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魚、捌く。

 ある日、ブリを丸々一匹頂いた、旦那さんが釣りで釣ってきたものの捌くのも料理するのも食べるのも大変だから一本もらって欲しいとのことだった。
 去年関で買った出刃包丁の出番である、鯛は何度か捌いたことがあったがブリは初めてだった、いそいそと出刃包丁を研いで本やらYouTubeやらを見て予習した。

 さて、捌き出してすぐ、あれ?皮が綺麗に剥がれない、骨に包丁が引っかかって綺麗に骨から身が取れない、まっったく思い通りにいかないブリである、YouTubeでサクサクーっと捌いてるのをみて完全に出来る気になってしまった、自分の浅はかさに打ちのめされながら、お頭兜割までたどり着いた。

 ドンっと力一杯お頭に包丁を入れた、ここからが地獄の始まりであった。 
 ブリのあたまに突き刺さった出刃包丁は縦に引いても横に引いても押してみてもぴくりともしなくなってしまった、ブリの頭はお頭煮にしたいので綺麗なまま綺麗に割りたい、だが全く割れる気配がない、この包丁が悪いのか私が悪いのか、いや、これは誰も悪くないし誰の事も責められない、やはり人は力がすべて。

なんやかんやボロボロにカチ割り本日のご飯である。

 ブリの漬け丼
 あら汁
 レンジ茄子

 力を入れすぎた右手が痛む。

 さて、明日は何を作ろうか。

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