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ジャニタレは自己プロデュース力が欠如しているのか

ジャニーズタレント(ジャニタレ)の辞め方に多様性が出てきている。
TOKIOは事務所内独立を予定しており、中居さんは個人事務所を立ち上げて、現役ジャニタレともTVで共演している。
ジャニーズという看板をそのまま背負うにしても、退所して新しい道を歩むにしても、今後は【自己プロデュース力】が大事になってくる――

というのが上記記事の概要なのですが、ジャニーズオタク(ジャニオタ)の私としては「いやいや、ジャニーズは今も十分自己プロデュース力のある集団ですよ?」と返したくなります。

例えば、2020年末で活動休止に入った【嵐】

2005年にドラマ『花より男子』で松本潤さんがブレイクするまではなかなか日の目を見られず、SMAPに続いてバラエティで体を張ったり(『真夜中の嵐』等)、シングル『a Day in Our Life』を500円で売るなどの捨て身作戦に出たことも。
そんな彼らの自己プロデュースはこちら。
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大野さん:絵などのアーティスティックな活動
櫻井さん:慶応卒という学歴を生かし、キャスター
相葉さん:動物番組での全力な姿
二宮さん:アカデミー賞俳優、インドア&ゲーマー
松本さん:ストイック、正統派アイドルの姿
嵐   :仲の良さ(彼らは特段意識せずに、自然と我々にそう見えただけではありますが)
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『花男』ブームをきっかけに露出が増え、こうした印象付けが上手くいったというのもありますが、何もなしに今の知名度を築き上げてきたわけではありません。
嵐の場合は、【ジャニーズ事務所の中でどう生き残るか】に縛られながら模索した結果だと思っています。

続いて、先日発売の3rdシングルは初週80万枚を売り上げ、今飛ぶ鳥落とす勢いの【Snow Man】

彼らの場合はメンバーが9人いるので、【個々を認知してもらう】ための自己プロデュースがメインです。
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岩本さん:TV『SASUKE』にも出場するほどの肉体派
深澤さん:ロケやひな壇などのバラエティ班
ラウールさん:高身長でモデルもこなす、ベネズエラと日本のハーフ
渡辺さん:クリニックをかけもつ美容番長
向井さん:生粋の関西人。ボケもツッコミもお任せ
阿部さん:ジャニーズ初の大学院卒で気象予報士。クイズ番組で大活躍
目黒さん:雑誌の専属モデルに加え、ドラマ『教場Ⅱ』で俳優活動も
宮舘さん:ロイヤルな振舞いで『舘様』の愛称
佐久間さん:一夫多妻制を導入しコミケにも参戦するアニオタ
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特に阿部さんは「何か武器になるものが欲しかった」という理由で大学院に進み、気象予報士の資格を得ています。
また渡辺さんも「他のアイドルのように『美容は特に何もしていない』というよりは『こんなことをしている』と発信した方が親しみやすいと思うし、自分の武器にもなる」といった旨を発言しています。

最後にジャニーズJr.

今は【ジャニーズJr.戦国時代】といっても過言ではないくらい、グループ数も多く、地上波のTV番組にも数々のJr.が出演しています。
Jr.を統括する滝沢秀明さんプロデュースのもと、露出を増やして各所に売り込みをしている段階ですので、ここから伸びるか落ちるかは自分次第
まさしく【自己プロデュース力】が試されているのです。

先日、ジャニーズ事務所より、Jr.の制度に関して発表がありました。
この制度についてはおそらく、こうした意図があるものと思っています。
22歳という、一般に大学を卒業して社会にはばたく年齢のタイミングで、タレント活動を続けるかどうか、一度考えられる時間を与える
先行きが不透明な仕事だから、卒業して一般の社会人としてスタートを切る選択もあるでしょうし、そのままJr.として引き続き活動する選択もあるでしょう。

本記事の冒頭で引用した記事の最後に

こうした時代の流れの中で、今月発表になった「ジャニーズJr.の22歳定年制」の導入も決まったものとみられる。Jr.たちはこれまでより短い期間で結果を残す必要が出てきたが(後略)

とありますが、私は【結果が出ないから22歳でクビ】ではなく、あくまでタレント本人の将来性を考えて選択肢を与えたに過ぎないと思っています。
そうであってほしいという願いも若干含んでいますが。
とはいえ、22歳の段階で可能性が見えている状態にするには、【自己プロデュース力】を更に磨き上げることは必要不可欠です。

ここまで書いてきて何が言いたいかというと、ジャニーズに所属した時点で自己プロデュース力は身につけなければいけないスキルであり、どのタレントも意識しているということです。
ジャニーズの看板を外すという大きな選択で、よりその力にフォーカスされがちですが、元から持っていないと生き残れません。
よろしければ、今人気のジャニーズは何を売りにしているのか、という点に注目して見ていただきたいです。

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