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USCPA合格体験記No.7 Anonymous3号さん

どうも、子猫のミルク皿くらい人としての器小さいでお馴染み、もっちゃんはおともだち(@mocchan_friend)です!

も「USCPA合格者インタビュー第7回のゲストはご好評頂いている匿名インタビュー第3弾、Anonymous3号さんです!」

3号「匿名なので、暴れるぜい!」

も「有難うございます!それでは、Anonymous3号さんのインタビューをどうぞ!」

プロフィール
(大学)
国公立文卒(経済学コース)
(年齢)
20代後半
(英語)
英検1級
TOEIC865
(簿記)
BATIC Accountant level.
(仕事)
派遣社員(データ処理・肉体労働)⇒Big4監査法人(有期雇用)⇒同法人(正社員)
(予備校)
Abitus(アラスカ受験)
(勉強期間)
2017/6~2020/10(約3年半:総勉強時間1,330時間)
(受験記録)
FAR:84 (expire)⇒91
AUD:74⇒80
BEC:85 (expire)⇒86
REG:84

勉強を開始した動機
新卒時の就職活動が上手くいかず、ファーストキャリアの遅れを取り戻すためにUSCPAを目指すことにしました。英語が元々できる方だったので、英語に+αの専門性を身に着けたいと思い、USCPAを選択しました。会計には以前から興味があったのですが、簿記1級よりも名刺に書ける資格の方がインパクトが強いのではないかとも考え、USCPAにしました。

基本的な学習方法
まず、Abitusを利用して合格なさった方は(1)Abitus教材をひたすらやり込むタイプ、(2)洋書を追加して演習量を増やすタイプの2タイプに分かれると思いますが、私は前者でした。
というのも、Big4に転職してからは業務量が多く、洋書に手を出すと消化不良になると考えたからです。確かにAbitusでは本試験の一部の問題に対応できませんが、問題集と類似する問題や教科書に載っている論点が複数出題されるので、それらを100%仕留められるくらいやり込むことが合格への近道なのかもしれません。

(インプット期間)
講義動画を視聴し、Chapter毎にMCを解きました。

(アウトプット期間)
予備校からMC3周とTBS2周したら本番で勝負できるレベルになると聞いていましたが、この量では厳しいと感じたので、MC7周・TBS5周を目標にしました。
問題集のMCを90%以上、TBSを80%以上取れるようになった時点で、直前期に移りました。

(直前期)
Abitus模試、直前対策講義、AICPA RQ2年分、AICPA Sample testを解きました。USCPA試験は基準改定が多いので、AICPA RQの古いものには手を出さずに直近2年分を何度も解きました。

FAR(2回目:Score 84(expire)⇒91)
(学習時間)
550時間
(使用教材)
Abitus教材(テキスト・問題集・直前対策・模試)、AICPA RQ 2年分、AICPA Sample test
(勉強量)
1回目:MC 7回転(苦手分野は+α)、TBS 6回転(苦手分野は+α)
2回目:MC 3回転(苦手分野は+α)、TBS 3回転(苦手分野は+α)
(合格のポイント)
間違いなく仕訳が合格のポイントです。MCで仕訳を書かなくても解ける問題がありますが、それらの問題も全て仕訳を書けるようになることが肝心だと思います。MCで仕訳をしっかり書けるようになると、自ずとTBSの正答率も私は上がってきました。FARではあまり教科書を読み返さず、たくさん問題を解いて仕訳を瞬時にイメージできるようにしました。
公会計はファンド毎の違いをしっかり確認しながら問題を解くと、理解しやすいです。

AUD(2回目:Score 74⇒80)
(学習時間)
300時間
(使用教材)
Abitus教材(テキスト・問題集・直前対策・模試)、AICPA RQ 2年分、AICPA Sample test
(勉強量)
MC7回転(苦手分野は+α)、TBS5回転(苦手分野は+α)
(合格のポイント)
監査の中でどの手続きのことを聞かれているのか、きちんと確認した上で問題を解くことがポイントです。
私は転職前に74点でfailしましたが、転職後に監査実務を経験したことで監査用語とその内容を身を持って学べたので、2回目で合格できました。加えて、2回目の受験までに理解が浅い論点をしっかり教科書に立ち返るようにしました。Reportingは音読と、音読した音声を何度も聞いて暗記しました。

BEC(2回目:Score 85(expire)⇒86)
(学習時間)
250時間
(使用教材)
Abitus教材(テキスト・問題集・直前対策・模試)、AICPA RQ 2年分、AICPA Sample test
(勉強量)
1回目:MC7回転(苦手分野は+α)、TBS5回転(苦手分野は+α)
2回目:MC3回転(苦手分野は+α)、TBS2回転(苦手分野は+α)
(合格のポイント)
英検1級学習時に英文ライティングの作法を学んだので、その作法をWCで活用しました。作法といっても難解なものではなく、ワンパラグラフワンメッセージや序章⇒本論⇒補足⇒結論といった、パラグラフライティングの基本的な内容です。専門用語はAbitusのWC教材の論点集を音読していました。ある程度暗記できた段階で、WC教材の問題を自分で回答してみて、解答例と自分の英文を見比べて書き方のコツや言い回しをマスターしました。

