人間関係リセット症候群🐜

私はYahooニュースをぼうっと眺めて
気になる見出しがあればなんとなくクリックして目を通す
ということが好きなのだけれど
この前とある記事というか文字が目を引いた

　「人間関係リセット症候群」

なんそれ、超厨二病っぽい
Web漫画のタイトルとかでありそう
そんなことを思いながら、記事を開いた
たしか、ざっくりとこんな内容だったと思う

最近、人間関係をリセットしたくなる人が増えている
LINEやInstagramなどのSNSを衝動的に消してしまう
電話番号や住所を知らず、SNSだけで繋がっている人が多いためアプリを一つ消すだけで人間関係がリセットできてしまう
「症候群」とはいうけれど病気ではなく、そのような心理状態のことを指す造語として浸透してきているらしい、、などなど

ふむなるほど
……ん？わしか？

思わず下手くそなツッコミをしてしまうくらいに
記事に書かれている内容は身に覚えのあることや感情ばかりだった
この感情にこんな厳つい名前がついていたとは！
ネット記事になるほど多くの人がこの感情を持て余していたなんて！
インターネットという広い海で同志を見つけて勢いのついた私は
今度は「人間関係リセット症候群」を検索窓に打ち込んでみた

人間関係リセット症候群に陥りやすい人の特徴3選
人間関係リセット症候群の改善法
人間関係リセット症候群のパターンと対処法
etc……
　
まず思ったのは
え、これって対処して改善すべきこととして認識されとんねや……（唐突の似非関西弁）てこと

たしかに積極的に推奨される行為でないことは、わかる
でも、声高に「改善すべきだ！」と言われるとちょっと変な顔になっちゃう
🤨こんな感じ

記事の最後には大抵、心療内科とかカウンセリングへの誘導があるしね
もちろん、それらが必要な人はいるだろうし
実際に救われることも多いと思うし、
間違ってはいないのはわかる
わかるのだけど、ちょっともやっとしちゃう
だってこの記事書いてる人、絶対LINEの友達多いもん（ど偏見）

私は2年くらい前に
LINEやらインスタやらTwitter（当時）やらのアカウントを削除した

LINEはLINEが普及した高校生の頃から使っているアカウントで
友達の数は500人は超えてたかな
大学入学以降に知り合った人とはLINEだけで繋がるのが主流だったから
LINEが消えたらもう連絡を取るのはむずかしい人も多い
でも、削除した

理由はいくつかあったのだけど、大きくは2つ
まずは、当時の仕事と完全に手を切るため
え、そんなやばい職場だったん？
と思うかもだけど、むしろ逆で

いろいろな事情から当時の仕事からは完全に離れようって決めたのだけど
説得されたり少し経って「戻ってこない？」って言われたら
戻っちゃうかもなって思った
そんなことしてくれる人がいたか知らんけど（唐突自己肯定感激低ムーブ）

自分から連絡しちゃう可能性もなきにしもあらず
とまあ、この辺の事情は書き出すと
余裕で3夜くらいは明けてしまいそうなので省略
とにかく、当時の仕事から人間関係も含めて離れたかったのが一つ目の理由

そして2つ目
これがいわゆる「人間関係リセット症候群」に当てはまると思うのだけれど
高校・大学時代、元バイト先とかいろんなグループから抜けたくなったのよね
もっと言えば、みんなの記憶からすっといなくなっちゃいたくなった
かなりポエマーだけど、永遠の厨二だから許して

とはいえ、繋がりを断ちたくない人も両手の指におさまるくらいはいたので
事前に策は講じましたが
そして無事に各SNSはリセット
LINEの友達は家族含めても10人程度になったわけです

消した直後は「本当によかったのかなあ」なんて思うこともあったけれど
安堵の方が大きかった
なにに対して安堵したのかって言われたらうまく言えないけれど
とにかくほっとした

ほんの少しのスクロールで終わる友達欄
私には関係のない話題で通知が溜まることのないトーク画面
断る理由に苦心する各グループ会
そういったことに煩わされないと思うと、心が軽くなった

でも、それと同時に、少し泣きたくなったのも事実だった

これまでの人生で最も濃い3年間といっても差し支えない
高校時代を共に過ごしたクラスメイトたちや
徹夜で遊び回った大学時代の悪友
プライベートでも仲良くしていたバイト先の元同僚やよくしてくれた店長
たった一度だけ飲み会で一緒になっただけの人

そんな何百人もの人との繋がりが、ほんの数秒で消えた
この先どこかでまた繋がれる可能性はあれど
全部が元に戻ることは二度とない
もしかして私はとんでもないことをしてしまったのではないかと、絶望もした

けれど、そんな絶望もいっときで、
私の中で圧倒的勝者となったのは安堵だった

500人を超える友達のうち、定期的に連絡を取っていたのはほんの一握り
実際に会うとなればさらにほんの一握り
それに気づいたことも手伝って、絶望は日に日に薄れていった

まあだからといって、他人に対して
安易にリセットをおすすめしようとは思わない
私とは違って、安堵よりも絶望や寂寥が勝ってしまう人も多いだろうから

学生のときなんかは、LINEの友達なんて多ければ多いほど良かったし
少ないのは恥ずかしいとさえ思っていた
けれど、今は友達が増えることに嫌悪すら感じる

対して仲良くもない人（当社比）から
「LINE教えて」って言われると咄嗟に断る理由を考えてしまう
「LINEやってないんで」はきついなスマホ壊れてるはもっときついし
ストレートに断るのは無理
だいたいこんなことが3秒くらいの間に頭の中をぐるっと一周して
5秒後には「どっちが読み取ります？」
なんて言ってQRコードを出すことになる

たしかに、数多の記事がいう通り
LINEは軽々しく消すものではないと私も思う
理解できる
でも、これ以上友達が増えたら
今のアルバイト先を退職したら
ちょっとしたきっかけさえあれば
私はまた人間関係をリセットしてしまうだろう

さて今日もみんなえらい💮
土曜日の昼下がり、いかがお過ごしですか
なんて文末に書くことじゃないけど

今回もヘッダーは選べる素材（いつまでも言い方わからん）
から素敵なものをお借りしました
ありがとうございます◎

私はお昼にカレーでも食べようかな（レトルト）
では今日もいい夢見てね（昼）🌙