圧倒的に足りないよ

いま書きたい感情と、冷蔵庫にある言葉の数が釣り合っていないのですが、今日は最高速度で行きたいです。突き抜けて、燃え尽きて、消失したい。7月の隕石みたいに。

それにしても感情と書くと、喜怒哀楽みたいなことだったり、良いことがあったり、悪いことがあったりとか、思われるかもしれませんが、そういうのではなく、どちらかといえば気分に近いものだと思います。自給自足で肉を食べたいのに、焼きそばしか作れないので、焼きそばをハンバークにする?というか、書くスピードを上げることで対応できるんじゃないかな。言葉をレンガにして自分の脳天に叩きつけたいんだよ。

あるいはライフルで頭を撃ち抜く。派手に血飛沫を上げて、冷たい地面に仰向けに倒れる。自分の濃度が下がって溢れていく。こぼした洗剤みたいに溢れても半径数メートルだけど、確かな影響力を持って地面に色をつけるんだ。

ダイイングメッセージ代わりに、血と油にまみれた指で鉛筆を握りしめて、大きな○を描く。コンパスを使えば綺麗な○が出来るけれど、自力で描いた○は滴り落ちる血に混ざって歪な形をしている。その歪みを個性といった無意味な言葉で表すなら、正しさから遠ざかれば遠ざかるほど個性になるし、綺麗になればなるほど道具になり無個性になる。

だから○を超えろ。○を書けだなんて亡霊だよ。第一声はなく、都合が良いから第二声が張り巡らせた罠みたいに溢れているだけ。目を瞑れば簡単にミュートできる。元々なにもないところから生まれたんだ。

ピタゴラスイッチに組み込まれるくらい無機質な文章だって、呼吸が出来ていれば生きていると認められるけど、始まりと終わりを線で結んだ瞬間に、隕石が落ちて