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他者のいいねでしか自分をよしとできない

いわゆる「映え」を意識した写真を見るのが好きだった。
10代とか20代前半の人たちの間では「おしゃピク」と呼ばれているらしい。
主にインスタで、おしゃれに撮影&加工された料理や部屋の写真なんかをよく見ていた。
自分自身も「映え」を意識した写真を撮って加工するのが好きだった。

だが今日ふと、映え写真の対象物への思い入れや写真撮影自体より、SNSにアップして承認欲求を得ることが大事なことになってないか?と自問した。
これは私に限らず、映え写真をSNSにアップしてる人たちの多くに当てはまる気がする。
本当は写真の対象物なんてどうでもよくて、撮影する楽しさもどうでもよくて、いいねの数が重要なのだ。
たくさんのいいねを得ることで、認められた気分になってひとまず安心する。
でもまたすぐ不安になるからどんどん映え写真をSNSにアップする、そしていいねをもらう。
極端に言えば「いいね」がないと、生きてる意味なし、みたいな、そんな感じになっている。

自分のことを自分で認めていいねしてあげることは到底無理で。
とにかく他者からのいいねで一安心しないと不安で寂しい。

昔はSNSなんてなくて、映え文化もなくて、一体どうやって自分を認めていたんだろう。
10年前の自分は、映えとは無関係に生きていたけどある程度自分を認めていたと思う。
今は他人の評価をひどく気にするようになってしまった。

昔はよかった……とか年寄りみたいに過去に執着していても仕方ない。
今の時代に順応しつつ、でも自分のことは自分で認めてあげられるようにならないと、たぶんこの先どんな時代になってもつらいだろう。
未来にどんな流行りや文化が待っているかわからない。
だからやっぱり自分のことは自分でまかなえるようになりたい。
私は誰の評価も気にせず私を認めていきたい。

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