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0803「気にしすぎ」をやめない

「小さいことで悩んだってしょうがない!筋トレしよう」
「気にしたってそいつ今頃パフェとか食ってるよ、気にするのバカバカしくない?」
みたいな言葉には昔から違和感があった。

私は最近はやりの言葉で言えばバチバチのHSPだし、
一つのことを気にしはじめると夜通し悩む。
夜考えたことを朝アホらし、と思い、
朝考えたことを夜いやいや、と思い、
数日に渡って悩む。

この時間は無駄なのかどうか。
「小さいことで悩んだってしょうがない!ご飯食べてお酒飲んで寝よ!」という言葉で流してしまえればどんなに楽か。

でも最近分かったんだけど、死ぬほど悩んだら答え、出る。
悩んだってしょうがない!で3時間で切り上げた悩み、
3日考えたらたぶん解決策が出る。
画期的な解決策が思い浮かぶか、
または最初の3時間で出た仮解決策が
色んな側面から検討され、「これしかない」という強い説得力を持つ。腹が決まる。行動できる。
答えが出なかったとしても、別にいい。
最近になって答え、意外と出るな…と思い始めたのは、何度も悩むことで悩む体力がついて悩み切ることができるようになっただけなのだと思う。

一つ悩みはじめると、私はだいたい「生きる意味とは」まで辿り着く。
正直言って最近、26歳現在の「生きる意味」さえもまとまりはじめた。
今いきなり隣のおじさんに問われたとしても、
自分なりの「生きる意味」をある程度まとまった言葉で説明できると思う。

何かで悩んでいる状態=今すぐ抜け出すべき状態、だと後ろめたく思う必要はないのではないか。
※病気の場合は全く別で、ちゃんとお薬を貰って何も考えず安静にすべきだと思う


そんな気持ちになっている今日この頃、
日テレアナウンサー・藤井貴彦さんの「伝える準備」を読んだ。

藤井さんはプロとして、その前にひとりの人として、
自分の言葉がどれくらいの力を持っているのか、
誰に届くのか、いつ届くのか、どういう受け取り方をされるのか。
自分が発した言葉の行く末を綿密に想像して送り出している。

でも、「伝える準備」は伝える直前のそこだけに限らない。
藤井さんは1994年の入社以来欠かさず5行の日記をつけている。
日々の感じたこと、考えたこと、それが薄紙1枚1枚を重ねるように
藤井さんの言葉に重みをもたせているのだと思う。

この感想はきっと本の主旨とは外れているけど、
ストイックに準備を重ねる藤井さんの姿から
忌む習性とされる「気にしすぎ」を大事にしてもいいんだと思えた。

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