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2023夏クールドラマ『CODE』『ウソ婚』『なれの果ての僕ら』がどれも私好みの重展開だった

こんにちは、ふくもちです。

普段、1クールものの連続ドラマをあまり見ないのですが、今期は珍しく3本見ています。
それが
CODE -願いの代償-』(日曜22時30分~23時25分 読売・日テレ)
なれの果ての僕ら』(火曜24時30分~25時 テレ東)
ウソ婚』(火曜23時~23時30分 カンテレ・フジ)
の3本です。

なぜこの3本を見続けているのか、その理由はズバリ「私好みの激重展開だった」から。
そう、人類は性癖には勝てないのです。

ということで今回は、この3本のドラマがいかに私の性癖に刺さったかについて書いていこうと思います!


『なれの果ての僕ら』は絵面がグロテスクで重い

人気の同名漫画を実写化した本作。
原作を読んだことがあったのがきっかけで見始めました。

同窓会という名目で集められた、ネズをはじめとする元6年2組の23人は、クラスメイトの一人である夢崎みきおにより監禁され、13人が死亡するという事件に巻き込まれる。
みきおの目的は「極限状態で人間の"善性"がどれだけ保たれるか」の実験。
乱れていく秩序の中で人がどう行動するか、裏切りや復讐が重なっていくサスペンス。

ドラマ『なれの果ての僕ら』公式サイト内「イントロ」より抜粋・編集

というストーリーのため、重め展開であることはある程度予想できると思いますが、このドラマのすごい点は、とにかくグロい映像を撮ることに熱心であることです。

主演のネズ役にはジャニーズJr.の井上瑞稀さんが起用されており、クラスメイト役にも同じジャニーズJr.の西村拓哉さんと矢花黎さんがいることから、ターゲット層を踏まえると、絵での表現はもう少しライトなものになるのではと想像していました。

しかし、この漫画を実写化するぞというスタッフ陣の意気込みは、そんな甘っちょろいものではありませんでした。

第1話。
同窓会が始まるや否や、同窓会への参加を拒否したクラスメイトが真っ先に殺され、すぐさま場が混乱に陥るのですが……そのクラスメイトの死体のむごさ!
血まみれはもちろんのこと、死に際の苦しげな表情がそのまま残り硬直している様、傷の生々しさなど、深夜帯だからこそできる表現をふんだんに使い、一気にシリアスで恐怖で異常な空間へと引き込んできます。

また1話では、監禁から逃れようと教室を出るクラスメイトがいるのですが……階段を下りた先に待っていたのは硫酸の雨。
硫酸が肌に触れて焼けただれていく様も凄まじいのですが、同じくらい役者さんの演技がとても良かったです。
見ているだけで痛い……でも好き……

2話以降も、骨の折れる音や頭部が切断された遺体、毒を飲んで血を吹き出しながら死んでいく姿など、これでもかというくらいグロテスクな様子が絵と音で襲い掛かってきます。

これを通したプロデューサーの熱意、マジ半端ないっす……

この記事を書いているタイミングでは6話まで放送済。
7話では、いよいよみきおによる最後の実験がスタートします。
善性を試される元6年2組の結末は、そして画面はどこまで悲惨なものになっていくのか、とても楽しみです。


『CODE -願いの代償-』は主人公に圧し掛かる現実が重い

台湾で大ヒットしたドラマが原作の日本オリジナル版。
私好みの刑事ものサスペンスっぽかったので見始めました。

主人公の刑事・二宮湊人は、恋人との結婚が決まり幸せの絶頂にいた。
しかし、その恋人が不審な事故に巻き込まれ、非業の死を遂げてしまう。
恋人の死を事故とは思えない彼の元に、どんな願いも叶えるという謎のアプリ【CODE】が届く。
二宮はアプリを使って死の真相を追うのだが、このアプリを使う先には大きな代償が待っていた――

『CODE -願いの代償-』公式サイト「イントロ」より抜粋・編集

まず1話で主人公の恋人が死ぬ時点で重いんですよ。
しかもその日は交際記念日で、恋人の妊娠が分かって、プロポーズして、という、幸せを上塗りしてまさに【絶頂】にしておいて、突然恋人は死んでいくんですよ。
人の心がないんか???

