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憧れの人

3,4年前から憧れている人がいる。
それまでは憧れの人なんて特にいなかったから、「憧れ」という言葉にもピンとこなかった。

その人はたぶん50代くらいの、女の人。
インスタで知り合った人。
刺繍の耳飾りやブローチをはじめ、ハンドメイドをしている人。
私も刺繍アクセサリーを作ってネットなどで販売していて、その関係でインスタで繋がった。

ハンドメイドをしている人なんてたくさんいると思うし、それを販売している人もたくさんいる。
そんな中で憧れの人が私の憧れになったのは、作品作りに対する真摯な姿勢と、彼女の生き方。

私のハンドメイド歴は浅く、作ったアクセサリーも下手くそだった。
インスタに流れてくる憧れの人の作品は、いつも綺麗に仕立てられており文句のつけようがない。
キャプションには、何度も作り直したことや実際に自分で着用してみたことなどが書かれていることもあった。
その頃の私のハンドメイドはいい加減で、とりあえず形になれば売っちゃおうみたいな、かなりよくない考え方をしていた。
だから彼女のキャプションを読んだときに、お客さんに本当に喜んでもらえる物を作るのが大事なんだ、と当たり前と言えば当たり前のことをちゃんと理解したのだ。
彼女の作品作りはいつも、私に大事なことを教えてくれるから目を離せない。

そして、彼女の生き方もすごいなあと思う。
仕事に、高校生の息子さんのお弁当作りに、ハンドメイド以外の趣味活動、そして合間のお菓子作り。
色んなことをやっている。
しかも、どれも全力だ。
彼女のバイタリティは、インスタを通して見ているだけでも元気をもらえる。
もちろん、ハンドメイドにも全力。
私もこんな風にやりたいこと全部、全力でやってみたい。

私は今長年のうつ状態で無気力が酷く、やりたいことはあっても何も実行できない。
刺繍もあまりできていない。
でも、いつか憧れの人のようにやりたいことを全部やりたい。
あと、刺繍をちゃんと再開して、製作に真摯に向き合っていきたい。

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