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潔世一について #ブルーロック

ブルーロックの主人公、潔 世一いさぎ よいちについて書きました



潔世一の凄いところ


①自分と向き合う力

潔の凄いところは相手との実力差や自分の未熟さをそのまま受け入れて、自分自身と向き合えることです。たとえ試合中に相手が凄いプレーをしたり、逆に自分がミスをしたりしても、そこから目をそらさずに、まずは現状を受け入れています。

これって当たり前のようで案外難しいと思いませんか?

自分がしんどい時、言い訳をしようと思えばいくらだってできます。
相手が天才だから仕方ない、今のプレーはたまたまタイミングが悪かっただけ、今日は調子があまり良くないから…など、一見気持ちを切り替えているようで現実から目を逸らしています。

潔はたとえ相手が圧倒的な強者であろうと、勝ちたいライバルであろうと、凄いプレーをした時には純粋に相手の実力を認めています。心の中で天才だと思うこともあれば、直接相手を褒めることもありました。

ただそれで終わることはないのが潔です。なぜ今のプレーが生まれたのか、どんな意図で相手がプレーしたのかを試合中徹底的に考え、さらには自分のものにしようとします。また試合以外でも直接ライバルに教えを請うこともあり、自分が変わることに躊躇いがありません。

天才的なプレーには理由があるし、ミスにも必ず原因があります。相手の実力を見て一線を引くのではなく、現実を見ることで、自分に何ができるかを常に考えています。

もちろん負ける試合もあるし、悔しい結果に終わることもあります。それでも敗北から学び、必ず次の試合に生かそうとしていました。


特に一話の県大会決勝では、悔しい思いをしています。大事な局面で味方にパスを出し、試合に負け、全国大会出場を逃しました。チームのためにパスを出したのは正しい行動だったかもしれませんが、「あのとき決めていれば」という後悔は拭えませんでした。

県大会決勝で負けた試合に絶望し、自分自身にも絶望したからこそ、潔はブルーロックで生まれ変わる決意をします。あの絶望が潔のエゴが呼び起こし、試合のたびに成長するほど進化していきました。

この「現実を受け止め、自分と向き合う力」は原作8巻67話「絶望の才能」でも語られています。

絵心甚八
「必要なのは己の非力を痛感できる強さーーー絶望する才能だ」
「自分の思い描いた道筋を”諦める”行為でしか、見ることのできない道筋があり、それが新しい己の可能性となる」

ブルーロック8巻67話「絶望の才能」より


漫画では馬狼を例に挙げましたが、潔も間違いなく「絶望する才能」があると思います。かつての県大会決勝の敗北だけでなく、ブルーロックの試合でも常に自分と向き合い続けているからこそ、目覚ましい進化を遂げているようでした。



②現状を打破する力

潔の凄いところは現状を打破する力も備えていることです。
たとえば試合中、次のように気持ちを切り替えて、考えることができます。

例)
相手チームが圧倒的なプレーをする

じゃあ自分はどうすべきか?

試合の流れ、相手チームのプレースタイルや思考、自分のスキル 等を総合して、最良の方法を導き出す

これを試合中ずっとこなしています。
しかも全力で走りながら、、

改めて凄いなと思うのは、どんなに強い相手でも絶対に諦めないところ。冷静に自分ができることを考えて、考えて、考え抜いて、最後まで勝利を掴もうとします。

潔が思考する過程を原作ではパズルに見立てて表現していました。たとえば「パズルのピースがハマる時=最良の方法を思いつく」ことを意味していますが、この最良の方法に実行力が備わっているのが凄い点です。

気持ちをすぐ切り替えられる精神力メンタルと、試合の動きを予見できる力、そして思考を実行できる潔のサッカースキル。

これらの現状を打破できる力があるからこそ、成功体験を生み、ブルーロックで確かな実績を積んできました。この経験が潔にさらなる自信を与えて、エゴイストとして成長しているようでした。


③そもそも天才だった

ブルーロックの前日譚小説「戦いの前、僕らは。」を読んで、潔の見え方が少し変わりました。

※下記は小説「戦いの前、僕らは。」のネタバレが含まれます
 潔世一について知りたい方は、ぜひ小説も読んでみてください。

今まで潔はブルーロックでエゴイストに覚醒したと思っていましたが、本来のエゴをブルーロックで解放しているようにも思いました。

潔はブルーロックに入る前からサッカーで活躍していました。しかし高校入学後、エゴを封印するようになります。所属するサッカー部はチームプレーを大切にしていて、理想ノエル・ノアのプレースタイルとはかけ離れていたからです。しかし県大会の決勝、潔のチームは敗北に終わります。