坂口健太郎さん演じる主人公の湊人は、CODEを使いながら恋人の死の真相を暴こうとしますが、段々とCODEに関する欲望や陰謀にも巻き込まれていきます。

回を重ねるごとに点と点が繋がっていくという、サスペンスものの醍醐味部分は勿論のこと、個人的に刺さったのが、湊人に圧し掛かる現実の重さです。

・恋人の死に上司や同僚が関与した証拠が出る
・恋人はCODEを知っていたかもしれない
・CODEの運営が恋人を排除したかもしれない
というように、調査を進める湊人にとっては辛く苦しい現実が次々と突きつけられます。

しかも人並みに、むしろそれ以上の熱量で悪意を滾らせ、復讐心を燃え上がらせる様が……とてもいいです……

私は人が闇堕ちしていく姿が好きという闇属性オタクなので、坂口健太郎さんをとことん曇らせようとする展開の数々に歓喜しながら毎週見ています。
ネタバレになってしまうので、内容を詳しく書けないのが惜しい……

余談ですが昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で坂口さんは、小栗旬さん演じる主人公・北条義時の息子・泰時を演じていました。
裏切りと血に塗れた鎌倉幕府で義時が闇堕ちしていく中、泰時はあまり飲まれなかったので、今回曇っていく演技が見られてとても嬉しいです。
(小栗さんの闇堕ち姿もよかった……)

イケメンの目からハイライトが消えるのが大好きだという方は、とりあえず1話から3話まで見ていただきたいです。


『ウソ婚』は嘘に秘められた切ない想いが重い

同名の人気漫画を実写化した本作。
推しグループのSnow Manのメンバー・渡辺翔太さんが出ているから、という理由で見始めました。

超モテ敏腕建築士の主人公・匠が、再会した幼馴染の八重に依頼したのは、まさかの半年限定の”ウソの結婚相手”アルバイト!
ウソ婚は初恋の再スタート!?
ウソから始まるラブコメディー!

『ウソ婚』公式サイト「イントロ」より抜粋・編集

あらすじだけ見るとラブコメっぽいですし、実際ラブコメなのですが、匠と八重、そして2人を取り巻く人々がつく嘘の切なさも描かれた内容になっています。

匠は嘘つきというよりも本心を素直に話せないタイプ。
八重は人のために小さな嘘をついてしまうタイプ。
どちらも「自分の心を素直に開けない」という点で一致しています。
そして2人が”ウソの結婚相手”になったことも利害の一致があってのことなのですが……それはぜひ1話で確かめていただきたいです。

そして見逃せないのが、匠のよき仕事パートナーである、渡辺さん演じるガーデンデザイナー・進藤の存在です。
誰とでも仲良くなれるという武器を持ち、匠のことを支えてきた進藤には色々と事情があり……
その事情に蓋をして振る舞う進藤もまた「自分の心を素直に開けない」人間で、匠や八重と通じるところがあります。

ぱっと見で陽キャっぽい人が実は深い闇を抱えている、というのは私の好みなので、進藤さんは本当にドンピシャでした。
それを推しの渡辺さんが演じているとか最高かよ……キャスティングしてくれた人、ありがとうございます……

『ウソ婚』においては、登場人物同士のコミカルな会話劇に隠れた本音と、本音が見え隠れするのが分かるカット割りが、物語を盛り上げているように思います。
先ほど紹介した進藤の事情に関しても、台詞ではなく演出でそれと分からせる点は非常に巧いと感じました。

私は原作を読んでいないので、匠や八重、そして周りの【本音と建前】がどう動いていくのか、結末が楽しみです。


あとがき

ここまでお読みになった方はお分かりかと思いますが、私の性癖は
・グロテスク
・闇堕ち
・実は闇が深いキャラクター
でございます。
典型的な闇属性オタクで笑ってしまいますが、性癖には抗えないので……

性癖ぶっ刺さりのミュージカルの感想記事を過去に上げているので、よければぜひ。


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