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「私がメタバース工務店を始めた理由」


今回は私が「メタバース工務店」を始めた理由を自分の生い立ちも交えて簡単ですが纏めました。あまり上手な文章ではありませんが一読いただければ幸いです(^^)

・自分と建築について

私の実家は代々続く工務店を営んでおりました。
大きな工務店ではありませんでしたが先代から100年近く続いていた工務店です。工務店についてはご存じの方も多いと思いますが住宅の設計をしたり、工事をしたりする町の建築屋さん的な存在です。

工務店の始まりは曽祖父さんが左官職人の師匠 今井寛治さんに弟子入りして左官職人となり左官業を立ち上げたところから始まります。2代目の祖父は独学で建築を学び先代の左官業から工務店に発展させました。3代目の父は土木を学び建築と土木業を営む工務店となりました。

そんな環境の中で私は小さい頃から建築に触れながら育ってきました。
昔の写真を見ると3歳~4歳頃にはヘルメットを装着させられてプレート
(地面を転圧する機械)を押している写真もあります。(叩き上げです)

物心つく頃には建築に囲まれて生活しておりましたが恥ずかしながら自分で家業を継ぐとか将来については真剣には考えておりませんでした。

思春期の多感な時期には父親の洋楽レコードを聴いて音楽を通してしだいに欧米文化に漠然とした憧れを抱くようになりました。
当時はEric clapton,Cream,DeepPurple,Iggypop,Beatles,Eagles などを中心に良く聞いていた記憶があります。Pistoles のTシャツを着てモヒカン?にしていたのもこの時期です。

少し話が逸れてしまいましたがそんな調子でしたので自分の進路を決めなければいけない時期には自分が何をしたいのか良く分からず「欧米文化に興味がある」との安易な考えから英米文学科に進学したいと考え始めました。 (自分の置かれている環境を全く考えてません)

自分の進路について両親に相談したところ「英米文学科に行って将来何になるの?」と言われあまり真剣に考えていなかった自分は何も言い返せませんでした。自分の中では何かもどかしさが残りましたが将来は家業の工務店を継がなければいけないとの思いもあり建築を学ぶ道に進みました。

建築を学ぶ道を選んだのは自分の中で建築家に対する一種の憧れもありましたがこの時はまだ建築を自分のライフワークにしようとまでは考えておりませんでした。


・建築を学び出会ったもの

こんな事を言うと怒られそうですが志があり建築を学び始めた訳ではありませんでしたのでいざ学び始めると様々な壁に当たります。

建築は工学の分野でもあり芸術の分野でもあります。
総合芸術という表現もされています。

課題ではデッサンの課題などもありました。絵心の無い私は当時、面食らってしまい日々苦戦しながら取り組んでいたのを思い出します。

ただ、振り返るとこの時を境にアートの世界に足を踏み入れて次第に芸術に対する興味を抱くようになっていったように思います。

建築を通して学んだこと、学んでいること(現在進行形)は多々ありますが少し話が長くなりますのでここでの説明は割愛します。

学生時代、建築を通して一番大きな影響を受けたのは海外建築、海外文化でした(まだ諦めてませんでした)

建築を学ぶ方々は少なからず共感して頂けると思いますが建築好きは良く旅に出る人が多いです。

四大巨匠といわれる ル・コルビジェ、日本が誇る巨匠 安藤忠雄など有名建築家も若い時代に良く旅に出て異国文化に触れております。

自分も海外文化に触れたいとの思いもあり仲の良い友人2人とヨーロッパ建築巡礼の旅に行きました。

当時は若さゆえの無計画なのかデイパックでヨーロッパに行ったのをよく覚えております。(その後、現地でコロコロを購入しました)

見るもの、経験するもの全てが新鮮で刺激的だったのを鮮明に覚えております。ヨーロッパで出会ったものは自分の想像を超えた洗練された文化・都市・建築でした。

新旧の融合した都市・建築に強い感銘を受けたのを記憶しております。

(C) Yann Arthus-Bertrand / Corbis / amanaimages

特に印象的だったのはフランス パリのカルーゼル凱旋門とエトワール凱旋門そして新凱旋門(グランダルシュ)の新旧の建築物を歴史軸で結んだ強力なグリットにひどく感動して毛穴が開くような強い衝撃を受けました

