最近読んだ本の話 vol.19
「最近読んだ本の話」の第19弾です。予想をはるかに上回る早さで梅雨入りしてしまい、ますます家にいる時間が長くなりそうですが、読書するにはいいんだろうか?今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。
1、アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝――あとづけの詩学』
パリのカフェの小さなテーブルで、ふと耳元によみがえった亡き父の声。それは夢で聴いた声であり、そこからある物語が生まれた──。現代世界文学の旗手として注目される著者が、自作を手がかりに創作の契機を綴ってゆく。フィクション