渡航後1年をまとめてみた

ペナンに来て一年が経った。
あっという間だったかな?どうかな?
いろいろ無駄に心を動かしてしまったので長く感じるところもあるし、
あともう1−2年くらいしかいられないかと思うと短くも感じる。

ここ一年、何をしていたか。何を思っていたか。
簡単にまとめてみよう。
と思ってたのに長くなってしまった。

●2021年10月−2022年1月 
子供がどこにも通ってなかったので、主に家でずっと一緒に娘と過ごしてた。
コンドミニアムのプールに週3くらいでいってたかな。
早くスクール始まらないかなーと思ってたけど今思えば大事な時間だったし、もっとその時を思い切り楽しんでればよかったと思う。

●2022年1月−2022年2月
子供のスクールが始まって、一気に自分一人の時間ができて、すごい喪失感。
アイデンティティの喪失というか、仕事もしてないし”何者でもない自分”みたいな感覚がすごいあって悩んでた。
夫の会社に私も仕事してもいいか許可をもらいたくて夫にいろいろ相談(というか愚痴)してたなぁ・・・。
仕事もしなくてもよくて、自分の好きなように過ごしてよくて、一年中あったかくて、海の近くで、こんないい状況にいるんだからただ楽しめばいいのに、なんか不安と不満で自分のことを満たしてしまっていた。
その気持ちを持つこと自体は今でも理解できるし、ダメとかは思わないけど、こうやって振り返ってみると本当に私は自分で自分を不幸にする天才か、と思ってしまうね。
不安を解消する手段って今仕事をすることだけじゃないし、不満があるなら何が不満なのか、どうやったらそれを解消できるか、今できることからアクションすればいいだけのこと。
思い悩んでできないことに目を向けて愚痴って何になる。
結局それは自分のことを不幸にしかしないよ。
って、この時期の(実際にはもっと最近までの)自分に言ってあげたいね。

●2022年2月−2022年4月
日本で癌の治療を2年前から続けていた母の急な癌の悪化の連絡を受けて一時帰国。
連絡を受けてから帰国するまで2週間くらい空いちゃったんだけど(娘の学校の調整やらコロナ規制やらで)、その間に母は急激に人が変わってしまっていた。。。
帰国するまでの1週間目は母ができるときはほぼ毎日ビデオ通話していたんだけど、2週間目にはLINEを打つなんてのはもちろんのこと、ビデオ通話もできなかった。
癌の治療をしていたそれまでの2年間は、副作用こそ辛そうだったものの、普通に話せて人格までは変わってなかった。
ただ治療中ってこと以外はそれまでの母だった。
ところが急な悪化で緊急入院生活を始めたとたん、1週間で人が変わってしまうくらい容態も性格も認知能力も変化してしまっていた。
帰国して1ヶ月後に母は他界したが、私が会えた時にはもうまともに話せる状態じゃなかった。
こんなふうに人は急に変わってしまうんだ、ということを初めて知った。
1週間でそれまでの私が知ってる母から、重度の認知症になった感じだった。
徐々に認知症になっていく親を見守るのも辛いと思うけど、私の場合は急すぎて「え、これがママ?」って感じだった。
病院の先生によると癌の治療の影響とあと入院等の環境の変化で認知症を発症する人は多いんだって。
この時期は本当にいろいろ気持ちの変化とか家族の問題とか、悲しいこともたくさんあって今回書ききれないからひとまずこの辺で。

●2022年4月−2022年9月
帰国後、気持ちも落ち込んでいたし、それまで以上に何かしていたくて、仕事したい欲が高まっていた。
夫の会社からの許可は得られなかったけどこっそり就活してみたりしてた。
なんか自分で稼いでないのに趣味をする気持ちにもなれなくて、とにかく仕事に気持ちが向いていた時期。
趣味は、働いているときに趣味になりうる、と思ってた。この時は。
あと趣味をするにも多少なりともお金がかかるものが大半なわけで、ほんと自分で”稼いでない”というのが気になりすぎてお金がかかることを始めることができなかった。

●2022年9月−2022年10月(現在)
YOGAを始めた。
あれ、趣味をする気持ちになれなかったんじゃないの?って感じだけど、
結論、趣味って大事だよね!ww
YOGAの前にコンドミニアムのスタジオでやってる無料のダンスに通い始めてたんだけど、これがいいきっかけになったな、今思えば。
無料だしいいか、ということで始めたんだけど、体を動かすのが楽しくて。
あと定期的にどこかに通う習慣があるっていいなって。
ダンス自体は数回行って、ちょっと踊りがセクシーすぎて私にはまだ早かったというか何になりたいのか分からなくってしまって、でも体を動かすのと何かに通うっていいなって思って、自分に向いてそうだな、と思ったヨガを始めてみた。
これがすごくよくて、続けていきたい、極めたいと思ってるところ。

こう書いてみると色々と回り道したなー。
今はすごく幸せで、これからもずっと夫と仲良く、娘の成長を温かく見守りながら自分のことは自分で幸せにしていきたいなと思う。
やっぱり母が幸せそうにしてるって、家庭円満にとってすごく大事だと思う。
あと子供の心の成長にも。
少なくともマイナスにはなり得ないよね。

あとこの1年、色々無駄とも思える心の道筋を経たけど、この間、夫は「なんでも大丈夫、mochiはmochiのことを大事にして好きなことして」とまでは言われなかったけどw、それでも私のことを責めたり文句を言ってきたりすることは一度もなくて、今思えば温かく見守ってくれてたな、と思う。
積極的に彼にできることはなんでもやってくれて応援してくれる、とかじゃないけど、口を出さずに見守っててくれる。
これってすごくありがたいことだよね。
私も彼のやることに口出ししないようにしないとだなw

今の生活をさせてくれて、私のままの私を受け入れてくれる夫に感謝。
いつも私の力になってくれて癒しになってくれて幸せにしてくれる娘に感謝。

2年目ののペナン生活も楽しみたい。

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