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1st story

20歳もとうの昔に駆け抜け、子どもの頃に想像していた21歳とはかけ離れているけれど、それなりに1歩ずつ踏みしめて歩けている感覚はあるから満足しているこの頃です。

所謂「沼落ちブログ」なるものを書いてみたかったのですが、雷に打たれたような衝撃ののちにズブズブと潜るまで3日も要しなかったほど短期間のうちに京本担としての人格が頭角を表したため、正直なにも覚えていない。
覚えていないものは仕方ないと開き直り、履歴書なるものとアイドル観について書いておこうかなと思いたち、書き始めた。




●わたしの「履歴書」

1)ジャニーズとの出会い

ごくごく王道(だと思う)。時は遡り、小学校4年生のころ。歌番組に出演していた嵐を見てオチた。まるで教科書のようなお手本じゃないかと思う。冠番組やバラエティ出演、ドラマ出演も多く、単純接触の機会が多かったためにハマるまでにそう時間は要さなかった。

VS嵐は毎週必ずリアタイしていたし、バラエティに出るとなればそれはそれは楽しみに観ていた。当時の私は二宮和也推し。バラエティでも臆さず突っ込むところ、サラッと毒を吐くところも好きで、ずっと追っていた。父の職場から貰ってきたJCBのポスターを部屋に飾ってたし毎日見上げて眺めてはニコニコしてた。

あまり活発な性格じゃなく、仲の良い数人でこじんまりとした子ども時代を過ごしていたので『音楽でも、パフォーマンスでも、テレビでもキラキラと ” 煌 “ めいている』『5人が5人でいることにこだわる 固い絆がある』ところに憧れを抱いていたのだと思う。

2)思春期


戻りたくないけど戻りたいような、微妙な6年間。充実はしていたけれど、精神が磨耗していた6年間でもあるから「もう一度やりたいか?」と問われるとNoである。「もう一度やり直したいか?」と問われるとちょっと迷う。
そもそも、私は器用な性分ではない。どちらかというと、鈍臭かったりどこか抜けているところがあったり。勉強をこなし、部活にも打ち込むようになると必然的に娯楽に割ける時間が少なくなり、ジャニーズから離れた。

母に連れられて小学校高学年から毎年通っていたのが、のちの母校の定期演奏会。クラシック・ポップ・マーチング・合唱まで全てをひとつの舞台で魅せる2時間半。青春をかけたステージ、それはそれは  “ 煌 “ めいて見えた。惹かれるなんて言葉じゃ表せないほどに憧れた。

その煌めきは、自分の選択次第で手に入れられるんだと思うと居ても立ってもいられず飛び込んだ。作者や自分たちの想いを、音楽に声に身体に託して紡いだ “ 舞 “ は、今思い返しても紛うことなき『青春』だった。

そんなこんなでエンタメ界にほぼ触れることはなく、リアルのみで過ごした。

3)ご無沙汰アイドル


世界を混乱に陥らせたコロナ禍と同時にスタートを切った(本当に最悪だった)大学受験戦争も無事に終了し、大学生になって気づいたこと。


「いや暇だな??????なんもやることないやん???????」

特に意味もなくTwitterやらYouTubeやらインスタを開き、さして興味があるわけでもないコンテンツに時間を溶かす。まだコロナ禍真っ只中、大学1年の5月ごろだっただろうか。思考停止のままスクロールしていた指が止まった。

薄いグリーンのクラシカルなワンピースに白靴下。胸元にふんだんにあしらわれたレースやドデカリボン。髪をたなびかせ、可憐に “ 舞 “ う美少女。ふわりと広がるスカート。どこか陰の雰囲気を纏いながらもそれを払拭するかのような意志が見え隠れする歌詞。


久しぶりにアイドルにハマった。
ジャニーズじゃなくて、乃木坂46。
乃木坂46の存在はもちろん知っていたし、なぁちゃん(西野七瀬)、まいやん(白石麻衣)、あすちゃん(齋藤飛鳥)、みづき(山下美月)など主戦力メンバーは名前と顔は一致するし、楽曲も有名どころは知っている、くらい。

