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なんでも出来るは何にも出来ない

今年は小説を出版したのをきっかけに、色々と新しいジャンルのお仕事をいただいております。

それに伴い、今までやってきていたスタンスを変える必要があるな、と思いました。

これまでは「金額や納期などの条件がよほど酷くなければ引き受ける」というスタンスでやってきましたが、それだと体の良い雑用係のような役割の仕事も請けてしまうことになるんですよね。そういう仕事で実力を見せてチャンスを掴む、というやり方で実績を積んできたところもあるのですが、もう10年以上この仕事やってるんだからその必要はもうないだろ、と。

あと、選ばないとずっとそういう仕事をし続けることになり、やりたい仕事に割く時間が減るんですよね。もう人生折り返しなんだしやりたいことを狭く深く追究すべきなのではと。

それに、私はいわゆるヘルプ仕事と呼ばれるものが不得意だと気づきました。自分は文章に関する仕事ならなんでもこなせると思っていたのですが、「完全に世界観やキャラクターが固まっている作品」に途中から放り込まれてその作風に合わせる作業がメチャクチャ苦手で苦痛ということがはっきりしたので、そういう方面の仕事は避けていこうかと。ライター仕事では一番人手が足りなくて現場としては欲しいポジションなんですけどね。なのでそういう仕事を断ると仕事がなくなるのでは……という怖さもあるのですが、それとも戦っていかないといけないんでしょうね。これは自分との戦いという一面もあるかも。

あんまりなんでもかんでもやっていると「何してる人なの?」と思われるし自分でも何者か分からなくなってくるので、今後は「これならお任せ下さい!」と言えるようになりたいですね。


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