ブルーロック初日、絵心に不信感を抱く参加者が多いなか、潔は走り出していました。エゴをむき出しに競い合うブルーロックは、潔にとってまたとないチャンスに感じられたと思います。自分のしたいサッカーを抑え込んで、チームに貢献してきたらこそ、ブルーロックで思いが爆発したのではないでしょうか。

潔はサッカーIQが高く、視野の広さを武器に持つ優秀な選手です。しかし、和を大事にするチームでは、潔の才能が活かしきれていませんでした。ある意味、日本式サッカーの犠牲者とも言えます。

絵心が潔に可能性を感じたのは、優秀な才能を持つ選手がエゴに目覚めたらどうなるのか…その化学反応が見たかったのだと思います。案の定、潔世一×ブルーロックの化学反応は一人のエゴイストを生み出し、劇的な進化を遂げました。

潔の活躍は、今までの自分を取り戻しているようでした。高校でチームのためにサッカーをしていた頃よりも、青い監獄ブルーロックで自分のためにサッカーをしている潔の方がずっと活き活きして見えました。

ビリ2から始まったブルーロックプロジェクトも、圧倒的な成長で魅せる潔世一はまさに主人公だなと思わされました。


⚽️


潔世一の好きなところ

※ここからは軽く読んでください


①口が悪い

どんどんエゴイストとして成長していく潔。
それに比例して口もどんどん悪くなっています(試合中)。

成長率が凄まじい潔はライバルが多く、相手チームだけでなく味方からも煽られがちです。でも試合中は役に入っているのか、エゴイストモードで煽り返しています(むしろ火力高すぎるときある)。

ただ、たまに『言いすぎた…』と思うこともあるようで試合後に謝っています。


②世話焼き

普段は優しくて気が利く、世話焼きなタイプです。
一人っ子なのに面倒見よくていいですよね。蜂楽を朝起こしてたり、ドライヤーが長い千切をミーティングに呼んであげたり…(※巻末おまけエピより)お世話をしてる様子を見ると、ほのぼのします。

ナチュラルに世話しているのを見ると、ブルーロック入る前から面倒見が良かったのかなと思います。地元の友達や家族からは「よっちゃん」って呼ばれているし、元々穏やかな性格っぽいですよね。

下記はあでぃしょなるたいむ!(アニメおまけ)で好きなエピソードです。
※アニメ23話以降に見てください

▽あでぃしょなるたいむ!「ダメな方の化学反応」

お世話してたのにいなくなって恨まれる潔(不憫)

あとブルーロックって天才タイプや芸術家肌が多いので、自由人に囲まれているせいか世話を焼く場面が多いのかもしれません。


③無自覚なタラシ気質

ブルロ視聴者・読者なら分かると思いますが、潔のライバルめっちゃ多いです。しかも現在進行形で増えています。

ただ悲しいことに相手が潔をライバルだと認識した時にはもう、潔は別のライバルを見ているんですよね。なので試合で再会しても、読者目線だと、潔の過去のライバルに会ったような感覚になります。

潔は無自覚ながら、ブルロキャラのサッカー人生におけるターニングポイントに大きく関わっています。蜂楽にとって、はじめて”かいぶつ”を感じさせる相手だったり、千切にとって怪我の挫折から目覚めさせる相手だったり。でも、その意味や重さを本人(潔)は知らないという…

この辺の温度差があるのも潔が恨みを買う理由でもあると思います。
さらに潔は成長するために様々な強い相手とやり合い、その度にライバルを生み出しているので、向けられる感情と人数が半端ないです。ここまで意識されていても潔は前しか見ていないので気づいていません。

私はカリスマ性のある主人公が好きなので、良くも悪くも周りを惹きつけるキャラは大好きです。

※この辺(③)の詳細は別記事でいつか書きます


⚽️

以上です!
最近ブルーロックにハマっているので、ブルロ関連の記事連投するかもです


☆ブルロの初見アニメ感想はこちら↓


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