でもそれからは早かった。早々と推しメン決定。
オタ活を楽しんだんだろうなと思うじゃない。ところがどっこい。過去を漁る暇もなく推しメンが卒業発表、追い切れないまま呆気なく卒業の日を迎えた。もうほんとうに呆気なかった。


愚かな私は、ここでようやく “ 儚 “ さに気付く。

永遠じゃないこと。
形あるものはいつか必ず終わりを迎えること。

有形無形問わず今この瞬間に確かに存在するものを、この目に、この耳に焼き付けたいと思うようになったきっかけ。


4)1st story


私がSixTONESを初めて知ったのは、JAPONICA  STYLEのMVが出た時だから
2018年。当時は「ふーん」と流した程度。「シックストーンズ?あ、ストーンズって読むんだ」というお決まりのムーヴも勿論通った。

久しぶりに再開したのはデビューから少し経って、書店で雑誌がたくさん並んでいるのを見た時。これまた、乃木坂にどっぷり浸かり始めた頃合いだったからスルー。

じゃあいつ京本担になったのかって話。Twitterの「現在地」にも示している通り、【【チキハラ出】】。

ファーストコンタクトはクリスマスのメッセージカード、内容はとんでもないチキンハラスメント。脳天を殴られた気がした。意味がわからなさすぎる。


気になって、過去のメッセージカードも調べた。
チキンハラスメントしかしてなかった。
もう本当に意味がわからない。男性アイドルって『クリスマスだね🌟みんなはサンタさんに何をお願いするのかな?』とか『ケーキとチキンでクリスマスパーティーしようね💖』とか『星降る聖夜、一緒に過ごそうね…?』とか言うもんじゃないの???(ド偏見)

ということで、たった半日にして【京本大我、マジでヤバい人だ オモロがすぎる】と結論づいた。関西人のサガなのか知らないけど、オモロい人は無条件で好きなんですよね。京本大我が、彼が所属するグループSixTONESのことが気になって色々調べてみたら、どうもANNなるものが面白いらしい。試しにYouTubeで聴いてみた(無断配信のYouTubeです、反省してます)。オモロすぎてやめられなくて、1日で4本も聴いた日もある。

乃木坂も好きだし、両方を満足いくほど推すお金も自信もなかったから本音では茶の間で留めておきたかった。でも、グループのことを微塵も知らないパンピが1時間半のラジオを4本イッキし、かつラジオリアタイを3週続けた時点でもう無理だなと観念した。見事晴れてFC入会。


スト担としての名刺があるとすれば、『チキハラ出 ANNオチの京本担』といったところか。

これが私の 1st story 。



●星、月、太陽、ひかり。


ここからは、私のアイドル観。
ここまでの「履歴書」でところどころ太字になってた、『煌』『舞』『儚』。

1)『煌』

きらめくこと。 光り輝くこと。 きらきらと光ること
② 盛んに飾りたてていること。

煌めき(キラメキ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

私がアイドルを推す時に一番大切にしたい感性。
一般人としてなんてことない日常を送る私に、彩と光と陽を添えてくれるもの。

あまり活発な性格じゃなく、仲の良い数人でこじんまりとした子ども時代を過ごしていたので『音楽でも、パフォーマンスでも、テレビでもキラキラと ” 煌 “ めいている』『5人が5人でいることにこだわる 固い絆がある』ところに憧れを抱いていたのだと思う。

note:1st story 

「親近感」をコンセプトのひとつに盛り込んでいるアイドルも星の数ほど居る。
リアルな】アイドルが「日常に寄り添う」ことでアイドルをより身近に感じ、「⚪︎⚪︎(推し)も頑張っているから私も頑張ろう」とシナジーをもたらすことも理解できる。このマインドがあれば、いついかなる時も脳裏に過るだけでちょっぴり強くなれるんだろうなとも思う。


それでも私はアイドルを【偶像】として捉えたい。
どう頑張ったって手の届かない存在でいてほしい。

どうしたって人は手に入らないものを羨む。「プレミア」がつくものに気を惹かれたり。自分の中で確立された付加価値が付けば付くほど対象への期待値は高まるから。憧憬の的を想い、恋焦がれる心情は大きなエネルギーを持つ。一歩でも少しでも、一ミリだって近づけるように自分を突き動かす衝動が放つ強さは何にだって代え難い。

