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わたしには合わなかった韓国ドラマたち

前回の記事でおもしろかった韓国ドラマを書いたけど、今回はわたしには合わなかったドラマについて。途中でリタイアした作品や、最後まで見たもののダメだった3作品。

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(도깨비)

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韓国ドラマ好きの間では有名な作品ですよね!わたしも友人数名に強く勧められて、当然楽しめるだろうとはりきって見始めたのに、6話で脱落。。正直、6話までの間も退屈気味でなんとか見ていた感じ。続きがさして気にならない、普段の会話シーンもおもしろくない。でも評判があまりにもいいので、もっと見続ければハマるのかとも思うけど、気が進まず。。世間と自分の温度差に若干ショックでもあった。わたしのようにトッケビが合わなかった人、いるかな?もしくは序盤はつまらないと思ったけど途中から一気におもしろくなってきたという人がいれば、何話ぐらいからおもしろくなるのか知りたいです・・・!

ちなみに韓国人の知り合いが「トッケビの脚本家のドラマは自分には合わないので見ない」と言っていた。それまで韓国ドラマで脚本家は誰なのかと意識したことはなかったがそれを聞いて調べてみた。トッケビの脚本家キム・ウンスク(김은숙)の作品の代表的なところはこちら。

・「シークレット・ガーデン」(시크릿가든)

・「紳士の品格」(신사의 품격)

・「太陽の末裔」(태양의 후예)

・「ミスター・サンシャイン」(미스터 션샤인)

なんと、ヒット作ばかりではないか!「シークレット・ガーデン」と「紳士の品格」は見たけれど、「シークレット・ガーデン」は突飛な展開や魅力的に見えない主要人物たちのせいであまり楽しめず。「紳士の品格」はそれなりに楽しめた。ただどちらの作品にも共通する感想が、視聴者をキュンとさせようと意図的に用意したであろうシーンが、まったく響かなかったこと。ラブコメなのにキュンとこず、むしろ寒く感じてしまったから、わたしもやはりこの脚本家とは合わないのかもしれない。「トッケビ」を最後まで見ていないので決めるのは少し早いような気もするけれど。

「品位のある彼女」(품위있는 그녀)

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嵐の夜、財閥会長の後妻ボクジャが殺される。容疑者としてその家族たちが挙がるが、一体彼女はどうして殺されることになったのか?発端は数か月前、会長の介護人としてボクジャが雇われたところからで…。キム・ソナとキム・ヒソンのダブル主演作品。

配信で最初の数話を見て、間の数話は飛ばして、残りの10話くらいを見た。芸達者なキム・ソナは好きな女優だし、今回初めて見たキム・ヒソンがすごく美人だったので画面を見ているのが楽しかった。でも残念だったのが、最初に殺人事件が起こったのを見せて、なぜこんなことになったんでしょうかと遡る形式のドラマなのに、その謎の核となる部分をややかわして描いてしまっていること。視聴者に犯人を当てさせないようにごまかしたように見えてしまって、わたしには犯人が予想外の人物だったのに、騙されたーっていう気持ちよさがない。謎ときとしてフェアじゃないというか。

しかしこれは本格ミステリーでもない娯楽ドラマなのでそれはそれ。

以下物語の核心に触れない程度のネタバレあります。

わたしにとって最も合わなかったのが、キム・ヒソン演じる"素敵な奥様"アジンの通う、心の塾。うさんくささが半端じゃない。この怪しい団体に感じる気持ち悪さをきっかけにアジンまでも好意的に見られなくなってしまった。財閥の嫁じゃなくなっても自分のビジネスを始めて自立している女性!という描かれ方のはずなんだけど、単に恵まれた資質を利用して世の中をうまくわたっていけるタイプに見えて。この物語はアジンが素敵な女性ということが前提に立っているから、そこがぐらつくとドラマ全体がしらけてしまう。ついでに言うと、最後いい感じになる男性、あんまりかっこよくないしそもそもあの塾のお仲間だしで嫌だった。(個人の意見ですT▽T) せっかく美人なんだからイケメンとくっついて美男美女が見たかった。。

「皇后の品格」(황후의 품격)

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架空の王室を舞台に、ある日突然皇后になった平凡な女の子のラブロマンスと復讐劇。

配信ではなくテレビ放送をリアルタイムで見ていたのでところどころ見ていない回や、理解できていない韓国語があります。

このドラマはいわゆるマクチャン(막장)(=日常では起こらないようなことがどんどん起こる急展開)ドラマで、細かいことをいちいち指摘するのは野暮かもしれないけど、それでもなかなかひどいドラマだった。

以下ネタバレあります。

~ぶれまくりのキャラクター設定~

序盤完全な悪役だった人たちが中盤から実はいい人、もしくは愛嬌のある憎めないキャラになるが、必然性もなく、なんとなく思いつきで脚本を書いているうちにキャラが変わってしまっただけに感じる。例えばミン・ユラは悲しい過去があったと終盤に明かされるけど、それまで(太っていた頃)のワンシクやドンシクに対する態度を見ているといまさらいい人だったと言われても納得できない。。

それに、悪役たちの犯した罪、躊躇なく罪を犯そうとする様があまりにも普通の人のラインを超えてしまっていて全く共感ができなかったのに、納得できるような形の贖罪もなくいい人になりました、反省してますとなってもすっきりしない。好みの問題かもしれないけど、悪人が、犯した罪と何のつながりもないところでたまたま死んだり、不幸な目に遭ったりしたから許してね!という展開では贖罪とは感じられない。でも、この作品では序盤の2大悪党の皇帝イ・ヒョクやミン・ユラはそういう顛末だったからもやもや。。

主人公サニーもサニーで、心を通わせつつあったワンシクの死亡を悲しむシーンよりも、今までひどいことをされ続けてきた皇帝イ・ヒョクとの感動的(風)な別れに尺を使っていて唖然。あなた、ワンシクの亡き母と空に向かって、この人はわたしが守るとかなんとか誓っていなかったっけ、、、皇帝には序盤で色々利用されたり殺されかけたりしてますよね、、、

重要人物のワンシクが姿も見せずに死亡退場したのもかなり不満だけど、2話くらい追加放送が決まった時にワンシク役のチェ・ジニョクのスケジュールが合わなかったらしいのでそこは百歩譲ります。

キャラ設定のブレ以外にも、意味ありげにちりばめられていた謎で回収されずじまいだったものが散見されて、ミステリーとしてもいまいち。

正直、見終わった後にあまりにもすっきりしなくて、時間が無駄だったとは言わないけど、こんな終わりだったら見ない方がましだったとまで思った珍しいドラマ。

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