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強みに着目か、弱みをフォローか

週末、Twitterの投稿を見て、久しぶりにストレングスファインダーを学んでいた頃の気持ちを思い出した。

あの場所が凄く楽しくて、居心地よかったのは、何より参加者が皆さん、一人一人のことを「尊重して」議論が進んだことである。学びの中では、良かったことばかりでなく、できなかったこと、辛かったことも話すことがあるのだけど、個人が尊重されるという安心感があるからこそ、むしろ普段よりも素直に色々なことを話せるという貴重な場だったのである。

というように、ストレングスファインダーを学んだ経験がある私は、今、自然に「強み」に着目するようになってきている。

一方で、組織を育てるための議論として、「ヒトの強みに注目しよう!」「弱みのあるメンバーをフォローするのが大事」は、2つの異なったアプローチとして知られているように思う。
すなわち、強みなの?それとも弱み?、を切り分けること、どちらかに着目することについて、私の体験を書いてみたいと思う。

信頼できる人から伝えられた自分の強み

「これはさすがにもう無理だ。仕事やめよう。」と思った私にとって最悪の状況下、私の噂を聞きつけた、信頼できる他部署の上長様から有難く励ましのメールを頂戴したことがある。

そのメールには、このような内容が書かれていた。(正確には覚えていないこともあり、イメージである。)
「Moccoさんは、凄いと思う。とにかく早い、素早い。こんな人は他に見たことがない。」

私のことを想い、超多忙な中で頂戴したメールである。とっても有難い。

そう。有難いはずなのだが、当時、絶望のど真ん中にある私には、その有難さは残念ながら届かなかった。響くことがなかった。

そうなんだ。私ってやっぱり、早さくらいしかいいところないよね。そうだよね。確かに早さは意識しているけれども、まぁやっぱし私のいいところなんて、それだけだよね・・・って(笑)

とっても申し訳ない。今更だけれど、もしお会いする機会があれば、あの時のことを心から謝罪したい。

あの時の私の心境

なぜ、あんなに有難いメールを、あの時の私は、なぜ素直に受け取れなかったのだろうかと考えてみる。

あの頃の私は、「他人と比べて自分がどんなにできないか」ということで、頭の大半が占められていた。
「どうして、あの人たちはあんなに活躍しているのに、私はこんなに何もできないのだろう。」「自分からやりたいと言ったことをやったのではないか?」「できるようにするための手段が見つからない・・・」
という、明らかに負のスパイラルに自ら突っ込んで全く出て来られなくなっていた

自分の「弱み」ばかりに、どっぷりとハマっていたのである。
自分の「強み」なんて、わずかにも感じることが出来なくなっていたのである。

強みだけに着目するくらいで、ちょうどいい

私は #内省 という、ぐるぐる考える資質が出やすい(ストレングスファインダーのTOP5)ので、極端かもしれないが、そうでなくても、人は自分の弱点ばかりに着目してしまいがちなのではないだろうか。

そういうことを、上記の他、私は実体験からヒシヒシと感じる。

だから、弱点は無視して強みばかりに着目するくらいで、バランスちょうど良くなるのではないだろうか。

強みを沢山見るくらいじゃないと、自分だけじゃなくて相手にたいしても、弱点の指摘ばかりになって、強みの指摘なんて、できないんじゃないだろうか?

その後の私に見えたこと

さて、上記メールを頂戴したときには、その有難さに気が付けなかった私も、その後にストレングスファインダーを学ぶことになり、自分の強みにも少しずつふれる機会が増え、自分の資質を少しずつ好きになれるようになっているのである。

そんな今なら、あのメールの有難さにも、ようやく気がつけるのである。

私には、実行力(何かを始める機動力になるような資質)や、人間関係(誰かと何かをうまくやる資質)が多めである。だからこそ、私が誰かと一緒に何かをやる「早さ」を教えてくださったのだと思う。

そういう捉え方ができるようになったのは、やっぱり自分の持つ特徴(資質)を知り、それを少しずつ好きになって、自分らしさとして育てたいと思えるようになったからだと思う。

だから特に私は、強みばっかりに着目するくらいで、ちょうど良いと思っている。

あなたは、強みと弱み、どっちに着目していますか?




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