mochi

甲斐犬ぼたもちとの日々を中心に、少しづつ書き綴ります

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最近の記事

ソファを捨てた

ソファを捨てた。 夫が結婚前から使っていた古い古い古いソファ。 買い換えようと思いつつ、その都度タイミングをのがし、 かれこれ約20年。 愛犬ぼたがいなくなってからは、ぼたとの思い出とセットになってなおさら捨てられなくなった。 パピーの頃ガシガシ噛んだ歯痕が残ってたり、 いつもあごのせて寝てたな、とか、 いまだにマットの間から毛が出てきたり、 思いっきり嗅いだらなんとなくまだぼたのにおいがする、気がするとか。 捨てられなかったのよ、なかなか。 でもさすがに布はボロボロ

    • 愛犬ぼたが逝って一年たった

      二月十日 ぼたが逝って一年たった。 ”いっしゅうき”という言葉はしっくりこないが、いわゆる一周忌だ。 昨年末、ご近所さんとのおきまりのご挨拶で「一年あっという間でしたねー」「ほんと。もう年末なんて信じられませんね」なんて言葉を交わしたが、正直「まだ一年しか経ってないんだっけ?」そんな気持ちだった。 ふいに胸を押しつぶされるような寂しさが襲ってくるこの毎日が、いつもだったらあっという間に感じる”一年間”という月日をとても長く感じさせる。 まるで時空が歪んでいるようだ。 ぼ

      • 来年の手帳

         来年の手帳を買うのが好きだ。  毎年十一月に来年の手帳を買う。デルフォニクスのキトリというシリーズが好きでここ七年は毎年これだ。無地の表紙にカレンダーと数ページのメモのみ、という潔さが気に入っている。   やる気いっぱいの時は赤、クールに仕事を頑張りたい時は青、夫にやさしくしたい時はピンクと、来年どのような年にしたいかを考え、五、六色の中から選ぶ。改めてこれまでの手帳を見返して気づいたが、黄色のものを使っている回数が多い。人間関係に苦手意識がある私が、来年こそはと「コミュ

        • ぼたもちは、こしあんです

          ぼたもちは、断然こしあんだ。 それも丁寧に大事になんども濾したすべすべなめらかなやつ。 我が家の愛犬、ぼたもち。 通称ぼたは、まさにこしあんのそれだった。 やわらかい毛の手ざわりはもちろん、性格も丁寧で、よく「ぼたは英国紳士」と冗談を言うほど雑なところがなかった。 生後2ヶ月のぼたを迎えると決めたとき、ネットで調べ恐れおののいた粗暴な甲斐犬の要素は皆無だった。(そのあと出会った甲斐犬たちは、ほぼみんな人懐こくかわいくて、ネットの情報がいかに偏ったものか再認識したのだけど)

        ソファを捨てた