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頑張りすぎないタスク管理を

俗に言う生産性向上アプリやサービスが好きだ。

かと言って、別に私は生産性高い人間ではない。単にいろんな機能がある(のにシンプルにまとまっててデザインも操作性もよい)ものをいじるのが好きなだけだ。

だから、定期的にiPhoneのApp Storeをのぞいては、いろんなサービスを試してきた。

でも、精神が死に、2週間のお休みから明けて気付いた。

”頑張りすぎない”ためのツールがない!

生産性向上のアプリは、当たり前だけれど、「もっと効率的に作業をこなす」ためのものだ。調子の悪い時でも一定の作業をこなすには、とか、膨大なタスクをどうやって処理するか、とか、公私共々充実させるには、とか、「己の資源(時間や体力)をどう適切に分けてタスクを処理するか」に焦点が当てられているように思う。

実際、私も、ポモドーロタイマーとToggle(ライフログアプリ)を使って、なんとか不調を乗り切っていた。

でも、いまはそっちよりも、「どうやったら頑張りすぎずに仕事をこなせるか」が大事だ。効率性とかは一旦置いておいて、どうやったら過剰な”やらなきゃ!”という焦りから抜け出して、一歩一歩着実にストレスなく作業をこなせるかがいまの私には大事なのだ。
既存のツールたちは、なんだかゴリゴリ作業を進めていく感が強くて、しんどい。

(もちろん、使う人によるし、タスク管理ツールなどを使うことでストレスなく作業できている人の方が多いのだと思うんだけれど)

そういうわけで、いまは”頑張りすぎないためのタスク管理システム”を考えて、やってみている。まだ始めたばかりだけれど、ちょっといい感じなので、紹介したい。

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一言でいうと、「すべてのタスクの一覧を作成し、週のはじめに今週やることを一覧から3つだけ選んで、紙に書き出す」

具体的に話していくと、以下の3つのステップになる。

1. すべてのタスクの一覧を作成する/逐次タスクを追加していく

私はNotionを使って、すべてのタスクの一覧表を作成。ほかのタスク管理アプリなどでもよいかもしれない。
ここでNotionを使うことの利点は、学生は大学のメールアドレス(ac.jpなど)で登録すれば有料プランを無料で使えることと、自由にレイアウトを組めるところ。既存のタスク管理アプリは、一覧性がいまいちだなあと思っていたので。

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思いの外黒塗りが多くなってしまったけれど、列に大きな作業分類(簡易的な仕事、アルバイト(RA2件)、自分の研究、読みたい論文)をおいて、逐一タスクを追加している。

三角(▼や▶︎)はToggle Listといって、▶︎をクリックすると▼になって隠れていた中身が表示される。サブタスクが大量にあるときに便利。

色分けは、締め切りがあるものを黄色、急ぎで仕上げないといけないものや重要なものは赤、としている。文字そのものの色を変えるか、背景の色を変えるか選べるのも、Notionのいいところ。(あと色合いの淡さも好き)

今週中に、アルバイトの応募をしたいため、Tasksのなかに「アルバイトの応募」が入っている。履歴書はもともと用意できているため済みのマークがついている。志望動機考えないと……

Notionはなんでもできて便利でおすすめなのだけれど、なんでもできるが故に最初使い方がわかりにくくて戸惑うかもしれない。ネットで検索していろんな人の例を見るのが良いかも。
私はこの一覧表のほかにも、教科書や既存論文のレプリケーション(著者と同じ分析作業をすること)の作業ノートに使っている。作業メモを数式あり(TeXコマンドが完全じゃないけど使える)で書け、論文などの資料と自分のファイル、作成した大量のグラフも一緒に管理できるので、痒いところに手が届く感じで便利。
追記:Notion利用にとっても便利なサイトをノースサンドさんが作ってくれていました!(Npedia - Notion情報局-)まだちょっとしか覗けていませんが、情報量がすごいです。それなのに見やすいです。私もまだ使いこなせていないところたくさんあるので、参考にさせていただきたいです。


2. 週のはじめに今週やることを3つ選んで、紙に書き出す

”3つ”は適当に決めました。
”やること”と言っても、大小様々あるのだけれど、だいたいは先ほどのToggle List 1つか、独立したタスク(Toggle List内でない□印のもの)を”1つのやること”と定めている。

紙に書き出す理由は、あまりにも多くのタスクを選ばないようにするため。
パソコン上で入力するとなるとコピペなどですぐにできてしまって、あれもこれもとなりそうなのを防ぐため、書き出すのが面倒な紙に書くことにした。

この”紙に書き出す”アイデアのきっかけは先輩の助言。「そんなに多くタスクかかえちゃうなら、もういっそ1枚の紙に書けるだけのタスクしか持たずに、あとの仕事は捨てちゃえば?」
さすがにそれは無理なので、今週やるものだけ書き出すという流れに。

この、”やること3つ書き出した紙”は、私の相棒・ロルバーンにマスキングテープで貼り付けている。

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今週は、頼まれごと消化ウィークと心に決め、アルバイトとして頼まれている作業を優先的にこなすことにした。あとは自分の作業(テキストを読むという軽めの作業)と、アルバイトの応募。お休み明けということで、かなりゆるい設定になっている。

紙は、先日一目惚れして買ったもの。このレモンを見るたびに、ちょっと爽やかな心地になる。(メモパッド Suosukki


3. 書き出した紙しか見ずに、1週間過ごす

紙に書き出したら、(タスクの追加以外は)Nortionの一覧は見ず、やること3つだけ書かれた紙しか見ないことがポイント。そうすることで、「あれもこれもやらなきゃなのに!」という過剰な焦りや、「まだこんなにやること溜まっている」といった絶望感をなんとかして抑えようとしている。

そうした焦りや絶望感はやる気をごりごり削っていくので、都合の悪いことは、いっそ見ないに限るのだ。

ちなみに、日々の買い物などの細かなTodoは、別で(iCloudのリマインダーで)管理している。

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こんなような取り組みを、今週から始めている。

終わったチェックが付けられたものはまだ1つもないけれど、進捗は良好で、順調にいけば明日には3つのうち2つは終わる見込みだ。何より、メンタルが楽。膨大なタスクを面と向かって見る頻度が減ったので、変な焦りも減った。(それでもやっぱり、3つしかしていなくていいのかなとか思ってしまうのだけれど)

膨大なタスクに追われて、「もう無理!」とやる気がどこかへいってしまう人(かつ、大半のタスクの締め切りがゆるい人)は、いっそ都合の悪い真実は見ない!と限られたことだけ目に入るようにしてみるのも、いいかもしれません。

生真面目にこなそうとするより、そっちの方が結果的に進むということも、あるかもしれませんよ。

(それでも真面目に取り組むことが正解なのだ、と思いがちな方へ↓)


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