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【後編】「毒先生」の洗脳から抜けて、自信がついた話 〜POSIWILL CAREER体験談〜

こんにちは。mochikoです。

今回は私にアートを教えてくれた「毒先生」について補足の回です。補足の割にちょっと濃いですw
概要は前回の投稿をご覧ください。

毒親、フレネミー(毒友)は聞いたことがある方もいるかと思います。それと近いものに「毒先生」があります。(造語です)

私がこのnoteで言いたいのは、先生を訴えたり、ケンカをしたい訳ではありません。先生の活動は詳しく言うと特定されてしまうので言えませんが、人助け色が強く、善そのもの。

ただ、それとは別に傷ついた心が事実としてある。それを癒すため、また似たようなことで悩む人が一人でも減ってほしいという想いから書くことを決めました。

善とか一般常識って怖いです。
例えば、

・隣の部屋の深夜早朝の騒音で眠れずにキツいが、障害を持った方なので仕方ない。我慢しなきゃいけない。

・家事と育児の両立がキツいが、専業主婦はみんなやってる。母性で、愛情で、一般常識なのだからできるはず。

いくら一般常識だとしても、自分が苦しくなってしまうレベルならそれはもう凶器なんですよね。ちなみに障がい者の方の騒音で眠れない、は保健所に相談をすると解決しました。(実体験)

「あなたにも人権はあるのよ」

そこで言われてハッとした言葉です。

ここでは宗教とは違った「洗脳」と「思考停止になるまで」を書ければと思います。

■出会い〜洗脳

それは高校の親友からのお誘いでした。「すっごいイイ先生がいるよ!mochikoちゃんも一緒に通おうよ!」そこで出会ったのが例の先生。第一印象は明るくユーモラスで、垢抜けた印象。アーティストという職業の人に会うのも初めてで、とても楽しかったのを覚えています。

習い初めの頃は知識がすごく、愛のあるいい先生だな、誰もここまで言ってくれないし。と思っていました。一度本気でついていけなくて辞めたい。と逃げ出した時も、メールや電話の説得を受けて踏みとどまるなど(何かあれば当時は24hメールで相談などしていた)、公私関係なく寄り添ってくれるタイプでした。
田舎のため先生=無条件で信じるべき人、という概念があり親も疑わず、私も一生懸命勉強しよう!と奮闘していました。

みなさんは結論から読んでいるので、あーほらもうヤバそうじゃん、と思われる方もいるかもしれません。暴力と一緒で徐々にエスカレートしていくんですね。まるでゆでガエル理論で気づかない。植え付けられた先生の思考に乗っ取られて、思考停止していき、ダラダラと10年も付き合ってしまいました。

■なぜ洗脳が解けた?

うちの場合はお金という分かりやすいリミットがあり、抜けられました。8〜10年目あたりから募金と称して金を無心するようになったんですね。😱で、さすがに変だと自覚して離れられました。別に先生が贅沢をしてるわけではなく、非営利団体の(福祉的な意味合いもある)事業資金を生徒から巻き上げてただけです。マジで儲けにならないけど、世のためにはなり、よろこばれる事業、とだけ…。

■引っかかりやすいタイプ

特にちゃんとしたメンターのいない子供や自信がない人、下手に勉強が好きで真面目な人は騙されやすいので気をつけてほしい。なぜなら、盲目的にわたしが頑張らなきゃ!!!とピュアに信じ、努力すべき!!と疑わないからです。(自論ですが、オウムや宗教にハマりやすい人、モラハラ彼氏を捕まえるタイプも似てる気がします)

あと東京に来て思うのは、親が優秀でメンターがわりになっている人が多いこと。(羨ましい!)そうでないうちの親は私を説得できませんでした。教祖様とは知識の量も全然違いますからね。しかも、本人が洗脳されてると思ってないから、解きようがないんです。治そうと思うまで治せない。いわゆる「コンフォートゾーン」や「ドリームキラー」の関係です。(この辺の脱洗脳の話は、昔読んだ苫米地英人さん著書より。タイトル忘れました。)

■洗脳チェックポイント

あくまで経験者が思う、ポイントです。

  • 洗脳者(教祖様)が人間として魅力的、知識が豊富。

  • やることに一挙手一投足口出す。

  • あなたのためを思ってると心から本気で言う。

  • 〜できてよかったね。ウチだから教えられるんだよ!(希少性、特別感を与える)

  • 同じことを繰り返し何度も言う。説教が長い。

  • 褒める時は過剰に賞賛する。

  • 事実ではないことや人格否定を強い口調で決めつける。「外で通用しない。」「東京では〜だから〇〇しなきゃいけない。」「mochikoちゃんって〜だね」

  • 家族や友人から孤立させる。(「家族や友人といる時間が無駄」として時間があれば予備校に来させ、周りと十分に話す時間を奪うことで結果、断絶する。親をdisる。など。)

  • 直接でなく他者から評価させることで集団心理が働き、自分だけが間違っている、先生の言う通りにしなければ、と強く思い込む。「〇〇ちゃん、今のXちゃんの作品を見てハイ一言。(もちろん先生の考えが言える子を指名する)」

  • エコ贔屓することで競争心を煽る

あとは普段の会話で、冗談でも服やメイクの仕方を否定してくる。(自分の好みの押し付け) はマジでリトマス紙ですw うちもやられました。毒親に限りません。


■印象に残る言動

・難易度が上位、その中でも上から1〜2番目くらいの大学にいかなきゃ意味がないからといって、志望大学を勝手に決める。(指導を嫌がるそぶり)
・あなたのためを思って〜しているんだよ 
・〜したほうがいいよっていうのは、絶対〜しろってことだよ 。
・先生の作品が絶対。他は面白くない、カス。私は世界でも通用する超一流のアーティスト(自称)
・何かあると「そんなことも分からないのね?」というふうに、蔑みの笑みを浮かべて目が笑ってない。キレてる。
・それ給料泥棒って言うんだよ。社会で通用しないよ。ウチだから守ってあげられるんだよ。
・インターン中、「mochikoちゃんってゴキブリみたいだね」(ミスを連発して、その場にいるだけでギョッとするから)
・デザイナーは金で魂を売った(下等な)人間だ って、出身の美大でも教わった。みんな言ってることだ。
・(就活で大手消費財メーカーを志望すると)洗剤売って、環境汚染の会社に行きたいの?

