学振PDと保活

※昨年12月に書いて下書きのままだった記事を今更投稿します。
先月住んでいる自治体の保育園申し込みに行ってきました。
来年度は学振PD(日本学術振興会特別研究員ポストドクター)という身分になるのですが、これがまた、「給料は出てるけど雇用関係はないよ」というクセモノの制度なので、保育園申しこみには大変苦労しました…。
そのわりにノウハウがわからない。ということで、学振PD保活体験記をまとめておきます。

◆背景―なぜ学振特別研究員の保活が大変なのか?
保活…首都圏に住んでいれば誰しも大変な思いをするはずです。私の場合は8月出産だったので、10月中頃、まだ産後の疲れも残っている生後2か月のころから、小さな娘を連れて、毎日のように保育園巡礼に出かけてました…。本当に疲れがたまるばかりの日々で大変でした…。(結局10か所くらい回った)
妊娠中にやっておけばよかった…!と何度も後悔しましたが、妊娠中はそれはそれで博論書いたり、つわりや体調不良だったりで、あまり外出できず。博論提出が終わったころには妊娠後期になっており、かつ非常勤の仕事はあったため、なかなか保育園まで気が回りませんでした…。(まあジムは行ってたんだけどね!)産後の保育園周りは結構辛いので、早めに保育園の様子だけでもつかんでおくほうがいいです。

話がだいぶそれましたが、なぜ学振の保活が大変なのか。原因を簡単に分析。
①学振特別研究員の身分が特殊すぎる
まあこれに尽きるんですがね…。特別研究員は国からお金が出る、個人事業主(個人事業研究者?)という立場に置かれています。そのため、「研究専念義務はあるよ。給料は出るよ。でも雇用関係はないよ。」という保育園関係なしにちょっと(大分?)不思議な身分です。そのため、学振からは正規の就労証明(時間証明ができるもの)は出してもらえません。まずこれが自治体の保育課の職員さんに理解されません。多くの場合、個人事業主?自営業なの?ん?でも大学に所属してるの?でも給料は学振が出すの???でも国保(国民健康保険)なの???となります。

②特殊すぎる割りにノウハウの伝達がない
出産した学振PDの人となかなか出会えない…。そもそも博士課程の人が世の中に少ないのに、PDかつ出産した女性という人と日常的になかなか出会いません… 学会行ってもなかなか出会わんしなー。。。
ということで情報源が圧倒的に少ない!(普通だと職場で情報交換できたりするんですかね?)ホント、子育て中の女性研究者情報共有プラットホームつくったほうがよいな…と思います。

③忙しい
たぶん普通の会社員の方は、産休&育休制度で出産前・出産後も育児に専念できると思うのですが、非正規雇用ポスドク非常勤講師は残念ながら働きつづけなければいけません…。休んでもいいんですが、休むとたぶん、専任職にたどり着けなくなるでしょう…。
まあいずれにせよ研究に休みはないからね。
ということで、私の場合産後1ヵ月で非常勤講師復帰だったり、産後直後から入院中に出版原稿の校正をしたりして過ごしていたので、保活の時間がなかなか取れませんでした…。いや、これもスーパーウーマンだったらできるのかもしれんけど。

まあそんなこんなで、学振PDの保活は結構大変ですよって話の序盤でした。
ちなみにこれ、もうずっと塩漬け状態の記事に加筆して投稿してますが、
結果どうだったのか続編もちょこちょこ書いていきます。

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