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2021年2月の記事一覧

2月を振り返って

 年が明けて2021年になって、もう2か月が終わるなんて!あっという間でした。毎月恒例となりました1か月の振り返りnoteを書きます。2月を振り返って、1か月間でPVの多かった記事ベスト5をご紹介します。 2月の1か月間でPVが多かったnoteベスト5 1位 最近読んだ本の話 vol.4  このnoteが今月1位でした!嬉しいです!だけどこのシリーズの中でなぜこのnoteが1位だったのかは謎です。本の内容が具体的に書いてあるからかなあ。 2位 最近読んだ本の話 vol

最近読んだ本の話 vol.7

 今週も「最近読んだ本の話」を書いてみたいと思います。第7弾です。こんなに続けられて嬉しいです。このnoteを書くようになって、1冊1冊の本が記憶に残りやすくなった気がします。 1、上田 岳弘『ニムロッド』 仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。 中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。 小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。…… やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」

最近読んだ本の話 vol.6

 今週も「最近読んだ本の話」を書きます。第6弾です。このnoteを書くことが楽しみになっています。今週も3冊ご紹介します。 1、ベルンハルト・シュリンク『オルガ』 北の果てに消えた恋人へ、あなたは誰のためにそこに行くのか。女は手が届く確かな幸せを願い、男は国家の繁栄を求めて旅に出た。貧富の差や数々の苦難を乗り越え、激動の20世紀ドイツを生きた女性オルガ。彼女が言えなかった秘密、そして人生の最期にとった途方もない選択の意味が、最果ての町に眠る手紙で解き明かされる――。ひとり

最近読んだ本の話 vol.5

 今週も「最近読んだ本の話」を書いてみたいと思います。第5弾です。こんなに続けられて嬉しいです。 1、宮内 悠介『黄色い夜』 東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。ルイこと龍一は、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば

最近読んだ本の話 vol.4

 今週も「最近読んだ本の話」を書いてみたいと思います。第4弾です。このシリーズを書くようになってから、本を読む時の集中度が増した気がします。ええこっちゃ。 1、北村 薫『雪月花: 謎解き私小説』 本と本とが響き合い奏でる音を愛でる日々。読書愛あふれる初の私小説。解決のない疑問は、解毒剤のない毒薬のようなものだ――どうして! なぜ? と謎は深まる。江戸川乱歩、三島由紀夫、芥川龍之介、山田風太郎、福永武彦……小説、俳句、詩歌に音楽、小沢昭一の随筆も登場。本を読んではスパークす