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韓国版「彼女はキレイだった」左利きの日の持つ意味に涙。。

日本でリメイクされることをきっかけに友達に勧められて韓国版を一気見、日本版は韓国のケーブルテレビの放送で少しずつ見ている。

韓国ドラマはおもしろくなるまでに何話かかかることも多いけど、自分に自信が持てないとか、仕事での失敗とか共感しやすい部分が多くてすぐにハマった。

なにより、このドラマは脚本が本当によくできている。

特に印象に残ったのは5話。

4話のラスト~5話の冒頭で、ソンジュンの家のドアをあけるために4桁の暗証番号をあてずっぽうで試すヘジン。しかしはっと何かを思いつき、入力する。視聴者としては、ヘジンの誕生日かな?と思うところだけど、、、正解は”左利きの日”。子供のときにソンジュンは色々な暗証番号を左利きの日の数字にしていたというヘジンの回想が入る。子供時代の親し気なやりとり、それをきちんと思い出せたヘジン。これだけでも、2人の絆を感じさせるには充分。でも、それでは終わらなかった。

話は進み5話のラスト。雨と交通事故。母親が死んだときと同じ状況を目の当たりにしパニックを起こすソンジュン、そんな彼に昔と同じように寄り添うヘジン。

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ここで子供時代のソンジュンが、雨に打たれた後家に帰り机に向かっている姿が挿入される。スケジュール帳に”友達ができた日(첫 친구가 생긴 날)”と書き込む。そのスケジュール帳のその日のもともとの記載(なんていえばいいんだろう、、、祝日とかがかいてあるところ)は、"左利きの日(세계 왼손잡이의 날)"となっている!つまり、ソンジュンは単に自分が左利きだからではなく、ヘジンと出会った記念日だから大事にしていた日だったとわかるのだ。

ソンジュンにとっての左利きの日やヘジンに対する思いが感じられて、思わず涙しました。。残念ながら日本語字幕は”友達ができた日”しか表示されてなくて、文字数の制限だとは思うけどそれが”左利きの日”でもあったという字幕は無し。まあこれがなくても物語はきちんと成立するのでカットされてもしかたなくはある。

この5話以外にも、何気なく挿入される単体でも成立しているエピソードが後々で別の意味を持ってきたり、別の出来事につながったりすることが何度かあり、あのときのあれは伏線だったのか!!とわかる瞬間が心地いい。

俳優たちの見事な演技やたくさんの胸キュンシーンはもちろんだけど、きちんと考えられている脚本のおかげで誰もが楽しめる作品になっていると思う。久々に夢中で見た韓国ドラマだった。


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