、文書による注意喚起の後も、完全に直りはしなかったが、なんだか一度見てくださらなかったものを持っていくのも気が引けて、記録を見て欲しいとも何とも言えないまま日々が過ぎていった。
ただ、私が相手に対して嫌悪感を抱きすぎて、私と相手の関係はかなり悪化していた。11月は一言も喋らない日が続き、係長からその件について「一言も喋らないのはまずいよ。」と注意をされたこともあった。

⬆私としてはストーカーと喋りに行くようなもので、喋るのがめっちゃ怖かったけど、優しい係長がなんか困ってるっぽかったから、この注意の後は挨拶とちょっとした反応ぐらいはするようにした。

そして年末を迎え、あっという間に2019年の仕事始めの日になった。
相手は恩赦を受けたかのような空気で何事もなかったかのように話しかけてきて、私もその空気に圧倒され、普通に話してしまった。

⬆恩赦受けるにしても元号まだ変わってないからもうしばらく静かにしとけや。

相手はそれで、また仲直りできたと思ったのか、またお菓子を渡してきたりなんやかんやと話しかけてくるようになってきたので、あー辛いなと思っていたが、相手を不機嫌にさせないように、極力普通に話せている風に頑張って話した。

係長からも「最近どう?」と聞かれたことがあったが、係長を悩ませたくないなと思って、「私強くなったのでなんか大丈夫です。最近。」と言ってしまった。

⬆馬鹿野郎!!!!

そんな矢先、目から星が飛び出て、その星が地球を1周するんじゃないかぐらいの出来事が起きた。

課長から、私が、私が注意されたのである。
ちょっといい?と呼ばれ、何やろと思いながらいそいそと課長席に行くと、
「最近〇〇さん(相手)前と同じような感じに戻ってきてると思わない?それってさ、□□さん(私)がこう、口調とかがさ、友達にするのと同じ感じだからだと思うんだよね。友達じゃないんだぞってことを分からせないと。」
ということであった。

⬆多分この課長はスカートが短くて痴漢された子がいたらスカートが短いのが悪いって言うタイプ、とわいは思っとる。

課長にこう言われてちょっと反論もしてみたけど、課長の中の「あんたも悪いんやで」感が消えないからなんだかもう悲しくなって、最後には「分かりました。気をつけます。」って言ってしまった。

それからずーーーーーーっと
私が悪いのかな?
私が相手の行為を誘発してしまったんか。
喋り方変えるの大変だな。
笑わないようにした方がいいかな。
もはや何も相手と喋りたくないな。
とかいろんな考えが渦巻いて頭の中をぐるぐるとして、日々は過ぎていった。

係長は困らせたくないし、課長は「あんたも悪いんやで」村の村長だし、もう内示に期待するしかないという気持ちになっていった。

そして今日、内示の日。
残留だった。相手も、そして私も。

ところどころで悩んでないふりをして、気にしていないふりをして。そのふりが、この結果を招いた。自業自得だ。

悩んでないふりは、最後には結局大きな悩みを残してしまうから、悩みを保つ強さを、持ちたいと思う。

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