私は、自分にはないものを含有するものが好き。例えば、かわいらしさとか。
容姿で生きていけるほどそれが良くはなかったから、勉強はそれなりに頑張った。
祖父には「女の子は可愛げがあるのが可愛らしいんだよ」と幼い頃からことあるごとに言われていたけれど、「女も男も関係ないだろ、ケッ」なんてスカしてた。まぁ可愛げは無い。
シルバニアだとかミッフィーだとか、「かわいい」で出来た世界観を私は持ち得ない。自分に足りない部分や自分に無い魅力を無意識に相手で補おうとする「相補性の法則」すぎて笑える。心理学ってすごい。

少し話が逸れたけれど、私がSixTONESに抱いている気持ちも概ねこれである。
彼らは私が持ち得ないものを持つ。あれも、これも。天地がひっくり返ったとて、来世になったとて敵わない。

だからこそ、輝かしく煌めいて映るから追いかけたくなる。

人が太陽に照らされて空を見上げるように、いつだって空の真ん中で腰を据えて光り輝く北極星を道標としたように、届かないものを見上げて追いかけていたい。

2)『舞』

煌めきは、自分の選択次第で手に入れられるんだと思うと居ても立ってもいられず飛び込んだ。作者や自分たちの想いを、音楽に声に身体に託して紡いだ
“ 舞 “ は、今思い返しても紛うことなき『青春』だった。

note:1st story 


私自身がエンタメを提供する側を経験したからこそ感じるエンタメの良さ。自分が作ったものが誰かの人生にちょっとでも彩りを添えられる存在。ただの81億人のうちのひとりにすぎない私が、名前すら知らない誰かのアルバムに綴じられた数多のうちの1枚になれると思うとワクワクした。
ひとつのステージを作り上げる為にはとてつもない精力を要する。広い視野をもって想像し、あらゆる立場から冷静に俯瞰し、会場を包み込む気概とパワーをもち、尚且つ演者側も素直に楽しむこと。


人生をかけて表現したものが、誰かの人生をほんのちょっと豊かにする。
文字通り「エンタメに人生をかけてきた」彼らの想いを 音楽に 声に 身体に 託して紡ぐ " 舞 " には 彼らの生涯そのものが載っている気がするから、もっと知りたくて、一緒に時を重ねたくて、追いかけていたくなる。

昔にはその昔の、今には今だけの、未来には重ねた年月の旨味が出る未来を観られるなら、一緒に時を重ねた者として見届けたいと思う。


3)『儚』

呆気なく卒業の日を迎えた。
愚かな私は、ここでようやく“ 儚 “ さに気付く。
永遠じゃないこと。形あるものはいつか必ず終わりを迎えること。
有形無形問わず今この瞬間に確かに存在するものを、この目に、この耳に焼き付けたいと思うようになったきっかけ。

note:1st story 

儚いものは、大事にしたくなる。多分、誰しもが。
桜が麗しく色付く期間は5日とない。美しく見られる期間だとしても精々1週間ほどで、1年に占める割合にしてたった2%。それでも人はその束の間の期間を格別に贔屓にして心待ちにする。子どもでも、シャボン玉の輝きに見惚れて追いかけ、一瞬にして儚く弾けるさまを目の当たりにしてまた見たくなり、すぐ吹口に口をつける。

時とともに移ろいゆくものにこそ「今でなければならない」特別感が生まれる。その刹那性が生む特別感はその事象をより輝かせてくれるのだと思う。


乃木坂には卒業制度があるから、いつか必ず終わりが来る。
卒業の時は誰一人漏れず、過去最高に綺麗で美しい。どんなときも可愛くてキラキラしているはずなのに。最近のビジュアル、かわいいな好きだなと思ったら示し合わせたかのように卒業発表する。卒業するまでの日々の中でどんどん綺麗になり、卒業公演で今までで一番綺麗な輝きを放って旅立っていく。
「もっとあなたが歌って踊ってアイドルしているその姿を見せて」と引き止めたい気持ちを我慢して、本当は堪えきれない涙を見せないふりして推しメンの幸せを願うオタクの強がり。

