見出し画像

私はセルになりたい

皆さんは、どんな人になりたいですか?

こんな人になりたい、と言う理想の自分像がある人、無い人、または具体的な人物名が出てくる人もいるでしょう。

僕は、セルのような人になりたい。


常々親しい人たちにはそう言い続けています。

そうです。言わずと知れたあの世界的大人気漫画、
「ドラゴンボール」のセルです。

Excelのセルや、細胞という意味のセルでもありません。

あのドラゴンボールのセルになりたいのです。

なぜ?

その理由を説明する前に、ドラゴンボール、またはセルを深く知らない人のために、セルというキャラクターの説明をしたいと思います。

※ここからはしばらくセルの説明になりますので、ドラゴンボールとセルの設定について知っている方は読み飛ばしてもらっても結構です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1.セルとは?

セルは、ドラゴンボール、コミックス全42巻中で言うと終盤の30巻〜35巻頃に登場する、敵キャラです。
「人造人間編・セル編」のいわゆるボスキャラです。



そして、このセルの設定なのですが、
話はコミックス9巻、まだ主人公の孫悟空が幼い頃まで遡ります。

レッドリボン軍という世界征服を企む悪の組織を、悟空が壊滅させるのですが、

その際、軍が使用するロボットやメカの開発に携わっていた博士のドクターゲロという人物がいます。
悟空がレッドリボン軍を壊滅させた時、
このドクターゲロはかろうじて生き残り、
悟空への復讐に燃え、人造人間の開発を進め、機を伺っていました。

このドクターゲロが開発した人造人間16〜20号(20号はドクターゲロ本人)が、
大人になった悟空とその仲間たちの前に現れ、戦いを挑んでくる、というのが
この「人造人間・セル編」の大まかな流れです。

人造人間は、ドクターゲロが直接作ったロボットですが、セルは少し事情が異なります。
セルは、ドクターゲロが開発に使っていたコンピュータ、
今で言うところの人工知能が作り上げた人造人間で、
三段階の形態があり、人造人間17号、18号の2人を吸収すると、晴れて完全体となることができます。

そして最後に、今回の話で重要になってくるので覚えておいて欲しい設定があります。
セルは、ドクターゲロのコンピュータによって作られたと言いましたが、
このコンピュータが優秀で、
悟空に復讐を果たすという野望を果たすべく、
悟空たちの歴代の戦闘にスパイロボットを送り込み、
悟空とその仲間たち(クリリンやヤムチャ、天津飯、チャオズ、悟飯など)、
敵キャラ(ピッコロやベジータなど)の細胞を採取していました。
そしてその細胞の情報を取り込み、融合させて作ったのが、
セルというわけです。

ドラゴンボールの世界には、「気」という、人のパワー、戦闘力を測る概念があり、悟空などの達人になると遠くにいる相手でも、「気」を察知、識別することができます。

セルが初登場した時、悟空と仲間たちは、驚愕します。
なぜなら「自分たち仲間の全員の『気』」を
1つの方向の、1つの対象から感じたからです。

スパイロボットが採取した仲間たちの細胞をもとにセルは作られているので、
セルからはその全員の「気」が感じられるのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2.本題 〜なぜセルになりたいのか〜

さて、セルの説明に多くを費やしましたが、ここからが本題です。

「セルのことはわかったけど、じゃあセルのどこに憧れるの?」
「なんでセルみたいな人になりたいの?」
という疑問にお答えします。

「セルは、たくさんの人の細胞によってできている」
この設定が重要なので覚えておいてください、と言いましたが、僕が理想としている人物像はまさにそこにあります。 

より多くの人に出会い、多くの価値観に触れ、
良いところは盗み、悪いところは反面教師にする。
その結果、
1人の人から色んな人の顔、考えが見えてくるような、
僕はそんな人になりたいと思っています。

「出会った全ての人、全ての本や文章、物語。
 それら1つ1つを細胞として構成するような人間」
これが僕の理想像です。

こう書くと、「それって、自分が無いってことにならない?」と突っ込まれそうですね。

これに対してはまたセルに登場してもらいます。
セルは、色んな人物の細胞を有していますが、決して自分が無い訳ではありません。
しっかりとした「自分」を持っています。

ピッコロらしい巧緻な作戦を使ったり、
悟空やベジータのようなサイヤ人の本能を見せたりはしますが、
セルはキャラとして非常に立っているし、敵キャラの中でもスマートでかっこいいイメージがあります。

セルは確かに「悪」ではあります。
人も平気で殺しますし、悟空たちが自分に勝てなければ地球を滅ぼすということをゲーム感覚でやってのけるキャラです。

その人間性や人格には賛同しかねますが、
色んな人の細胞を持って生まれ、生きているというその設定に、
僕はこれ以上なく魅力を感じるし、理想とすべき存在だと思うのです。

多くの人の考えや価値観を内在化し、
そこに依存することなく確固たる自我を保ち、生きていく。
自分の器や心、頭、魂、何でもいいですが、
それらをタンスに例えるならば、
引き出しはたくさんあるし、いつでも引き出して使えて、
その中には様々な色の様々な素材の様々なジャンル、テイストの服が入っているけれど、
そのタンスの木枠、大枠自体は自分で作ったオリジナルの物、といったイメージでしょうか。

好きな時に好きな考え方、好きな価値観で着飾って出かけることができる。
でも、着ているのはあくまで自分。
着せられることは無い。
そんな自分でありたいなあ、なりたいなあ、と常日頃思っております。

セルはこんな穏やかなこと考えてないでしょうが。

僕の生きる上での目的や目標、夢がある中で、
さらに自分の「あり方」を持つこと。
自分は何をやりたいか。何になりたいか。これらの像だけでなく、
「どうありたいか」について考えることを、
僕はとても大事なことだと思います。

セルはとっても悪いけれど、このことを考えることができたので、
セルにはとても感謝しています。

あなたは、どんな自分でありたいですか?


この記事が参加している募集

スキしてみて

なりたい自分

with ヒューマンホールディングス

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?