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■求人広告の応募数を増やすには?-PART・8-■やりたいことが分からない人に寄り添うことも、時には必要。

4月になってnoteを始める方が増えたのですかね。私の記事もありがたいことにちょこちょこと「いいね」を頂いております。嬉しい反面、過去に書いたアホのような自分の記事を見返して赤面モードに突入したこともあります。

でもまあ記録って大事ですね。アウトプットをすることで考え方が整理され、日常生活でも論理立てて会話をしやすくなった実感がありますよ。

さて戯言は置いておいて、本日のテーマは「やりたいことが明確にない求職者もいるんだよ」という事実。

実際に過去に現場の社員さんに取材をした中で、
「暇つぶしに転職サイトを見てたら見つけたから」
「画像がかわいいから、イイ感じと思って応募した」
「何となく楽しそうだったから」
…などの志望動機を聞いたことがあります。

対象企業のペルソナを想定するために志望動機を聞いているので、こんな感じのふわふわした回答については「およよ、参考にならぬ…」とぶっちゃけ困ることも多いのですが、案外ヒントになったんですよ。

私の記事part1でも記載していますが、転職活動をしようと思い立つ動機って、
「やりたいことをやりたい!(海賊王に俺はなる!)」という熱意よりは、「新しい場所で人生をリセットしたい!(助けてドラえもん!)」的な、現実逃避欲がきっかけになるケースが多いんですよね。

転職活動時に羨望する仕事がある人って少ないんじゃないかなと、感じたわけです。

▼少し前の記事ですが参考記事▼

大学生・社会人ともに抱える「やりたいことが分からない」という悩み 企業に求める軸に関する意識調査を発表|ポジウィル株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

そんなことをふと思い、とある企業で「立派な志望動機はなくてもOKです」というコピーを展開したことがあります。

その企業は創業年数が長く安定した事業を運営しているからか社風がとても穏やか。上記のコピーのような言葉を言いそうな温かい雰囲気があったのと、「とにかく人柄重視の採用なので、志望動機は見ないです」と先方が仰ってくれたことがこのコピーを決定する後押しになりました。

結果的に応募数は平均値よりも集まり、採用も決まりました。
そして先日、その採用された人にインタビューができたのです。

「これがしたい、っていう明確な目標がない中で仕事を探していたので、『志望動機はなくてもOK』っていう言葉と、人が好さそうな社員さんの写真を見て安心して応募した」と言ってくださいました。
制作マン冥利に尽きる言葉ですな。

もちろん企業によっては事業を理解して、仕事に意欲を持ってくれる人がいい、と要望するだろう。というか、そういう人を求める企業の方が圧倒的に多いだろう。

しかし、市場にいる人の価値観、考え方に寄り添った訴求をすることで、結果的にその企業の社風の良さが伝わったり、求職者の印象値を上げたりすることもある。そう感じた事例です。

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