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逃げるも正しい

楽しいことだけやって生きていきたい。そういうことを言ってると甘ったれるなって怒られる。今まで散々大人に怒られてきたもんな。でもさ、楽しいことをやってても生きていけるよね。
振りかえればまあしんどいことはたくさんたくさんあったけど、それは人生を送っていくうえでの通過儀礼というか、これを経験しないと先に進めないよってものばかりで。これだけは嫌だって、心が死ぬくらい嫌なことからはすぐに逃げてきたとおもう。

学校も辞めて仕事も辞めて、貯金も無職のときにかなりつかってしまった。地元からも逃げて、結婚からも逃げて離婚した。なくなったものを考えるとキリがないしものすごく悲しくなるけど、今不幸せかっていわれたらそうじゃないよね。

それにいろんな経験をすると逃げちゃいけないことって直感でわかってくるから、ここは逃げていい、ここは(まだ)逃げちゃダメって、未来の自分が教えてくれるので無駄な我慢をする必要ない。

大人は逃げると弱い人間になっていく、逃げ癖がついて人生苦労するみたいなこと言うけど実際には強くなっていくとおもう。
だって逃げた先のことは自分で考えていかなきゃいけないから。でも逃げると躰がすこし軽くなるから、考えてみようって前向きな気持ちになれるんだよね。それでいいとおもうんだ。
いやなことから逃げたって困ることなんてなにもないのかもしれない。

ひさしぶりに顔を出したおひさまをめいっぱい全身に浴びながらベランダでぽちぽちスマホにメモをしている。頭と背中が焼けそう。なんでわたし今東京にいるんだろうってたまに思うけど、だからと言ってどこにも行きたくないからきっと居心地がいいんだろうな。
これでいいんだ。今までやってきたことが間違いじゃないってわかると元気になれる。元気がなくなったらこの確認作業を定期的にやらなきゃダメだね。

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