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4連休にアツメたコトバたち。

読書三昧だった4連休。
コトバアツメもはかどりました。

谷川俊太郎『バウムクーヘン』

「ハハのむすめ」より

・・・
わたしはわたしになっていきます
まいにちまいにちすこしずつ
ハハがしっているわたしのおくに
ハハもしらないわたしがすんでる
・・・
そっくりだっていわれるけれど
わたしはハハとはちがうにんげん
・・・

これは、以前書いた「わかり合えないが普通」に近い感覚を覚えました。


「よなか」より

・・・
はじめはまっくらです
でもだんだんみえてくる
そとにあるものじゃなくて
じぶんのなかでたえずうごいているもの
いろもかたちもなくていきているもの
こわいようなおもしろいような
・・・


「くらやみ」より

・・・
くらやみにはなにがいるのだろう
めにはみえないのに
みみにもきこえないのに
こころはなにかにさわっている

そのなにかとなかよくなりたい
それはわたしのこころのなかにいるのだから
わたしといっしょにいきているのだから
それをおばけやゆうれいといっしょにしたくない

わたしはくらやみをすきになりたい
ひかりにちからがひそんでいるように
くらやみにも くらやみのちからがひそんでいる
そのちからをつかって こころのうちゅうをたびしたい

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