REG(1回目:Score 84)
(学習時間)
230時間
(使用教材)
Abitus教材(テキスト・問題集・直前対策・模試)、AICPA RQ 2年分、AICPA Sample test
(勉強量)
TAX: MC 7回転(苦手分野は+α)、TBS 5回転(苦手分野は+α)
BL: MC 4回転、TBS 3回転(苦手分野は+α)
(合格のポイント)
AbitusのREG教材はTAXの論点、特にBasisの組織形態別のまとめがいまいちなので、一覧表を作成して体系的に理解しました。Abitusの学習カウンセリングに相談したところ、カウンセラーの方が一覧表のExcelひな型を送付して下さったので、大変助かりました。ただ、たまたまその方が良心的だっただけで、他のカウンセラーの方ならこのような対応は無かったと思います。
Fromの記載方法は問題集のTBSをしっかり読み込んで、どこに何を書くのか理解するよう努めました。

試験当日の過ごし方
サンドイッチを休憩時間に必ず食べていました。試験に集中しているとお腹が空いてしまうので、小腹満たしに丁度良かったです。
ちなみに当日の過ごし方ではありませんが、午前の回で受験する時は、前日に神保町に泊まって必ず試験に間に合うようにしていました。

合格後のキャリア
私は元々コンサルタントになりたかったので、科目合格(FAR&BEC)の時点でBig4監査職の有期雇用枠に転職しました。有期雇用中に全科目合格しなければならないプレッシャーがありましたが、一刻も早く会計系の経験を積んだ方が後々のキャリアが広がると考えたため、有期雇用枠に挑戦しました。また、景気動向によっては全科目合格でも監査法人に転職できない可能性もあると、エージェントの方から示唆されたので、当時の景気が良かったうちに転職することにしました。

私が勤めている監査法人は、JCPA短答式試験合格済で論文式試験受験生の有期雇用の方が多くいらっしゃるのですが、論文式試験に合格できずに有期雇用期間を終えてしまい法人を去る方をこれまで多く見てきました。私も雇用契約が切れる一か月前に全科目合格を果たして今も勤められているので、全科目合格したときは喜びはもちろんですが安堵の気持ちが大きかったです。

全科目合格して監査経験を得た現状、(1)Big4内の非監査部門へ異動or転職、(2)海外転職、(3)監査職を継続の3つのキャリアを検討していて、まだ結論を出せていません。ただ、どの選択肢にせよ、私は今後もプロフェッショナルとしてのキャリアを歩んでいくつもりなので、その上でUSCPAに合格できたことで大きく前進できたと感じています。
加えて試験に合格しただけではなく、監査経験を得られたので(1)や(2)の選択肢が射程圏内に入ったように感じます。例えば某Big4のFASでは監査経験最低3年以上が求められますし、監査実務そのもの、つまりリスクアプローチの考え方や勘定科目毎の勘所、会計データの加工方法などは、監査以外の仕事でも活かせる経験だと思います。

受験生/受験を検討している方へ
大きく2点、お伝えしたいです。
1点目は、この資格で異業種からのキャリアチェンジを狙うなら、20代半ば、遅くとも29歳までに合格した方がいいと思います。私は有期雇用のリスクを取って転職して早い段階で監査経験を積むことができているので、非監査部門や海外転職にキャリアの可能性を広げられています。USCPAはたとえ合格できても、景気動向やJCPAの採用動向などの変数で転職できる確率が大きく変わってきます。したがって現時点で会計・税務系以外のキャリアを歩んでおられるなら、若いうちに全科目合格、場合によっては科目合格でも転職することをお勧めします。少なくとも私はこの資格のおかげで新卒就活の失敗を挽回できたので、20代前半でご自身のキャリアを大きく変えたいと思っておられる方にとって、この資格は逆転の大きな足掛かりになると思います。

2点目は、監査法人に入った後も自己研鑽の日々が続くのを念頭に置いた上で、合格を目指すのか違う道を歩むのか決める必要があると思います。
私は現職でJCPAの方々と業務を共にしていますが、会計知識や論理的思考の違いで自分の力不足を日々感じています。会計知識は試験にかけた時間が違うので当然ですが、JCPAという日本の難関試験を突破してこられた方々なので、知識以前に仕事の組み立て方や考え方が洗練されています。このような刺激的な環境に身を置いているおかげで大きな成長が期待できますが、それと同時にお客様やチームメンバーからは同じプロフェショナルとして扱われるので、期待に応えるためにも自己研鑽の日々は続きます。

受験生に聞いて欲しい1曲
The back horn / 無限の荒野
“「否、まだだ、ここでは死ねない」青く光る流星が俺の空を這いずり、青く光る月だけが俺の行方を知っていた”の歌詞を聞きながら、自分を鼓舞していました:)
も「すいません、コピーバンドしか音源がありませんでした!!(;´Д`)」



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