サーバーサイドエンジニアからコーポレートエンジニアに転職してみた
この記事は Money Forward CorporateIT Advent Calendar 2022 の12日目の投稿です。
前回はT_Squareさんの 「Amazon Businessで購買状況把握と購入工数を削減」です。
はじめまして!
マネーフォワードCIO室コーポレートエンジニアリンググループ所属のmochicoです。普段は社内の業務効率化などをしています。
最近はスプラトゥーン3にハマっていて、退勤後は夜な夜な鮭をシバいております。
私は今までサーバーサイドエンジニアだったのですが、マネーフォワードで初めて正式に「情シス」の一員になりました。
マネーフォワードには2021年11月にジョインし、気づいたらもう1年以上経過していました。
本エントリでは、私がどうして情シスに転職しようと思ったのか、また実際に入社してみてどうだったかを書いていければと思います。
ざっくり経歴
Web制作会社
新卒で入社。プログラムはこの会社で初めて本格的に学びました。
Webディレクター & サーバーサイドエンジニアを担当。言語はPHPを使っていました。
SIer
引き続きサーバーサイドエンジニアとして従事。PHPやVue.jsを使用。
お客様先へ常駐のため帰属意識が薄く、組織貢献もできずモヤモヤ。
フリーランス
それならいっそと独立してみる。フリーランス期間は2年弱。良い経験でした。
スタートアップ
15名ほどの企業へPMとしてジョイン。色々あってプロジェクトが頓挫してしまい社内システム担当へ。
社内で唯一のエンジニア。ここで初めて 情シスの業務 に触れる。
コーポレートエンジニアに興味を持ったきっかけ
不本意ではありますが、前職で初めて社内システム担当になり情シスの業務を知りました。
初めての業務ばかりでしかも一人情シスで四苦八苦しましたが、今までのWebサービス開発業務よりも組織に直接貢献している感覚があり、やりがいを感じるようになりました。
slackbotを開発したり、GASを活用して業務効率化させたり、kintoneを構築してみたり、、バラバラになっている業務を整備してつなげていく工程がとても楽しかったです。
もっと色んなことをやってみたかったのですが企業規模と私がやりたいことのミスマッチがあり、いっそ情シスとして転職しようと決意し転職活動開始。
しかし、圧倒的に経験と知識が足らないので、一般的な「情シス」では転職できなさそう…
「どうにか情シスになれないのか?」と調べていたら、「情シス」の中でも私の経歴を活かせそうだと思ったのが コーポレートエンジニア でした。
なぜマネーフォワードに入社したか
まず、私が転職活動で大事にしていたことは下記の5つです。
いい仲間と成長できる仕事ができること
全社的なIT課題に関われること
社内で、IT課題解決への熱意や企業の優先度が高いこと
モダンな技術へのチャレンジングな精神があること
情シスほぼ未経験の私でも活躍できる場があるか ←超重要
マネーフォワードの情シスを知ったきっかけは情シスslackでした。
情シスslackで求人情報を拝見して、そこからマネーフォワードの情シスを知るためにコーポレートエンジニアリングチームの エンジニアブログ や note を拝見いたしました。
なかなか企業の情シスの情報にたどり着けない中(他エンジニアと比べclosedな気がする)、対外的に活動していること自体がいいなと思ったのもありますし
IT課題に対してテクノロジーで解決していて、かつブログ内容から普段からチャレンジしているのを感じ求人に応募させていただきました。
実際に話をしてみて、チームのメンバーと楽しく仕事がしていけそうだなと感じ、縁あって入社する運びとなりました。
入社してみて実際どうだったか
入社した際は不安ばかりでした。同じ「エンジニア」は付いてはいても違う畑からの入社でしたので、漠然とした不安を抱えて入社初日会社へ向かったのを覚えています。
実際のところ入社してみてどうだったのか、この1年でどう感じたのか少し掘り下げてみようと思います。
未経験業務への不安
私が入社して最初に担当したのは新規導入するSaaSのSSO対応でした。
AzureADもSAMLについても初めて触るためわからないことが多かったのですが、理解するための時間をしっかりととってくださり、納得して業務を遂行できました。
SAMLとは。認証・認可とは。ひとつひとつ学びながら取り組んだため、1年たった今自信を持って対応することができます!
