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【第三章 パンツの色とその属性】 黒

防御系パンツ・黒

私が言うまでもなく、世の中には黒い物が数多く存在します。

黒という色は、すべてを覆い隠してしまえる色ですし、汚れも目立ちにくい。
うまく使うと高貴な雰囲気を醸し出すことができるし、シックにもワイルドにも演出できるとても便利な色。フォーマルなど儀礼的にも、もれなく採用されていますよね。

逆に俗的にも犯罪容疑者のことを「黒」と言ったり、ブラック会社とか黒社会とか非合法なものを「黒」と表現したりすることもあって、捉われ方に二面性を持つ、他の色には無い珍しいケースだと思いました。

この性質が「強さ」を感じる所以。
とりあえず黒を選んでしまうのは、この「強さ」に理由があるのかもしれません。

実際、私自身の持ち物も様々なものが黒だったりします。
とりわけ「黒いパンツ」に関しては、シェア80%くらい占めるんじゃないでしょうか。
男女問わず、相当多くの人から聞きましたよ。「わたしのパンツは黒ばかりです」って。


ところで・・・黒は「自分を殺す色」だということを知っていましたか?

殺すというと誤解を招きそうですが、意味合いとしては表に出ずに裏方に徹するという比喩です。

「黒衣 ( くろご ) 」という、お芝居の《補助》を目立たないようにする場合も、必ず黒い衣裳を着ています。元来、黒は「消す」という意味合いも持っていたのかもしれませんね。

そして冠婚葬祭に従事している方は、黒いパンツをお召になっている方が多いようです。
主役はあくまでも花嫁だから、結婚式のお膳立てをする方々は「自分は後回しにする」という気持ちで黒を着用しているのだとか。
実際にこれが慣習になっているとのことでした。

女性の方で「黒パン」が多い方は、肝心な場面で「後回し」にされないように注意が必要ですよ。

とにかく黒は、恋愛にも不向きな「陰」の方の力が作用してしまうので、気をつけてください。視覚的刺激によるホルモンの分泌もありませんし、老化も促進させてしまうので多用は絶対禁物です。

そう聞くと、

「なんだ、黒は履いちゃダメなんですね・・・」

「もう二度と黒なんて履かない!」

「やばーい。私ほとんど黒だ!」

「あ〜ん。だから私はいつも後回しだったんだー」

とお嘆きの方も少なくありません。

何も考えないで「黒」を履いていた頃の私も「自分で自分を後回し」にしていたってことか・・・なんともったいない。

これで「黒パンツ」が世界的に売れなくなったら、パンツ学のせいになるのかな。
メーカーの方がご覧になっていたら、是非今のうちに生産量の見直しを(笑)
なんてね。


しかしながらパンツ学では、「黒」は悪いことばかりではありません。
その「自分は後回しにする」という特性を逆に利用できるからです。

なので私は休日とか、誰にも邪魔されたくない日に黒を履くようにしてみたら、本当に静かな時間をすごせるようになりました。


陰陽五行説・風水学としての「黒」

「水 ( 方角は北 )」が「黒」です。
五情としては「哀しみ」を表しています。

意味合いとしては・・・

秘密を死守する → 防御的守り → 信頼・誠実につながる
孤独・縁を切る → 静かな時間を過ごせる
財産を守る → 支出を減らす効果

という効果があります。


色彩心理学としての「黒」

潜在的な負のイメージ
後退の性質
自己主張が強くなる
老化を促進する ( 光の遮断によるため )
エネルギーの低下

まったく同感でした。
これを見る限りはネガティブなイメージしかありませんが、こんな日に黒をお選びになってはいかがでしょうか。


# 何かひっそりと作業をしたい日。
# 誰にも会いたくない日。


あまりにもネガティブワードが多いために絶望的に思われますが、逆に便利に使えるとも考えられます。

「赤パン」とか「ビビッドイエロー」とかついつい乱用して、棚ぼた的なお金持ちになった時、散財も伴っちゃったりして、ひーやめてーみたいなときにも有効です。
黒い財布がまさにそうです。


また、毎日忙しいと「いざ」というときにパワーが出せません。
忙殺されている時に「良い知らせ」が来るなんてことは一度もありませんでしたから。

「忙」って字は、こころ ( りっしんべん : 心 ) を なくす ( 亡 ) と書きます。
確かに心が亡い人のところに、「幸せ」とか「お金」とか縁がないように思います。

というわけで・・・何も起こらない静かな日も大切にして、赤・オレンジ・黄などの「陽」の色を履くその日のために力を貯めておく方が、いざという時に力を発揮できるのです。

ジャンプをする時、膝を曲げてから膝を思い切り伸ばしたほうが、高くジャンプできますよね?膝が伸びたままでは、どうやってもうまくジャンプできません。

やはり何事もバネを効かせた方が、良いことのスケールもきっと大きいはずです。


【第三章 パンツの色とその属性】 ピンク
へ続きます。

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