『学ばずに食べて寝るだけなんて、猿と一緒。たとえば何も考えずに沢山子供産んでしまうとか〜。』なども良く言っていました。最悪ですね。こうした二極論は宗教でよく使われる恐ろしい考えです。敵対する相手を悪魔だの猿だの言い続けることで人と思わなくなり、攻撃に抵抗がなくなるとか。

「オカルトの根源」より要約

今思えばアウトな発言ばかりの過激な先生ですが、チェックポイントにあるように徐々にマインドコントロールされていくんですね。本人の夢が都合よく軌道修正されて、気づいたら離れられない、先生から離れたら不幸になるイメージです。(ex.東大合格、学んで優秀にならなければ、いい家庭を築かないといけない、など何かしらの価値観を植え付けられて、この人と離れたら人生負け組だ。と思考が固まっていくこと。)
それがどういう状態かは、下記サイトが分かりやすかったです。

「報酬と罰」
特定の行動を過剰に称賛し、別の行動を徹底的に否定して、「こうしなければならない」と相手に思い込ませるのです。
その結果、コントロールされている人間は、支配者に許可されている行動しかとらなくなります。
「夫が許してくれないから外出できない」などの考えは、行動がコントロールされた結果だといえるでしょう。

■洗脳する側、される側もバカにしないであげてほしい。

なぜそんなことに?!とか、
自分は引っかかるはずないわ。と色々思うかもしれません。でもそれは、洗脳経験者からすると状況が恵まれているだけのこと。ボタンの掛け違いのように、ちょっとしたことで人は崩れ落ちる気がします。特に周りが平凡、または的確に止めてくれる人がいない状況だと、煌めく才能を持つ洗脳者の話術に取り込まれがち。あと悪いことばかりでなく、一緒にいて楽しい、という点も抜けられなくなるポイントです。100%の悪人ならすぐ気づいて去りますからね。

そしてこれは個人的な意見ですが、洗脳者(教祖)は得てして、家庭環境が悪く幼少期に虐待されていることが多く見受けられす。※麻原はじめ、自分の周りのモラハラタイプは、家系がスターウォーズ。(もちろん全員じゃないです)

私の先生においても、ひどい家庭環境でどんどん拗らせていったと見えます。だからと言って擁護するつもりはありませんが。

■終わりに 〜モラハラ撃退エピソード〜

実は、この経験があってよかったと思う場面がありました。疎遠になっていた友人が軽いうつでお見舞いに行ったときのこと。
突然彼氏がふらっと家に来て鉢合わせしました。その時友人からのお願いもあり、私が彼氏に「この子は病んでるし、サポートとは言わないけど自分の食べたお皿くらい溜めずに洗ってほしいみたいよ」と努めてソフトに話しました。自分の食べた皿くらい片付けるのは普通ですよね…。

すると、その一言だけで殺意を感じるほどキレられ、『彼女は辛い状況だから「今」こんな話をするのはおかしい!』など論点は永遠にズレる。結局話はうやむやに。これではケンカ勝てんだろなーと。話し合いができないんですね。そして結局皿は2週間は貯めておきたい。要は洗えないらしい。

今まで恐怖に耐えていた友人、号泣。「この彼は正しい、私が間違ってるんだ」と思って我慢していたそうな。言い返しても負けるし。

もう収拾がつかず、とっさに「こんなに彼女のことを考えてくれる素敵な彼氏なんて!早く結婚したらいいのに〜♪」とか嘘ついて穏便にすませ、解散させました。(それでも怒り冷めやらず、大の男が睨みつけながら怒りで震えてて普通じゃない。マジでめちゃくちゃ怖かった😱)
そこでようやく友人も目が覚め、後日別れることになったそうです。というか、いきなりこの状況、無事にさばけたの我ながらすごくないか?!?!先生の件があって、自分なりにモラハラや心理学を勉強していたおかげで、冷静に対応できたと思います。

コツは真面目に対話しようと思わないことかな?
怒り=発作だと思うとわかりやすい。もはや病気の一種です。何言ってもダメなんですね。
あとは警察案件です。身の危険を感じたら逃げて。

何より怖いのは、本人だけでなく、両親も彼氏と会っていたのにモラハラを見抜けなかったこと。結婚を考えていたそうで、失礼ながらゾッとします。彼女もきっと、彼と一緒にいて楽しい部分もあって、手放したくなかったのでしょうね…。

それでも少しおかしいな、と思うことはあったそうで、そういう直感は要注意だと思っています。

その後も色々あって、東京の西から東へタクシーで横断して警察署のお世話に→地元へ連れて帰るなど、諸々死ぬまで忘れませんw 詳しくは身バレするから書けないw
結果、彼女の身を守れたのでよかったです。

なんだかんだ、人生には無駄がないとはよく聞きますが本当にその通りだなと実感しました。🌸

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