パリは凱旋門を中心に放射線状に広がる直線の通りとそれを新旧の凱旋門 そしてシャンゼリーゼ大通りを結んだ軸が貫くような構成になっております。

この物理的なスケール感そして新旧を結ぶ時間軸のスケール感に圧倒されてしまいました。

この時に受けた影響や旅を通して多くの都市に触れたことから自分の興味は次第に建築から都市に広がっていきました。

・都市からメタバース

都市計画に興味持ってからは国内・海外の都市の成り立ちや構成を調べては3DCADで再現したりして空間構成を学んでおりました。

既存都市をどのように再開発するかなどの課題を通して既存都市の中に新しい文化施設、生活空間を配置して活性化する方法を模索しておりました。

都市を構成する建物を3D化してPC内で都市を再現する作業をしていく中でふと現実世界と仮想世界が繋がったら面白いなとの発想が浮かびました。

3D化した建物に文化施設、ギャラリー、店舗を取り込んで現実世界と同じように利用出来たら面白そうだなと考えました。

調べるとその当時「セカンドライフ」と呼ばれる仮想空間(メタバース)があることを知りました。

当時は利用することはありませんでしたが仮想世界でショッピングしたり、自由に旅をするように移動したり、世界中の人とコミニケーション出来たり、経済活動を行えたり出来る事に大きな可能性を感じました。

ただ当時はブロックチェーンの技術はまだ開発されておらず現実世界と仮想世界の間に経済的な隔たりがあったことに少なからず違和感も感じておりました。

現実世界では家業を継がなければいけないとの柵(しがらみ)もあり、仮想世界に夢を抱くも渋々と建築業界に就職することになりました。( 一一)

・実務で建築を学ぶ

現実世界の建築業界は指折りの過酷な業界です。建築業界に入ってからはがむしゃらに仕事をして一通り仕事も覚えて建設業系の国家資格を取得して家業を継ごうか悩んでいた矢先に病気で父親が他界してしまいました。

先代から続く工務店を継ぎたい気持ちは山々でしたが、当時の自分は家庭もあり、家族を養わなければいけない立場でした。

長引く不景気で零細企業の経営は順調ではありませんでしたので断腸の思いで先代から続く工務店を畳むことになりました。

これは自分とって大きな決断であり、大きな転機になりました。今まで家業を継ぐために建築を続けていた感がありましたがその柵(しがらみ)が無くなったのです。

自分にとって建築は何だったのかを自問自答しながらも前に進もうと一度は諦めていた一級建築士の資格試験に取り組みました。

一級建築士試験は学科試験、実施試験と2部構成になっており合格率も10%と決して簡単な試験ではありません。

特に実施試験は6時間半で与えられた設計条件の建築を設計してコンセプト、作図までを完了させなければいけないハードな試験です。図面を書きながらウィダーインゼリーで食事をするのが普通の試験です。

仕事を続けながらの試験勉強でしたので朝出勤前に1時間、勤務後に2時間、1日3時間、休日は資格学校に通学する生活を半年以上も続けました。

自分は決して優等生ではありませんので人の2倍練習してイコールぐらいです。プランニングも普通の人より時間がかかるほうです。

中途半端な気持ちでは続けられません。今までは建築に対してどこか向き合えない自分がいましたがその時に改めて真剣に建築に向き合うことが出来ました。

そして苦労が実り念願の一級建築士試験に合格することが出来ました。世間一般では通過点ですが自分の中ではやっと終わった喜びが大きかったです。

中途半端で終わりたくない思いがありましたので建築から身を引くのも自分が納得する形で終わらせたかったのです。

しかし真剣に建築と向き合うことで何かから開放されたのと同時に今まで以上に建築を好きになっている自分がいました。

そして改めて自分は建築の道を進んでいく決意をしました。それからは実務の傍ら家業の工務店を続けられないかと模索するようになりました。

・メタバース工務店

模索といっても本業傍らなので現実的に新しくことを始めるには制限もあり、様々なリスクや犠牲もありました。

そんな中、外出規制の影響で在宅時間が多くなり自分の将来について考える機会が増えて何かしなければと漠然と日々考えながら過ごしてました。

そんな時にある記事で紹介されていたThe SandBox のデジタル不動産
(NFT、メタバース)の存在を知りました。

仮想空間に土地を所有してそこに建築して貸し出したり、Gameをしたり、NFTを販売したりできることを知りました。

そして思いもよらず長い間忘れかけていた仮想空間で現実世界と仮想世界を繋げる発想を思い出しました (゚д゚)!!!

学生時代に考えていた世界が重なって見えたのです。

そして何より自分を動かした大きな原動力になったのはNFT・ブロックチェーンの技術でした。ブロックチェーンの技術があればデジタル資産を所有することが出来るようになり現実世界と仮想世界の経済圏が繋がるのではないか??と大きな可能性と魅力を感じたのです。(これは面白そう)

仮想世界に経済圏が出来ればその世界は永続するのではないか?そこに家業の工務店を作る事が出来れば工務店も永続させる事が出来るのではないか?

そんな想いを抱きメタバース工務店を立ち上げる決意をしました!
先代から続いている「今井工務店」のメタバースでの新しい幕開けです(^^)/

※「今井」は私の本名ではありません。冒頭でも紹介をさせて頂いておりますが初代 左官工親方の今井さんの苗字になります。

最後まで記事を読んで頂き有難うございます。

次回は私の取り組んでいる「SPACE A&T」のプロジェクトについて少しお話したいと思います(^^)/

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https://linktr.ee/Mochi23

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