そうしておもちまるは、おでんにお肉を

料理が楽しみから、生きるための作業に変わりつつある。
あれを作ろうとか、これをこうしたらもっととか。
そんな醍醐味を楽しむ時間も余裕もなく、
今日も生きるために、そして太らないために僕は料理を作っている。

いや、ちょっとまて。
すみません。嘘をつきました。
僕が作っているものはもはや料理とは呼べないかもしれない。

何を隠そう、9月くらいから僕は鍋しか作っていない。
来る日も来る日も。鍋鍋鍋。ときどきウーバーイーツ。
野菜を刻んで、鍋にぶち込んで、ほんだしを入れて、水と醤油と酒とみりんを10:1:1:1で入れて煮込む。これだけ。米も炊かない。〆もやらない。

たま〜にプチッとやるだけでキムチ鍋ができる素を入れたりするけれど、基本は寄せ鍋。
野菜に好きな葉っぱ系ひとつと、その日気になったもの。あとはキノコ1種と豚肉。
具材は1日で食べきれないから平気で次の日も全く同じ鍋を食べたりしている。

不思議とこれが全然飽きない。
昼には全然別のものを食べているからということはあると思うけど。
マックとか、カレーとか、ラーメンとかね(あれ?)

やっぱり日本人は出汁に飽きることはないのかもしれないな。

うどんも、そばも、肉じゃがも、味噌汁も、ぜ〜んぶ出汁の子どもたち。出汁からできている。母なる出汁。

「出汁」。なんて漢字の字面と物体に乖離がある言葉だろう。
あんなに高貴で奥深いなんの料理にもかかせないものを「出汁(デジル)と書く」なんて。

そうそう。
寒くなってきたので一昨日はおでんを作りました。

まだまだ暑かった9月の終わり。おでんを作りすぎたって話を聞いたんだけど。そのとき、おでんにお肉をいれるって言われて。
ずっと食べたいと思っていたのだ。

おでんにお肉って我が家にはなかったなあ。
食べてみても、絶対に入ってた方がいい。
実家でおでんがでると、「どうやって米食ったらええねん!」って心の中で思ってたあの頃の自分に教えてあげたい。

ちなみにウチの母は「得意料理はおでん」と言っていた。
小さい時は「へ〜」ってくらいだったけど。
今思うとおでんが得意ってかなり微妙じゃないか??
大人になると完璧だと思っていた親のほころびがたくさん見えてきて面白い。
まず、僕の母は嫌いな食べ物が多すぎる。
あの人はラーメンが食べられない。

話しが南南西にそれたので戻しますけどね。
(M-1準々決勝令和ロマン面白かったです)

おでんを作ろうとして、一番びっくりしたのはぜんぜん野菜いれられないことだった。大根以外に思い浮かぶものあります?
おでんて意外と野菜入ってないんだよ。
あんなヘルシーそうな顔してさ。

迷って僕はトマトを入れた。
トマトって絶対火が入っていた方がうまいよね。
チーズも。りんごも。

おでんは2日目の方が美味しかった。
冷える時に味が染み込むんだって。
高校球児が冬に強くなるみたいなこと?(いらん)

ああ誰も興味のない食生活の話をダラダラしてしまった。
でもいいよね。
書いたことが偉いよね。

おもしろ人間にわたしもなりたい。
パンサー向井と飲みたい。

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