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川っぺりムロリッタ

9月16日公開の川っぺりムコリッタ


昨夜、レイトショーで観てきました。

ネタバレ含む感想備忘録です✍️
文章めちゃめちゃ薄いけど、感じたことは多かった。
それを一文字を逃したくないので書いておく。








ムコリッタって、仏教用語だったんだねー
時を表す言葉なんだとか。



松ケン、ムロさん、満島ひかり、吉岡秀隆さんが本当に自然にそれぞれの役の持つ明るくない部分を丁寧に演じていらっしゃった。
それでも生きていかなければならないことと戦い、ちいさな幸せを感じている姿が印象的でした。


全員が死と深く関わっていて。

父の死、夫の死、隣人の死、墓石セールス、塩辛加工、そして、きっと子どもの死。



最初、登場人物がみんな生きることに無関心に思えたんだけどまったくそうではなくて。


お風呂とか食とか、
わたしまちが当たり前にしがちなことすべてを生きがいにして必死に生きている。
ひとりからふたり、少しずつ豊かになっていく食卓と裏腹に、過去の罪への罪悪感を天秤にかけながら必死に生きている。


特に印象に残ったセリフは


「ささやかな幸せを見つけるのが得意な人は、そうしないと生きてこられなかったんじゃないか」



あー


ちょっと、グサり





ささやかな幸せであるべき日常を、幸せな時間にできなかったからかな。

無言の食卓。
にらみあいの食卓。
音を絶つための扉。
なんか一気に思い出しちゃった。


ひとり暮らしを始めてから、友人との食卓はもちろん、ひとりで食べる炊き立てのご飯も幸せだし、あんなに嫌だった家族との食卓も帰省した時には幸せに思えた。


離れてみないとわからないおばかさん。
いつも、全部を大事にできたらいいのにね。
難しいからみんな後悔するんだよね。


それに気づかせてくれる映画。
丁寧に暮らして、隣人を愛して、美味しいご飯を食べて生きていきたいね。


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