【観劇】茶の間が水浸し
先日配信にて観劇しました、吉祥寺ゴリラさんの『茶の間が水浸し』。
部活に勉強にと頑張りすぎて学校に通えなくなってしまった主人公:コウタが、個性派勢揃いの通信制の高校に転入し、演劇部を作る物語。
配信で観させていただきましたが、『生でみたい演出が多すぎる!!!』と言うのが率直な感想です。もちろん配信でも楽しく観劇できましが、会場の空気感を味わいたかったし、溢れ出る水の音を肌で感じたかったなと。
以下、つらつらと書きたいことを書いております。
主人公
自分を含めて、誰かの期待に応えようとするのはものすごくエネルギーがいることだと思います。そして頑張りすぎて燃え尽きてしまう、という感覚がものすごく懐かしかった。コウタはぶっきらぼうな話し方をすることもあるけど、全てのポジティブな感情に応えようとしてしまうような、誠実で繊細な人なのかなと思いました。
溢れた水
初めてタイトルを見た時から、茶の間が水浸しというのは何かの比喩かと思ってました…まさか、本当に水浸しになるとは…
あのカラフルな水は、皆んなの思いでもあったのかなと思います。(ただ水浸の水浸しを表現したかったのであれば、青や白の単色のボールでもよかったのかと)ここの部屋が水浸しになるシーン、1番生で観たかったです。
最後皆んなでボールを投げ合うシーンでは、彼らが様々な思い・感情に揉まれながらも、今を楽しんで精一杯生きようとしているように見えました。
優しい言葉だけじゃない
物語の中で主人公が優しい言葉をかけられて立ち直る場面に出くわすと、「立ち直れて良かった」という気持ちと、「それで立ち直れたの?本当に?」っという相反する二つの感情が生まれることがあるのは私が、ひねくれ者だからでしょうか。SOSのサインを見逃さないで!というメッセージはいろんな作品で見てきたし、とても大切なことだとは思うけれど、それに気づけたからオールオッケーというわけではないと思ってます。
痛みや不安を完全に取り払うことはできないけれど、一人ひとりが自分なりに答えを見つけていかなければならないんだなと、いろいろ行き詰まった時にまた改めて観てみたい作品だなと思いました。
主人公の周りには、優しく支えてくれようとする人、気にかけてくれる人がいっぱいて、表面だけ見ると恵まれているようにも見えました。
一生懸命向き合いすぎて疲れてしまった人たちに必要なものは
誰かのやさしい言葉だったり、目の醒めるような体験だったりと人によってさまざまだと思うのですが、
主人公の場合は後者だったのかな、と。
コウタの人生を変えた舞台と、彼が演出した物語を、いつか観てみたいです。
まとめ?
舞台や本の感想はたまに書くのですが、未だにどう書けばいいのかわかりません。
観劇してすぐ書いたメモをもとにこの文章を書いているのですが、だいぶ時間が空いてしまっているので、情景描写とかちゃんと出来ているか心配です苦笑
要するに「めちゃくちゃ感動しました!!!」ってことだけでも伝わってれば万々歳です。
溺れるように走る街から拝見してますが、吉祥寺ゴリラさんの舞台の好きなところは、何もかもを綺麗に解決したハッピーエンドにしないけど、すごく綺麗に伏線を回収してくださるところと、不安に立ち向かう勇気をくれるところです(伝わるかな…)
ここまでお読み頂きありがとうございました。
吉祥寺ゴリラさんの舞台、いつか絶対生で観に行きます。
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