体温

深夜、顔見知りの男の子と話した
あの子、何かが嬉しくて泣いていた

その晩、私は夢を見る
私は小さくて薄いタオルケットに体を丸めて眠っている
少し肌寒くて、心許ない
ブランケットがふわっとかかる
うっすら、目を開ける
昨日、泣いていた男の子がにこりと微笑んでいる
あたたかい
私は安心し、目を閉じ、ふたたび夢の中へ戻る

朝、カーテンから漏れるひかりを
久々に美しいと感じた


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