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スペシャリティの鍵は「浅煎り」

スペシャリティコーヒー、サードウェーブコーヒーについて書きます。

あくまでも素人の認識です。ご了承を!

大前提にコーヒーとはコーヒーの木からなる「コーヒーチェリー」が原料です。そしてこのコーヒーチェリーの中に入っている種子がコーヒーの生豆になります。

つまりコーヒーはもともとジューシーなフルーツのような赤い実から出来ていると考えると、ただ「苦み」「香ばしさ」だけではなく、ジュースのような「フルーティさ」を感じるべきであると気づくのです。

詳しく言えば焙煎度合いは8段階あると言われています。ただし私は専門家ではないので3段階でしか判断していません。もっと深く知りたい人はこの記事とか読むといいかもね。

①浅煎り ②中煎り ③深煎り

この3段階。そしてサードウェーブコーヒー、スペシャリティコーヒー流行の鍵は①の浅煎り

スペシャリティコーヒーが近年流行したのは良い豆をこだわって育てる生産者が増えたからと認識しています。「おいしいコーヒーの真実」という約1時間のドキュメンタリー映画をみるとよくわかる。

コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。私たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている。しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。
一体なぜ? 

この映画から学べることは、消費者たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている大産業であるにもかかわらず、大手企業がコーヒー市場を支配し、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し農園を手放さなくてはならないという現実があるということ。

貿易の不公正なシステムや価格の破綻によってコーヒー農園の農民たちは教育を受けることも、食べることもままならず、貧困にあえいでいること。

この格差を無くすため、現在ではよく耳にする「公正な取引(フェアトレード)」をうたったコーヒーも出はじめ、生産者がこだわり抜いて育てた「素晴らしい豆」をその価値にあった値段で取引する、スペシャリティコーヒー、すなわちコーヒーサードウェーブが来たわけです。

生産者が貧困に泣き、こだわりを捨てながら育てた、安値で売り買いされる大量生産のコーヒー豆はもちろんそれなりの味になります。それをごまかせるのが「深煎り」であるということも言えます。苦味と焼いた香ばしさで豆の悪さや雑味を隠してしまう。

逆にこだわって育てられたコーヒー豆は焙煎度合いが浅くともフレッシュで、フルーツのようなジューシーさを味わえる。もちろんその素晴らしいコーヒー豆で中煎り、深煎りしたコーヒーはこれまで飲んでいた大量生産の味とは全く違うことに気付けるはずです。

産地による豆の味の違いによってその豆にあった煎り方を決めるパターンもありますが、「フレッシュな良い豆」だから味わえるジューシーな「浅煎り」からまずは味わってみるのがよいでしょう。

コーヒーの色は「黒」ではない。フレッシュなコーヒーを太陽の光にかざしてみると、フルーツの「赤」に光りますよ。


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