終わりがあるから、「卒業はアイドルの夢物語の第1章の結末」として見ているから、儚く美しいと感じるのだと思う。


じゃあ、SixTONESはどうなんだろうと思った。活動が限りなく流動的なJrなら理解も早いだろう。メジャーデビューを果たし、本人たちが望む限り6人で活動し続けられることがほぼ確約された今この状態でいう儚さ。

才能ある人だと思っているから自分の中で希少価値を高めて、「失う怖さ」を「儚さ」に勝手に置き換えているのか。
一見の野蛮さ・厳つさ・漢らしさ(敢えてこの表現)に秘めた隠しきれない繊細さが垣間見えて守りたくなるからなのか。


この2つも間違ってはいないと思う。だけど、これだけじゃない気がする。
1週間考えたけれど答えは出なかった。これから見つけられればいいなとは思うけど、理由なんて要らない気もする。


4)SixTONES


私は、SixTONESのことを『遅れてきた青春』と表現することが多い。
昔は青春していなかったとかそんなことではなくて、年齢相応の軸がありながら年齢不相応な青春を送っているように見えるから。

6人の相性が元々抜群かと聞かれたら、Yesと即答はできない。正直なところ。

少クラでのシクセンを最後に、バカレア組の事実上消滅。それぞれの苦しみやどんどん表出されてくる諦め。
ジェシーちゃんの「また6人でやりたい」という想いを、スト4に架けた髙地さん。推されもどん底も通った彼らがお互いを想い合う心を持ち、歩み寄る姿勢を持ち、「SixTONESに賭ける」覚悟を決めたこその今があり、今この先も見つめて寄り添いながら同じ歩幅で進めているのだと思う。

あの日の偶然の出会いから 始まった僕らのストーリー  きっと奇跡なんだ

NEW WORLD:SixTONES

不確定不安定なんて超えて行ける
偶然?必然? どっちだっていいんだよ
行こうまだ見てない景色まで また笑うんだ

彗星の空:SixTONES

たまたまじゃなくここに着いた 変わらなくずっと歩いて来たんだ ほら君とだったら どこへだって行けそう

音色:SixTONES


「偶然」から「偶然でも必然でもどちらでもいい」に変わり、結成日にリリースした12枚目シングルで『たまたまじゃなくここに着いた』と歌っている。

6人で歩んで辿り着いた先は偶然じゃなく必然だったところがほんとうに大泣きポイント(いろんな楽曲の歌詞読んでバカデカ感情を抱いてしまい、語彙力とともに脳が爆発した)

あと、個人的にSixTONESを語る上で欠かせないSTと彗星の空。
このnoteをここまで読んでくださってる方は、私がとんだST狂いであることをご存じの方も多いのではないかと……

SixTONESのファーストアルバム「1st」のアルバムリード曲 
史上最 " 叫 " キラーチューン  " 限界突破系 " エモーショナルラウドロック 

「1st」の広告コピーは『待ってろ、世界。
そのアルバムのリード曲。痺れる。

今をがむしゃらに駆ける疾走感、熱を抑えきれない衝動、ポカリスエットのCMを彷彿とさせる青春…と書き連ねようと思ったけれど、長すぎてそろそろ死人が出る頃合いだろうからまたの機会にnoteに書くことにした。


5)原石

世界一硬い鉱物とも言われるダイヤモンド。
ただ、絶対に壊れない訳ではない。
6人で居ることにこだわり、6人で歩む覚悟を決め、幾度と無く壁を乗り越えた先に辿り着いた今も、この先の6人の未来も守り続けたいと話す彼ら。


その強固な原石がふと壊れてしまわないように。
陽と光で包み込む太陽のような煌めきを、何億光年も光り続ける星のような煌めきを、ショーケースの中から放つダイヤモンドのような眩い煌めきを、いつまでもそっと追いかけて見守っていたい。こんな想いで、ずっとひかりを追いかけている。



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