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2021年5月の記事一覧

5月を振り返って

 明日から6月ですね。あっという間に時間が過ぎて、もうすぐ1年の半分だなんて…!毎月恒例となりました1か月の振り返りnoteを書きます。5月を振り返って、1か月間でPVの多かった記事ベスト5をご紹介します。 5月の1か月間でPVが多かったnoteベスト5 1位 最近読んだ本の話 vol.16  5月1日に投稿したこのnoteが1位です!嬉しい!vol.16は1か月の間読み続けられていたようで、時々スキの通知がきていました。ありがたいです。 2位 最近気になっている物の

最近読んだ本の話 vol.20

 「最近読んだ本の話」の第20弾です。もう5月も終わりですね。今年はいつも以上に時間が経つのが早く感じられます。緊急事態宣言がまた延長になったので、家で読書しようか。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、『Seven Stories 星が流れた夜の車窓から』 列車の旅を愛する人たち垂涎の豪華寝台列車「ななつ星」は、開業7年目を迎えるいまも、予約が取れない状況が続いています。ゆったりと流れる時間、車窓を眺めながらの豪華なディナーは、日本の旅を変えたとさえ言われます。

読書の話 vol.2

 今日は、本を読んでいて気になったことや考えたことなどの話を書きます。忘れてしまわないように、何とか書き留めようと試みてみました。 1、「小説契約」の話 今週の『最近読んだ本の話 vol.19』でご紹介したアントニオ・タブッキの『他人まかせの自伝』の中で書かれていた話です。本から引用します。  やや融通は利かないが、それでも有益なある批評の考え方によれば、小説は、作者と読者に「自伝契約」(つまり、作者が書いたことは自伝だと読者が受け入れること)ならぬ「小説契約」と呼ばれる

最近読んだ本の話 vol.19

 「最近読んだ本の話」の第19弾です。予想をはるかに上回る早さで梅雨入りしてしまい、ますます家にいる時間が長くなりそうですが、読書するにはいいんだろうか?今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝――あとづけの詩学』 パリのカフェの小さなテーブルで、ふと耳元によみがえった亡き父の声。それは夢で聴いた声であり、そこからある物語が生まれた──。現代世界文学の旗手として注目される著者が、自作を手がかりに創作の契機を綴ってゆく。フィクション

読書の話

 「趣味は何ですか?」ともし誰かに聞かれたら、今だったら「読書」と答えるかもしれない。それ以外に空いている時間を費やしていることと言えば、「noteを書く」「音声配信」「写真投稿」どれも家族・友人・知人・職場の人に秘密にしているので、決して誰にも言ってはならない。公になっているのに秘密の場所なのだ。以前なら「美術鑑賞」「ライブに行く」「友人と飲みに行く」なども答えられたかもしれないが、今ではめったにできないことになってしまった。  今日も図書館に行って、一期一会を楽しみなが

最近読んだ本の話 vol.18

 「最近読んだ本の話」の第18弾です。GWも終わって日常生活が戻ってきたけど、相変わらず緊急事態宣言が出ている中で、引きこもるには読書はいいですね。本があって良かった!と思う毎日です。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、又吉 直樹『人間』 僕達は人間をやるのが下手だ。 38歳の誕生日に届いた、ある騒動の報せ。 何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待ち受けていたものとは? 初の長編小説にして代表作、誕生!! 「変な話だが、自分が小説を書くことに

最近読んだ本の話 vol.17

 「最近読んだ本の話」の第17弾です。GWは遠くに出かけることもなく、本を読んでいました。今週はGWの間に読んだ本を3冊ご紹介します。 1、保坂 和志『猫がこなくなった』 猫好きの友人の高平君がうちに来て、涙ながらにいなくなった猫の話をはじめた、聞けば聞くほど私が外で世話していたキャシーそっくりだった。 ついに1ヵ月経ったところで高平君は、迷い猫のポスターを貼りだした。それを作ったのは二週間目だったが、「貼ったら事実を固定化するみたいじゃん。」と思っていたのだ。レディはき

最近読んだ本の話 vol.16

 「最近読んだ本の話」の第16弾です。GWに入り、ちょっと落ち着きました。読んでいない本がまだまだたくさんあって、一歩一歩少しずつ読んでいけたらと思います。今週も3冊ご紹介します。 1、山本 文緒『プラナリア』 どうして私はこんなにひねくれているんだろう―。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無断欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の“無職”をめぐる心模様を描いて共感を