映画「犬ガ島」
むーーーん。期待しすぎだったかな。でも、面白かったような…(揺れる~想ぉ~いぃぃ~…♫)
近未来の日本。ドッグ病が大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放する。ある時、12歳の少年がたった一人で小型飛行機に乗り込み、その島に向かった。愛犬で親友のスポッツを救うためにやって来た、市長の養子で孤児のアタリだ。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒とし、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく──。
「犬が島」では捨てられて犬たちがたくましく暮らしていた。
捨てられた犬は、社会の底辺に暮らす人間にも置き換えて見ることができる。「犬=廃棄処分が困難なゴミ」。ゴミをなかったことにしようとする権力者たち。血は繋がっていないとはいえ市長(権力者)の息子アタリが、犬が島へ行き、そこで犬(無駄とされているもの)の救出を図る。
なんだかこういった小説を読んだことがあるぞ。世の中が3層に分かれていて、富裕層が暮らす「クロノス」、その次の階級が暮らす労働者の街、そして、そこから隔離された塀の外の街(世界)があって、クロノスにいれば清潔で安全で贅沢な暮らしができる。しかし、人が生活する以上、汚染物質は出る。それは「外の世界」へと排出される…。タイトル、なんだっけな?(年齢を重ねるといろんなことを忘却の彼方へ葬ってしまいがちだね、と言ってごまかす…ハハハ)
アニメとしての映像はとても洗練されていて、外国の人が『日本』というモチーフを使って映画を撮るとこんな素敵な感じになるのね!という思いで見ていた。
物語は至ってシンプルで、テーマや構成、オチも目新しい感じではなく、なんとも言えない気持ちに……。……かと言って目新しさを求めていたわけでもなく……という曖昧な気持ちになってしまった。歯切れ悪い。
さらに、必死に時間を作って見に行ったのに、スリランカへ行く際の機内映画にあったというオチまで。特に大画面で見る必要はなく、機内で十分だったかな(私は……)。
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