ファイト!

ファイト!
闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう

説明する必要も、注釈をつける必要もないだろう。
上記のフレーズは言わずと知れた中島みゆきの名曲中の名曲、「ファイト!」のサビのワンフレーズだ。

様々な著名アーティストがこの歌をカバーしているが、
皆様この歌の原曲、中島みゆきが歌っている音源を聞いたことがあるだろうか。



この「ファイト!」という歌を僕が初めて知ったのは、確か高校1年生の時。
冒頭に書いたサビのフレーズを聞いて、
それはもう感動し、心を強く掴まれたが
「この歌が好きだ!」とはならなかった。

というのも、詩はすごく好きだけど
楽曲の雰囲気や、中島みゆきの歌い方があまり好きになれなかったからだ。


こんなにも力強く背中を押してくれるフレーズを
何故こんなにサラっと、柔らかい歌い方で歌ってしまうのか
当時の僕は全く分からなかった。

この歌を聞きたい、「戦う君の歌を戦わない奴等が笑うだろう」と言って欲しいタイミングってのは
大体、悔しさで爆発しそうになる時だ。
だからこそ、もっと力強く、
怒りや悔しさを露わにして
「戦う君の歌を戦わない奴等が笑うだろう」と歌って欲しかった。
そっちの方が自分の気持ちとマッチするから。

それが、
こんなに柔らかい歌い方をされてしまったら
イマイチ感情が乗り切らない。

だからこの歌の歌詞に励まして欲しい時は大体
竹原ピストルがカヴァーしてるverを聞いていた。
(そのver.もめっちゃ良いから皆聞いてみてね)


ただ、ここ一年くらいで
中島みゆきが歌うファイト!の良さが身に沁みて分かるようになってきた。


若かりし頃の僕は、この歌の聞き方を間違えていたのだ。
当時僕はこの歌を
戦わないで俺達を笑うヤツ等や
「ガキのくせに」と頬を打つ連中に対する
俺達の怒りを代弁してくれる歌、
そういう連中が蔓延る世界と戦う俺達の背中を押してくれる歌だと思っていた。

でも歳をとってそうではないと気付いた。


中卒だから仕事を貰えなかったり、
「ガキのくせに」と頬を打たれて悔しさを握り締め過ぎたり
階段で突き落とされた子供と、突き飛ばした女の薄笑いを見ても、怖くて逃げることしか出来なかったり
笑われながら戦ったりする俺達を

代弁する訳でも、背中を押す訳でもなく、
受け入れてくれる歌なんだ。

だから、怒りを露わに感情的に歌うのではなく、
いつ飛び込んでも怪我しないくらい柔らかく歌ってくれていたのだ。

と、アラサーの今になってやっと気付いた。

名曲についてあーだこーだと語るのは無粋だと分かってるんだけど
今日は中島みゆきのファイト!が物凄く最高過ぎたので
少しばかり駄文を連ねさせて頂きました。あざっす!

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