また、質問しやすい環境で、詰まったときは気軽に上長やメンバーとコミュニケーションをとれたのも大変ありがたかったです!
おかげで一人で分からず孤独に不安になることもありませんでした。
畑が違うことによる不安
CIO室のほとんどのメンバーが情シス経験しているとのことで、自分だけ場違いだったりするのかな…文化が合わない部分があったらどうしよう…と思っていました。
なんとなく エンジニアの人=ゆるい・ 情シスの人=しっかりしている というイメージがあり、文化としては真逆なのかなと思っていました。
実際はそんなことはなく、しっかりしつつも程よくゆるさもありちょうどよかったです。特に業務においては裁量に任せられている部分が多く、自分でコントロールしながら自由にできたので馴染みやすかったのだと思います。
また、会社が掲げているValue「Technology Driven」を体現し、「会社の無駄をなくしたい」「会社を支えられるIT基盤構築をしたい」と熱い思いを持つメンバーばかりで、皆が同じ思いを持っているため場違いだなと感じることはありませんでした。
意見を出し合うときも否定するメンバーはおらず、むしろ畑違いであれば違う視点の一つの意見として尊重される環境はとてもいいと思いました。
こちらは、マネーフォワードのMVVC のカルチャーのリスペクトが体現されていている証だと思います。
コーディングスキルが死んでしまうのでは
特段コーディングが好きというわけではないのですが、転職活動しているときによく言われていたのが 「せっかくコードかけるのにサービスにいなくていいんですか?」という言葉でした。
正直サービスのような大規模開発は難しいですが、クイックな開発は大量にあるので「コードをかかない」ということはなく、むしろ今まで触ってこなかった Python や GraphQL などを学べてよい機会になりました。
入社してから扱っている技術は、以下のとおりです。
コーポレートエンジニアリンググループでは、新しい技術も積極的に取り入れていこうと思っているので、良いものがあればチームでその都度共有しあっています。
Javascript (Google App Script)
Python(Lambda function)
terraform(AWS、AzureADの管理のため)
その他SaaSのAPI(GraphQL、RESTAPI etc..)
今までと違う視点を得ることができた
逆に、業務の違いから今までの開発業務とは違った視点を得ることができ、よかったと思う点もあります。特に ユーザー対応 と 開発以外のタスクにも関わること が私としては大きな変化でした。
コーポレートエンジニアになったことで新しく得た視点は以下の3つです。
ユーザー対応
既存ツールのエラー対応などユーザー依頼対応はスピード感が求められるものが多い。
直接ユーザーとやりとりを行うので、時にはヒアリングスキルも必要。
SaaSの理解
SaaSの導入であったり運用相談を受けるためSaaSに詳しくなり、SaaSごとの設計思想や機能に詳しくなる。
SaaSの設計思想を理解した上で業務整理するとシンプルなフローを設計できるため、深く理解できるようになった。
開発以外の要件整理〜企画〜運用浸透まで関わる
マネーフォワードでは、担当者がユーザー(従業員)へヒアリングから、設計・開発・文化醸成まで一貫して携わることが多い。
今までは開発のみだったが、作ったもので課題が解決できたのか・どれだけ改善に役立っているのか、開発した後のことを意識するようになった。
さいごに
入社してからの一年を振り返りつつまとめてみると、未熟な私を受け入れていただいて本当にありがたいなと思いました。
不安を抱えての転職でしたが、今こうやって楽しく仕事をしているのもCIO室含めマネーフォワードのメンバーのおかげだと思います。
この一年でもぐんぐん伸びているマネーフォワードの企業拡大スピードに耐えられる(なんなら先を見据えた)IT構築を担えるよう、精進したいと思います!
今回の記事が情シスに興味があるけど転職に迷っているエンジニアの皆さんの参考になれば嬉しいです。
それでは、次の日は 13日目にこけんさんになります!よろしくお願いします!
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